nficdefconvコマンドは、NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションの通信環境定義のチェックと定義体の生成を行います。
/usr/sbin/nficdefconv [-c] [-l] 定義ファイル [-n FIC識別子]
定義体を生成せずに通信環境定義のチェックを行いたい場合に指定します。
定義ファイルオペランドに通信環境定義リストファイルを指定する場合に指定します。
FIC識別子を指定して、通信環境定義チェックおよび定義体の生成を行います。
本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01” について処理を行います。
定義チェックおよび定義体の生成を行う対象の定義ファイルまたは通信環境定義リストファイルを127文字以内で指定します。本オペランドは省略できません。
FIC識別子を01から99の数字で指定します。
定義ファイル“zenginrc.def”から定義体を生成する場合
# /usr/sbin/nficdefconv zenginrc.def -n 53 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(53)のnficdefconvコマンドを受け付けました。 INFO: 30101: NETSTAGE/FIC(53)の定義体を生成しました。 #
リスト形式の定義ファイル“zenginrclist.def”から定義体を生成する場合
# /usr/sbin/nficdefconv -l zenginrclist.def -n 53 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(53)のnficdefconvコマンドを受け付けました。 INFO: 30101: NETSTAGE/FIC(53)の定義体を生成しました。 #
定義ファイル“zenginrc.def”のチェックを行う場合
# /usr/sbin/nficdefconv -c zenginrc.def -n 53 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(53)のnficdefconvコマンドを受け付けました。 INFO: 30102: NETSTAGE/FIC(53)の定義チェックが終了しました。 #
0 : コマンドが正常終了しました。
0以外: コマンドが異常終了しました。
nficdefsetコマンドは、nficdefconvコマンドで生成した情報を、動作環境に登録します。
/usr/sbin/nficdefset [-n FIC識別子]
FIC識別子を指定して定義情報を登録します。
本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01” に定義情報を登録します。
FIC識別子を01から99の数字で指定します。
FIC識別子53の動作環境に登録します。
# /usr/sbin/nficdefset -n 53 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(53)のnficdefsetコマンドを受け付けました。 INFO: 30103: NETSTAGE/FIC(53)の定義体を登録しました。 #
0 : コマンドが正常終了しました。
0以外: コマンドが異常終了しました。
注意
本コマンドを実行する場合は、事前にnficdefconvコマンドで定義体の生成を行ってください。
本コマンドで反映した定義は、再起動後に有効となります。
nficdefapコマンドは、動作中のNETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションの通信環境定義の動的な変更(動的反映)を行います。
/usr/sbin/nficdefap [-n FIC識別子]
FIC識別子を指定して定義情報を動的反映します。
本オプションを省略した場合は、FIC識別子“01”に定義情報を動的反映します。
FIC識別子を01から99の数字で指定します。
FIC識別子53の動作環境に動的反映する場合
# /usr/sbin/nficdefap -n 53 INFO: 30001: NETSTAGE/FIC(53)のnficdefapコマンドを受け付けました。 rep : shost name=shost01 ipaddr=10.60.20.223 keepalive=7200 autoact=no shost name=shost01 ipaddr=10.60.20.223 keepalive=7200 autoact=yes 変更および削除する資源を非活性にする必要があれば非活性にしてください。 動的反映を実行しますか? (y/n) > y INFO: 30104: NETSTAGE/FIC(53)の動的反映が終了しました。 #
0 : コマンドが正常終了しました。
0以外: コマンドが異常終了しました。
注意
本コマンドを実行する場合は、事前にnficdefconvコマンドで定義体の生成を行ってください。
動的反映時は、動作中の定義との差分情報が出力されます。
差分情報がない場合は、差分なしのメッセージを出力して終了します。
動的反映の実行確認のメッセージが出力され、承諾された場合に反映されます。
動的反映処理中のFIC識別子の通信資源に対する表示系コマンドは利用できないことがあります。
動的反映が可能な通信環境定義は、“3.2.3 通信環境定義の動的反映”を参照してください。