利用している機能を変更したい場合や他製品で使用されているパッケージを残して本製品をアンインストールしたい場合などには、uninstall.shを使用することで、選択したパッケージのみをアンインストールすることができます。
以下の手順でアンインストールしてください。
1) スーパユーザへの変更
アンインストールを行う場合、スーパユーザになります。
# su -<RETURN>
2) uninstall.shの実行
アンインストールシェルスクリプト(uninstall.shシェル)を実行し、アンインストールを行います。
# /opt/FJSVisas/uninstall/uninstall.sh <RETURN>
注意
アンインストール中に削除されるディレクトリからアンインストールを実行した場合、アンインストールに失敗することがありますので注意してください。基本的に以下のディレクトリからは実行しないでください。
"/opt/パッケージ名"配下
"/etc/opt/パッケージ名"配下
"/var/opt/パッケージ名"配下
3) パッケージの選択
本製品を構成するパッケージの一覧が表示されます。アンインストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべてのパッケージをアンインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
+----------------------------------------------------------+ | Interstage Web Server Express V11.1.1 | | | | Copyright 1995-2014 FUJITSU LIMITED | +----------------------------------------------------------+ Packages: 1 FJSVisje6 Interstage Java EE 6 2 FJSVpcmi Process Continuity Management Infrastructure 3 FJSVwsc Web Server Connector(for Interstage HTTP Server 2.2) 4 FJSVahs Interstage HTTP Server 2.2 5 FJSVisgui Interstage Management Console 6 FJSVjs5 Interstage JServlet (Tomcat 5.5 based servlet service) 7 FJSVj2ee Interstage J2EE Common Resource 8 FJSVisjmx Interstage JMX Service 9 FJSVihs Interstage HTTP Server 10 FJSVjs2su Interstage JServlet (OperationManagement) 11 FJSVssocm Interstage Single Sign-on Common Library 12 FJSVssoaz Interstage Single Sign-on Business server 13 FJSVod ObjectDirector 14 FJSVtd TransactionDirector 15 FJSVjdk7 Fujitsu Java Development Kit 7 * 16 FJSVxmlpc Fujitsu XML Processor * 17 FJSVisscs Interstage Secure Communication Service * 18 FJSVsmee S/MIME & EE Certificate Management Package * 19 FJSVsclr Securecrypto Library RunTime * 20 FJSVisjee Interstage Java EE * 21 FJSVjdk6 Fujitsu Java Development Kit 6 * 22 FJSVextp Transaction Processing Monitor * 23 FJSVtdis The operational commands for Interstage * 24 FJSVisas Interstage Application Server Management Function * 25 FJSVisco Interstage Collective Information Collection Function パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:
注意
インストール済みのパッケージは番号の左横に“*”が表示されます。
all指定などでインストールされていないパッケージが選択された場合、インストール済みのパッケージのみアンインストールされます。
アンインストール時のパッケージ番号は、インストール時のパッケージ番号と逆となっていますので、注意してください。
FJSVisasおよびFJSViscoは、保守やトラブル調査で必要なパッケージです。他のパッケージを残す場合は、削除しないでください。特にFJSVisasを削除した場合は、uninstall.shおよび「アンインストールと管理(ミドルウェア)」に登録されている製品情報が削除されます。他製品で使用するためにパッケージを残す場合を除いて実施しないでください。
4) アンインストールの実行
アンインストール情報が以下のように表示されます。内容を確認し、表示された情報でアンインストールを開始する場合はy <RETURN>を入力してください。
アンインストール情報: アンインストールパッケージ: FJSVxmlpc FJSVisscs FJSVsmee FJSVsclr FJSVisjee FJSVjdk6 FJSVextp FJSVtdis FJSVisas FJSVisco アンインストールを開始しますか? [y,q]:
注意
FJSVjs2suをアンインストールする場合、以下の警告メッセージが出力されることがありますが、無視してください。
警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jswatch.conf saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jswatch.conf.rpmsave
警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jsgw_apapi.conf saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jsgw_apapi.conf.rpmsave
警告: /etc/opt/FJSVjs2su/jscontainer.xml saved as /etc/opt/FJSVjs2su/jscontainer.xml.rpmsave
一部の機能を残してアンインストールする場合、依存を持つパッケージも残す必要があります。
また、一部の機能を再インストールするためにアンインストールする場合、依存するパッケージも同時にアンインストールする必要があります。
パッケージの依存関係については、“1.2.3 必要なパッケージ”を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 7 (for Intel64)でアンインストールを実行した場合、LANG環境変数やコンソールの表示言語設定によっては、以下の警告メッセージが多数表示されることがありますが、アンインストール処理には問題ありません。なお、設定によっては該当する国の言語で表示される場合もあります。
[日本語] 警告: ファイル /xxx/yyy/zzz: 削除に失敗しました: そのようなファイルやディレクトリはありません
[英語] warning: file /xxx/yyy/zzz: remove failed: No such file or directory
Red Hat Enterprise Linux 7でアンインストールを実行した場合、システムログに以下の内容を含むメッセージが出力されることがありますが、無視してください。
PCMI: ERROR: PCMI0029: PCMI service already has stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSVisje6/pcmi/isje6
UX:PCMI: ERROR: PCMI0014: PCMI service cannot be stopped.: INSTANCE=/var/opt/FJSVisje6/pcmi/isje6
FJSVpcmiisje6_stop.service: control process exited, code=exited status=5
Unit FJSVpcmiisje6_stop.service entered failed state.
FJSVena_stop.service: control process exited, code=exited status=7
Unit FJSVena_stop.service entered failed state.
FJSVtd_stop.service: control process exited, code=exited status=1
Unit FJSVtd_stop.service entered failed state.
5) システムのリブート
アンインストール完了後、システムの再起動を行います。
# cd / <RETURN> # shutdown -r now <RETURN>