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Symfoware Server V12.1.0 クラスタ運用ガイド
FUJITSU Software

6.11 多重化したインスタンスとMirroring Controllerの自動起動・停止の設定

データベースサーバのOSの起動・停止に合わせて、多重化したインスタンスとMirroring Controllerを自動的に起動・停止することができます。

注意

プライマリサーバとスタンバイサーバのMirroring Controllerの起動順序は保証しません。プライマリサーバの起動を確認したあとに、スタンバイサーバの起動を順次行って起動順序を保証してください。

以下の手順で行います。

  1. インスタンス管理者のOSユーザーの設定

    インスタンス管理者のOSユーザーでログインした場合に、インスタンスの起動に必要な環境変数を設定します。

    この設定は、“su -”コマンドを実行するときに必要です。

  2. シェルスクリプトの編集

    サンプルのシェルスクリプトをコピーして、シェルスクリプト内の環境変数などを環境に合わせて編集します。

    サンプルのシェルスクリプトのパス
    /インストールディレクトリ/share/rc_mcoi.sample
  3. シェルスクリプトの複写とアクセス権の設定

    OSのスーパーユーザーで、作成したシェルスクリプトを/etc/rc.d/init.d配下に複写してアクセス権を設定します。

    以下は、シェルスクリプトを“rc_mc_inst1”として作成した場合の例です。

    例)
    # cp rc_mc_inst1 /etc/rc.d/init.d/
    # chmod 755 /etc/rc.d/init.d/rc_mc_inst1
  4. 自動起動・停止の登録と有効化

    OSのスーパーユーザーで、chkconfigコマンドを使用してシェルスクリプトの登録と有効化を行います。登録と有効化を行うには、以下のオプションを指定してください。

    オプション

    内容

    --add

    起動スクリプトとしてシェルスクリプトを登録します。

    --level

    各ラン・レベルにおける起動スクリプトの設定と有効化を行います。

    以下は、シェルスクリプトを登録してラン・レベル3と5に対して有効化した場合の例です。

    例)
    # chkconfig --add rc_mc_inst1
    # chkconfig --level 35 rc_mc_inst1 on