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Symfoware Server V12.1.0 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

4.1 運用方法の種類と選択

Symfoware Serverの運用について説明します。

Symfoware Serverの運用管理には、以下の2つの方法があります。用途に合わせてどちらの方法にするかを選択してください。運用ガイドではWebAdminによる運用方法、および、サーバコマンドを使用した同等の運用方法を説明しています。

WebベースのGUIツール(WebAdminを使用した簡単な運用管理

よく利用される基本的な設定や運用操作の範囲で、運用管理を行う場合に使用します。

毎日の業務開始前にシステムを起動して業務終了後に停止するような、人手による運用を行う場合に、直感的な操作により、簡単に運用管理を行うことができます。

利用方法

WebAdminを使ってインスタンスを作成することで利用を開始します。

外部の任意のスケジューラとpgx_dmpallコマンドとを使用することで、定期的にバックアップを取得することができます。取得されたバックアップはWebAdminによるリカバリに使用することができます。

注意

  • pgx_dmpall以外のサーバアプリケーションを使用しないでください。
    これは、サーバコマンドを使用した運用方法と混用できないことを意味します。使用した場合には、WebAdminがインスタンスを正しく管理できなくなります。
    サーバアプリケーションの詳細は、“PostgreSQL文書”および“リファレンス”を参照してください。

  • WebAdminを使って作成したインスタンスを、データベース多重化運用のためにセットアップすることはできますが、データベース多重化運用のセットアップが完了すると、そのインスタンスをWebAdminの管理画面から選択することができなくなります。データベース多重化運用の運用方法は“クラスタ運用ガイド”を参照してください。

サーバコマンドを使用した高度な運用管理

運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)によって自動化されたシステムでの運用を行う場合に、詳細な設定や運用操作を駆使し、高度な運用管理を行うことができます。

以下にGUIによる運用方法の概要とサーバコマンドによる運用方法との関係を示します。

詳細は、“運用ガイド”を参照してください。

運用

GUIによる運用

コマンドによる運用

セットアップ

インスタンスの作成

WebAdminを使用します。
サーバマシンの能力や、WebAdminによる運用に最適なパラメータが自動的に設定されます。

initdbコマンドを使用し、設定ファイルを直接編集します。

設定ファイルの変更

WebAdminを使用します。

設定ファイルを直接編集します。

インスタンスの起動と停止

WebAdminを使用します。

pg_ctlコマンドを使用します。

データベースの作成

GUIツールのpgAdminを使用するか、または、DDL文を指定してpsqlコマンドやアプリケーションを利用することで定義します。

データベースのバックアップ

WebAdmin、または、pgx_dmpallコマンドを使用します。

pgx_dmpallコマンドを使用することを推奨します。最新のデータベースへのリカバリを行うことができます。

データベースのリカバリ

WebAdminを使用します。

pgx_dmpallコマンドで取得したバックアップを用いる場合にはpgx_rcvallコマンドを使用します。

モニタリング

データベースの異常

WebAdminの画面で状態を確認できます。(注)

データベースサーバのログに出力されるメッセージを監視します。(注)

ディスク容量

WebAdminの画面で状態を確認できます。空き容量が20%を下回ると警告を表示します。(注)

OSのdfコマンドなどを使用して監視します。(注)

コネクション状況

GUIツールのpgAdminを使用をするか、または、psqlやアプリケーションから標準統計情報ビューのpg_stat_activityを参照することで確認することもできます。

注) 運用管理ミドルウェア(Systemwalker Centric Managerなど)によるシステムログ監視と併用することができます。

参照

モニタリングおよびデータベースのリカバリについては、“運用ガイド”の“定期的な運用操作”および“異常時の対処”を参照してください。