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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書全銀RC接続オプション編
FUJITSU Software

4.2 定義の記述形式

NETSTAGE/FIC 全銀RC接続オプションの通信環境定義の記述形式について説明します。

記号の意味

通信環境定義の説明において、以下の記号を使用します。これらの記号は、記述方法を簡潔に説明するためのものであり、これらを記述することはできません。

記号

説明

{ }

複数のオペランドまたは値が{ }で囲まれている場合、その中から1つを選択して記述することを示します

[ ]

[ ]で囲まれたオペランドまたは値は、省略可能であることを示します

・・・

先行する値と同一の形式で繰り返し記述可能なことを示します

  

  (下線)の引かれた値は、オペランドの記述の省略値を示します

記述形式

通信環境定義ファイルは、以下の文により構成されます。

  • 空文

  • 注釈文

  • 定義文

それぞれの文は、“改行文字”により区切られるレコード単位の行に構成されます。1行に記述できる文字の数は512文字です。

空文

空文は、“改行文字”の行または1個以上の空白およびタブ文字(“\t”)からなる行です。

注釈文

注釈文は、“#”から始まる行で、任意の文字列を記述します。注釈文は単一行で構成され、継続記号により複数行に分けて記述できません。行の途中に“#”が指定された場合は文字列として判断します。

定義文

定義文はカストマイズする項目を示す定義項目と1個以上のオペランドから構成されます。

継続記号を使用することにより、1つの定義文を複数行に記述できます。ただし、途中に空文や注釈文を記述できません。

記述形式を以下に示します。name=定義名もオペランドと示します。

定義項目   name=定義名  オペランド ・・・
定義項目   name=定義名  オペランド ・・・       \
         オペランド
  • 定義項目

    定義文を示す項目名を1カラム目から記述します。

  • 定義名

    nameオペランドの値として、定義文の名前を記述します。定義文の名前(定義名)は重複できません。

  • 継続記号

    空白またはタブ文字のあとに“\”で記述します。空白またはタブ文字以外の場合は文字として扱います。“\”のあとには改行、空白またはタブ文字以外指定できません。

  • オペランド

    オペランドは、次の形式で記述します。指定可能なオペランドと値については、各定義文の説明を参照してください。

    オペランド=値

    値の種類には、以下の表記があります。

    種類

    表記

    10進数

    数字の並び
    桁数の統一(0サプレス)は有効で、80桁以内で表現します。

    16進数

    数字およびa~fまでの英小文字の並び
    先頭の0xは不要で、32桁以内で表現します。

    文字列

    文字の並び

    ドット表記

    α.β.γ.δと表記します。α、β、γ、δは、それぞれ1Byteに対応し、0以上255以下の3桁以内の10進数で表現します。

記述規則
  • 定義項目とオペランドの間およびオペランドとオペランドの間には、一つ以上の空白またはタブ文字を記述してください。

  • 定義名として記述できる文字は、以下のUnicode(UTF-8)の文字となります。ただし、先頭文字に数字は指定できません。

    文字種

    表記

    英小文字

    “a”~“z”

    数字

    “0”~“9”

    特殊文字

    “#”、“@”

通信環境定義リスト

通信環境定義文をいくつかのテキストファイルに分けて作成する場合、通信環境定義リストを作成します。通信環境定義リストには、通信環境定義文がどのファイルに格納されているのかを、1行にパス名を1個ずつ記述します。パス名は127文字以内で絶対パス名および相対パス名のどちらでもかまいません。

文字コード
  • 通信環境定義の定義ファイルは、文字コードをUTF-8で、改行コードをLFで記述します。

  • 定義ファイルの先頭には、バイト順マーク(BOM:EF BB BF)を付けないでください。