IMAPSエージェントは、エージェント内に保持しているクライアント設定ファイルにしたがって各種パラメータを設定します。クライアント設定ファイルの設定方法には、以下の2種類あります。
値を設定したクライアント設定ファイルをIMAPSエージェントのプロジェクトに巻き込みビルドし、IMAPSエージェントを配布する。
値を設定したクライアント設定ファイルをIMAPSサーバ上に配置し、IMAPSエージェントがそのクライアント設定ファイルをダウンロードし反映する。
IMAPSエージェントはログイン時に必ずサーバ上のクライアント設定ファイルの存在を確認します(オフラインログインを実行した場合を除く)。サーバ上にクライアント設定ファイルは存在していてもいなくても構いません。サーバ上にクライアント設定ファイルが存在する場合、エージェントはログインする際にIMAPSサーバからクライアント設定ファイルの更新を確認し、更新されている場合ダウンロードし、ローカルに保持しているクライアント設定ファイルに反映します。IMAPSサーバ上にクライアント設定ファイルが存在しない場合、IMAPSエージェント内に保持しているクライアント設定ファイルの設定にしたがって動作します。
サーバ上にクライアント設定ファイルを配置すると、接続したIMAPSサーバに自動的に反映されます。そのため、全クライアントの初期設定を一括して変更したいといった運用形態をカバーできます。一方、IMAPSエージェントのプロジェクト内にクライアント設定ファイルを取り込む場合、一人一人の要望に合わせたIMAPSエージェントを配布する事ができます。
IMAPSエージェントのクライアント設定ファイルを変更するには、以下の手順にしたがいます。
共通の事前準備
エージェント用のクライアント設定ファイルの雛形をダウンロードします。クライアント設定ファイルの雛形は以下の場所に格納されています。
Windows版サーバの場合:
<製品インストールフォルダー>\bin\conf\sample\properties
Linux版サーバの場合:
/opt/FJSVimaps/bin/conf/sample/properties
上記ディレクトリ内にあるimaps.properties(Android用)あるいはimaps.plist(iOS用)をダウンロードしたエージェントのプロジェクトにコピーします。コピー先は以下です。
Android版の場合:
prjRoot\assets\imaps\properties
iOS版の場合:
prjRoot/FrameworkSample/FrameworkSample/Application Files/imaps/properties
Android版の場合
prjRoot\assets\imaps\properties\imaps.propertiesをテキストエディタで開いてください。
変更したいキー項目を修正してください。
エージェントをビルドしてください。
ビルドされたエージェントを配布・インストールしてください。
iOS版の場合
prjRoot/FrameworkSample/FrameworkSample/Application Files/imaps/properties/imaps.plistをテキストエディタで開いてください。
変更したいキー項目を修正してください。
エージェントをビルドしてください。
ビルドされたエージェントを配布・インストールしてください。
クライアント設定ファイルは、Android版はプロパティファイル形式、iOS版はplist形式です。クライアント設定ファイルに記述できるキー項目等は「付録F クライアント設定ファイル」を参照してください。