スタンバイサーバ停止時の操作
スタンバイサーバを停止した状態でプライマリサーバのインスタンスに対して保守作業を行う場合は、プライマリサーバでpostgresql.confファイルのsynchronous_standby_namesパラメータをコメントアウトしたあと、pg_ctlコマンドをreloadモードで実行してから操作してください。
この操作を行わない場合、プライマリサーバで行うインスタンスへの操作が待ち状態になります。
参照
pg_ctlコマンドの詳細は、“PostgreSQL文書”の“pg_ctl”を参照してください。
スタンバイサーバの停止時間
postgresql.confファイルのsynchronous_standby_namesパラメータを指定した状態で、スタンバイサーバのインスタンスを停止した場合、以下を考慮してください。
postgresql.confファイルのreplication_timeoutパラメータ
本パラメータに設定したタイムアウト時間を越えてスタンバイサーバを停止した場合、トランザクションログ(WAL)の受信に失敗した内容のエラーがスタンバイサーバのシステムログに出力され、スタンバイサーバに転送するべきトランザクションログ(WAL)が失われている可能性があります。
postgresql.confファイルのwal_keep_segmentsパラメータ
スタンバイサーバの停止中に本パラメータの設定値を超えるトランザクションログ(WAL)が発生した場合、トランザクションログ(WAL)が削除されることがあります。
また、本パラメータの設定には、データベース多重化運用を安定化させるために考慮することがあります。詳細は、“6.10.1 データベース多重化運用を安定させるためのチューニング”を参照してください。
注意
上記のどちらの場合においても、スタンバイサーバの再構築が必要です。
“8.1.1.1 異常原因の特定とスタンバイサーバの再構築”の手順2から始まるリカバリ操作から“8.1.1.2 スタンバイサーバの組込み”までの対処を実施してください。