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Symfoware Server V12.1.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

10.1 アプリケーションの接続先切り替え機能の接続情報

アプリケーションの接続先切り替え機能を利用する場合には、データベース接続時に、以下の情報を設定してください。


IPアドレスまたはホスト名

データベース多重化システムを構成するIPアドレスまたはホスト名を指定します。

ポート番号

各データベースサーバがアプリケーションの接続をlistenしているポート番号です。
各クライアントインタフェースでは、複数のポート番号を指定することができますが、例えば以下の形式の場合にポート番号を1つだけ指定すると、host1:26500(省略値)とhost2:port2が指定されたとみなされます。
host1,host2:port2
ポート番号は、すべて省略するか、サーバの個数分指定してください。

ターゲットサーバ

指定した接続先サーバの情報の中から、アプリケーションが接続するサーバの選択順を指定します。ターゲットサーバに指定する値は、それぞれ以下の意味です。省略した場合には、primary になります。

primary

指定した“IPアドレスまたはホスト名”の中から、プライマリサーバを選択して接続します。更新を伴うアプリケーションや、REINDEX や VACUUM といった管理作業のように、プライマリサーバでのみ実行可能な作業を行う場合に指定します。

prefer_standby

指定した“IPアドレスまたはホスト名”の中から、スタンバイサーバを優先的に選択して接続します。スタンバイサーバが存在しない場合には、プライマリサーバに接続します。

本指定は、Mirroring Controllerオプションを使用する場合に指定できます。

any(JDBCドライバを利用する場合にのみ指定可能)

この指定方法は、データベース多重化システムでは推奨しません。指定した“IPアドレスまたはホスト名”の中から、指定された順番に接続先を選択していきますが、最初に接続に成功したサーバがスタンバイサーバの場合には、常に更新が失敗するためです。

この指定方法は、PostgreSQL JDBCドライバにおいて、マニュアルには非公開の方法で、同じような接続を行う機能があり、その機能に強く依存するようなアプリケーションのために用意されたものです。

SSLのサーバ証明書のCommon Name

多重化システムの各サーバで、各サーバごとに同じサーバ証明書を作成し、SSL認証を行う場合は、サーバ証明書のCommon Nameを本パラメータに指定して接続してください。これによって、多重化システムを構成する複数のサーバ名を意識することなく、CommonNameを使用したSSL認証を行うことができます。