Connection Managerのシステムメッセージは、システムが運用中に何らかのエラーを検出した場合、システムログに出力されます。システムログを監視することにより、システムのエラーを認識することができます。
SolarisまたはLinuxの場合のシステムメッセージの形式とシステムメッセージに関する事項について説明します。
注意
資源の枯渇などが発生した際に、Connection Managerのメッセージに続けて、OSまたは関連パッケージのメッセージが表示される場合があります。これらのメッセージも監視してください。
データベースサーバで動作しているRDBシステムまたはConnection Managerの文字コード系がUNICODEの場合、メッセージに出力される資源名が文字化けすることがあります。これはOSの仕様で、システムログにUNICODEの文字を出力できないために発生するものです。
以下にシステムメッセージの形式を示します。
UX:apc:エラー種別:メッセージID:メッセージ本文
エラー種別には、以下の3種類があります。
ERROR
WARNING
INFO
UX:apc: ERROR: apc00010u:Insufficient memory.
システムメッセージのメッセージIDは、メッセージタイプの分類コードになっています。また、メッセージの意味は以下のとおりです。
エラーです。運用の継続は不可能です。
エラーです。ただし、運用の継続は可能です。
エラーではありませんが、利用者が誤って運用している可能性があります。
エラーではありませんが、システムからの通知メッセージです。
エラー種別、メッセージID、システムログのlevelまたはpriorityとの対応関係を以下に示します。
Solarisの場合は、facilityのlevelです。Linuxの場合は、facilityのpriorityです。
エラー種別 | メッセージID | levelまたはpriority |
---|---|---|
ERROR | apcXXXXXuまたはapcXXXXXe | err |
WARNING | apcXXXXXw | warning |
INFO | apcXXXXXi | info |
メッセージIDの“XXXXX”の部分は5桁の数字で、メッセージ本文と一意に対応しています。メッセージIDは、システムメッセージとコマンド応答メッセージで共通の形式ですが、システムメッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“0”、コマンド応答メッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“1”になります。
システムメッセージの対処方法は、rdbprtmsgコマンドを使用して表示することができます。また、本書に記載されている、“第7章 Connection Managerが出力するメッセージ”を参照してください。以下にrdbprtmsgコマンドを使用した、メッセージの表示例を示します。
システムメッセージ“00001”の説明を表示します。
$ rdbprtmsg -apc 00001 apc00001e An error has occurred on the communication line to RDB system 's*,t*'.u* [メッセージの意味] Connection ManagerとRDBシステムが動作するホストとの間の通信で異常が発生しました。 [パラメタの意味] s*: RDBシステム名 t*: ホスト名 [システムの処理] コネクションを再確立するため、RDBの運用インスタンスまたは待機インスタンスとの通信を試みます。 [利用者の処置] “Connection Manager ユーザーズガイド”の通信異常時の対処に従って適切な対処を行ってください。
注意
rdbprtmsgコマンドの表示に関して、メッセージIDが“apc”で始まるメッセージについては、メッセージ本文の終わりに“u*”などの記号が表示されますが、特に意味はありません。
データベースサーバのクラスタシステムに、PRIMECLUSTERを使用している場合かつフェイルオーバ運用の場合、“運用インスタンス”および“待機インスタンス”は、それぞれ“運用ノード”および“待機ノード”の意味となります。
データベースサーバのクラスタシステムに、PRIMECLUSTERを使用している場合かつロードシェア運用の場合、“運用インスタンス”は“運用ノード”の意味となります。“待機インスタンス”は該当しません。
Windows(R)の場合のシステムメッセージの形式とシステムメッセージに関する事項について説明します。
Connection Managerのシステムメッセージは、イベントビューアのソース、説明およびイベントIDに対して以下の情報を出力します。その他の情報の詳細については、“ヘルプとサポート”を参照してください。
ソースには“SymfoWARE CM”を出力します。
説明には、メッセージIDとメッセージ本文を出力します。
イベントIDには、メッセージIDの5桁の数字と同じ番号を出力します。
注意
メッセージIDについては、“システムメッセージのメッセージID”を参照してください。
システムメッセージのメッセージIDは、メッセージタイプの分類コードになっています。また、メッセージの意味は以下のとおりです。
エラーです。運用の継続は不可能です。
エラーです。ただし、運用の継続は可能です。
エラーではありませんが、利用者が誤って運用している可能性があります。
エラーではありませんが、システムからの通知メッセージです。
注意
メッセージIDの“XXXXX”の部分は5桁の数字で、メッセージ本文と一意に対応しています。メッセージIDは、システムメッセージとコマンド応答メッセージで共通の形式ですが、システムメッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“0”、コマンド応答メッセージは5桁の数字の先頭の1桁が“1”になります。