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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書全銀RC接続オプション編
FUJITSU Software

4.3.1 システム定義文(sys)

sys定義文はFIC識別子単位の環境に関する定義をします。

記述形式
sys      name=システム定義名
         prtctype=zengin
        [maxhost={最大host定義数|10}]
        [maxrsc={最大extrsc定義数|100}]
        [pathcntl={auto-all|auto-ses|auto-comp|none-rls|none-no|none-comp}]
        [pathwttm={FNAセション確立解放監視時間|5}]
        [rlswattm={解放通知保留時間|0}]
        [trclog={yes|no}]
        [trcloggene={トレースログ世代数|10}]
        [trclogsize={トレースログサイズ|5}]
        [senseunk={08270000|08020000}
        [flowdwnm={指定時間内に下り送信可能な電文数|0}
        [flowdwtm={下りフロー制御の指定時間|100}
        [flowupnm={指定時間内に上り送信可能な電文数|0}
        [flowuptm={上りフロー制御の指定時間|100}
オペランド
name

システム定義の名前(sys名)を8文字以内で指定します。

prtctype

プロトコルタイプを指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  zengin: 全銀RC接続機能
maxhost

定義可能なhost定義文の最大値を10進数で指定します。

指定可能な値は、1≦host定義文数の最大値≦32です。

定義可能なhost定義文数は、動的反映により追加するhost定義文数も含みます。

本オペランドの指定値を超えてhost定義文を定義することはできません。

本オペランドを省略した場合、“10”を指定したものとします。

maxrsc

定義可能なextrsc定義文の最大値を10進数で指定します。

指定可能な値は、1≦extrsc定義文数の最大値≦512です。

定義可能なextrsc定義文数は、動的反映により追加するextrsc定義文数も含みます。

本オペランドの指定値を超えてextrsc定義文を定義することはできません。

本オペランドを省略した場合、“100”を指定したものとします。

pathcntl

通信経路の開設・解放の方式を指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  auto-all | auto-ses | auto_comp | none-rls | none-no | none-comp
  • auto-all : 業務連動方式

    host資源配下のすべてのFNAセションの確立と連動して通信経路を開設し、host資源配下のすべての送信用および受信用のいずれかのFNAセションの解放と連動して通信経路を閉塞します。

    また、全銀RCからのTCPコネクションの切断と連動してhost資源配下のFNAセションを解放します。

  • auto-ses : セション連動方式

    host資源配下の最初のFNAセションの確立と連動して通信経路を開設し、すべてのFNAセションの解放と連動して通信経路を閉塞します。

    また、全銀RCからのTCPコネクションの切断と連動してhost資源配下のFNAセションを解放します。

  • auto-comp: 完全連動方式

    host資源配下のすべてのFNAセションの確立と連動して通信経路を開設し、最初のFNAセションの解放と連動して通信経路を閉塞します。

    また、全銀RCからのTCPコネクションの切断と連動してhost資源配下のFNAセションを解放します。

  • none-rls : 非連動(セション解放)方式

    host資源の活性化時に通信経路を開設し、host資源の非活性化時に通信経路を閉塞します。

    また、全銀RCからのTCPコネクションの切断と連動してhost資源配下のFNAセションを解放します。

    なお、TCPコネクションが接続している状態のみ、FNAセションの確立は成功します。

  • none-no : 非連動(セション未解放)方式

    host資源の活性化時に通信経路を開設し、host資源の非活性化時に通信経路を閉塞します。

    また、全銀RCからのTCPコネクションを切断されてもhost資源配下のFNAセションは解放しません。

    なお、TCPコネクションが接続している状態のみ、FNAセションの確立は成功します。

  • none-comp: 完全非連動方式

    host資源の活性化時に通信経路を開設し、host資源の非活性化時に通信経路を閉塞します。

    また、全銀RCからのTCPコネクションを切断されてもhost資源配下のFNAセションは解放しません。

    なお、TCPコネクションの接続状態に関わらず、FNAセションの確立は成功します。

本オペランドを省略した場合、“auto-ses”が設定されます。

pathwttm

業務連動方式および完全連動方式により、通信経路を開設および閉塞する場合の監視時間を10進数で指定します。

指定可能な値は、0≦監視時間(秒)≦300です。

本オペランドに0を指定した場合、監視を行いません。

FNAセション確立時は、host資源配下の最初のFNAセション確立を受け付けてからhost資源配下のすべてのFNAセションが確立するまでの時間(FNAセション連動監視時間)となります。

なお、pathcntlオペランドに“auto-all”を指定した場合、監視時間内にhost資源配下のすべてのFNAセションが確立した場合、および監視時間を経過した時点で送信用および受信用のFNAセションがそれぞれ1つ確立されていれば、通信経路を開設します。

監視時間を経過した時点で、送信用および受信用のFNAセションが上記状態にならなければ、監視時間によるFNAセションの監視を繰り返し実施します。

pathcntlオペランドに“auto-all”または“auto-comp”を指定した場合、FNAセション解放時は、通信経路を閉塞してからhost資源配下のFNAセションがすべて解放されるまでの時間(FNAセション連動監視時間)となります。なお、監視時間を経過した場合、解放されていないFNAセションを強制解放します。

本オペランドは、pathcntlオペランドに“auto-all”または“auto-comp”を指定した場合に有効となるオペランドです。

本オペランドを省略した場合、5を指定したものとします。

rlswattm

TCPコネクションが切断されてから、富士通メインフレーム上の業務アプリケーションの業務終了によるFNAセション解放要求を可能とするためにFNAセション強制解放を通知するまでの保留時間を10進数で指定します。

指定可能な値は、0≦解放通知保留時間(秒)≦300です。

本オペランドは、pathcntlオペランドに“none-no”および“none-comp”以外を指定した場合に有効となるオペランドです。

本オペランドを省略した場合、0を指定したものとします。

0を指定した場合、即時にFNAセションを強制解放します。

trclog

NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションの起動時よりトレースログを採取するかどうかを指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  yes: 採取する 
  no : 採取しない 

本オペランドを省略した場合、“yes” を指定したものとします。

trcloggene

プロセスグループあたりのトレースログファイルの世代管理数を10進数で指定します。

指定可能な値は、0≦トレースログ世代数≦20です。

0を指定した場合、世代管理を行いません。

本オペランドを省略した場合、10を指定したものとします。

trclogsize

トレースログファイルのサイズをメガバイト単位で指定します。

指定可能な値は、1≦トレースログサイズ≦10です。

本オペランドを省略した場合、5を指定したものとします。

senseunk

全銀RCへ送信した電文に対する応答を受信しなかった場合に、富士通メインフレームへ通知するセンスコードを指定します。

指定可能な値は、以下のとおりです。

  08270000 :センスコード08270000(間欠的なエラー)を富士通メインフレームへ通知します。
  08020000 :センスコード08020000(オペレータ介入要)を富士通メインフレームへ通知します。

本オペランドを省略した場合、“08270000”を指定したものとします。

flowdwnm

全銀RCへの電文送信時のフロー制御を行う場合に、指定時間内に全銀RCに送信可能な電文数を10進数で指定します。

指定可能な値は、0≦指定時間内に送信可能な電文数≦100です。

本オペランドを省略した場合、0を指定したものとします。

0を指定した場合、フロー制御は行いません。

flowdwtm

全銀RCへの電文送信時のフロー制御を行う場合の指定時間を100ミリ秒単位で10進数で指定します。

指定可能な値は、100≦指定時間(ミリ秒)≦10000です。

端数を指定した場合は、100ミリ秒単位で切り上げとなります。

本オペランドを省略した場合、100を指定したものとします。

flowdwnmに0を指定した場合、本オペランドは指定できません。

flowupnm

全銀RCからの電文受信時のフロー制御を行う場合に、指定時間内に富士通メインフレームに送信可能な電文数を10進数で指定します。

指定可能な値は、0≦指定時間内に送信可能な電文数≦100です。

本オペランドを省略した場合、0を指定したものとします。

0を指定した場合、フロー制御は行いません。

flowuptm

全銀RCからの電文受信時のフロー制御を行う場合の指定時間を100ミリ秒単位で10進数で指定します。

指定可能な値は、100≦指定時間(ミリ秒)≦10000です。

端数を指定した場合は、100ミリ秒単位で切り上げとなります。

本オペランドを省略した場合、100を指定したものとします。

flowupnmに0を指定した場合、本オペランドは指定できません。

注意

  • トレースログファイルとして獲得される最大サイズ(メガバイト)は次のとおりです。

    • trcloggeneオペランドに0を指定した場合、trclogsize*(procgr定義文の数*2+1)MBです。

    • trcloggeneオペランドに0以外を指定した場合、trclogsize*(procgr定義文の数*2+1)*trcloggene MBです。