1.2.8 swcfmg_connectiontest（接続テストコマンド）

機能説明

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバに対する接続テストを行います。

接続テストにより、管理対象サーバがパッチ管理可能な状態かどうかをチェックします。

また、接続テストでは、Systemwalker Software Configuration Manager製品基本情報やプラットフォーム基本情報をディスカバリします。

管理サーバに対する接続テストも可能です。

接続テストは、swcfmg_server（サーバ情報管理コマンド）またはswcfmg_define_serverinfo（管理対象サーバ情報定義コマンド）で、サーバ情報を登録／修正する際にも、接続テストを実施するオプションが指定されていれば、Systemwalker Software Configuration Managerによって自動で実施します。

接続テストは以下の場合に実行してください。

管理対象サーバ情報を登録した場合
管理対象サーバがパッチ管理可能な状態かどうかをチェックしたい場合
管理対象サーバのSystemwalker Software Configuration Managerをバージョンアップした場合
管理対象サーバを再配備、または再構築した場合（注1）
Windows管理対象サーバのSusCliaentIDを変更した場合（注2）
注1) 通常、swcfmg_server（サーバ情報管理コマンド）またはswcfmg_define_serverinfo（管理対象サーバ情報定義コマンド）で登録／修正する際に接続テストが実施されますが、全く同じ構成で再配備または再構築された管理対象サーバの場合は、swcfmg_server（サーバ情報管理コマンド）またはswcfmg_define_serverinfo（管理対象サーバ情報定義コマンド）による再登録／修正を省略し、接続テストだけを実行することができます。
注2) SusCliaentIDとは、WSUSにおけるWSUSクライアントを識別するためのキーです。そのため、全WSUSクライアント間で一意ある必要があります。しかし、複数のWSUSクライアントでSusClientIdを共有する場合があるため、再割り当てが必要になる場合があります。SusClientIdの変更方法については、Microsoftの公開情報を参照してください。なお、Systemwalker Software Configuration Managerが提供する、“接続先リポジトリサーバ登録コマンド（swcfmg_register_repsv）”でも、SusCliaentIDを変更できます。推奨は、前者のMicrosoftが公開している方法です。

接続テストで取得する基本情報は以下です。

基本情報		説明
Systemwalker Software Configuration Manager製品基本情報	Systemwalker Software Configuration Managerのバージョン	管理対象サーバにインストールされているSystemwalker Software Configuration Managerのバージョン
	Systemwalker Software Configuration Managerのサーバ種別	管理対象サーバにインストールされているSystemwalker Software Configuration Managerのサーバ種別 Manager：管理サーバ（マネージャ） Linkage：連携サーバ（エージェント） Business：業務サーバ（エージェント）
	接続テスト結果	接続テストの結果
	接続テスト結果詳細	接続テストが失敗した場合の詳細情報 [形式] メッセージ. code={復帰値} なお、ファイル転送基盤に関するメッセージは、以下の形式で表示します。 [形式] メッセージ(Cause: {ファイル転送基盤のエラーコード}). code={復帰値}
プラットフォーム基本情報	SusClientId （Windowsだけ）	WSUSクライアントID
	サービスパック（Windowsだけ）	サービスパック
	カーネル版数（Linuxだけ）	カーネル版数
	リリースレベル（Solarisだけ）	リリースレベル

記述形式

【Windows】

swcfmg_connectiontest.exe “IPアドレス”

【Linux】

swcfmg_connectiontest “IPアドレス”

オプション

“IPアドレス”: 接続テストを行う対象のサーバの管理IPアドレスを指定します。

復帰値

復帰値	意味
0	正常終了しました。
10	パラメーター異常です。
20	Systemwalker Software Configuration Managerのエージェントと通信できる状態ではありません。
21	ファイル転送に失敗しました。
30	製品基本情報の取得に失敗しました。
31	プラットフォーム基本情報の取得に失敗しました。
40	基本情報が解析できません。
50	指定された管理対象サーバ情報は存在しません。
100	Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。
101	同時実行できないコマンドが実行されています。
102	コマンド実行権限がありません。
200	セットアップされていません。
255	システムエラーです。

コマンド格納場所

管理サーバ

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。

【Linux】

システム管理者（スーパーユーザー）のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。

注意事項

接続テストの結果は、標準出力および復帰値で確認できます。標準出力と復帰値については、「実行結果/出力形式」を参照してください。
古いバージョンをインストールした管理対象サーバに対して本コマンドを実行すると、標準出力に以下のメッセージを出力して失敗します。
```
Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
Systemwalker Software Configuration Managerがインストールされていません（10.10.10.10）。
```
本コマンドを利用する場合は、最新バージョンのSystemwalker Software Configuration Managerをインストールしてください。古いバージョンであっても、環境が整っていれば、パッチ管理を利用することはできます。
接続テストに失敗した場合、その管理対象サーバに対するパッチ管理は、正しく実施できません。該当サーバの問題を解決してください。ただし、以下は例外です。
- 管理対象サーバに古いバージョンのSystemwalker Software Configuration Managerがインストールされている
この場合、パッチ管理の運用環境が整っていれば、接続テストに失敗してもパッチ管理は正しく実施できます。
本コマンドは同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。

使用例

【Windows】

swcfmg_connectiontest.exe 10.10.10.10

【Linux】

swcfmg_connectiontest 10.10.10.10

実行結果/出力形式

接続テスト成功Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストが正常に終了しました（10.10.10.10）。

通信できない場合

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
通信できる状態ではありません（10.10.10.10）。

復帰値：: 20

原因：

ファイル転送基盤（FJSVlnkcf）が停止している可能性があります。

または、管理対象サーバと通信できない状態である可能性があります。

または、管理対象サーバが停止している可能性があります。

対処：

以下の方法でファイル転送基盤（FJSVlnkcf）を起動してください。

または、管理対象サーバが起動しているか確認してください。

【Windows】

Windowsサービスで、“Systemwalker File Transfer Library Control(SWCFMG)”を起動してください。

【Linux】

以下のコマンドを実行してください。

service FJSVlnkcf start

【Solaris】

以下のコマンドを実行してください。

/etc/init.d/FJSVlnkcf start

または、管理対象サーバが起動しているか確認してください。

収集結果の転送に失敗した場合

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
収集情報の転送に失敗しました（10.10.10.10）。

復帰値：: 21

原因：

管理サーバのファイル受信プロセスが停止している可能性があります。

または、ファイル転送基盤（FJSVlnkcf）が停止している可能性があります。

対処：

Systemwalker Software Configuration Managerを再起動してください。

または、以下の方法でファイル転送基盤（FJSVlnkcf）を起動してください。

【Windows】

Windowsサービスで、“Systemwalker File Transfer Library Control(SWCFMG)”を起動してください。

【Linux】

以下のコマンドを実行してください。

service FJSVlnkcf start

【Solaris】

以下のコマンドを実行してください。

/etc/init.d/FJSVlnkcf start

基本情報の取得に失敗した場合

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
基本情報の取得に失敗しました（10.10.10.10）。

復帰値：: 30

原因：

Systemwalker Software Configuration Manager製品基本情報の情報の取得に失敗しました。

【Windows】

レジストリにSystemwalker Software Configuration Managerの製品名、バージョン、サーバ種別が登録されていません。

【Linux】

Systemwalker Software Configuration Managerがインストールされていません。

対処：

Systemwalker Software Configuration Managerを再インストールしてください。

上記を実施しても、再度発生する場合は技術員に連絡してください。

プラットフォーム情報の取得に失敗した場合

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
プラットフォーム情報の取得に失敗しました（10.10.10.10）。

復帰値：: 31

原因：

プラットフォーム基本情報の取得に失敗しました。

【Windows】

レジストリからSusClientId、サービスパック情報の取得に失敗しました。

【Linux】

OSのリリース番号の取得に失敗しました。

【Solaris】

OSのリリースレベルの取得に失敗しました。

対処：: 技術員に連絡してください。

収集情報の登録に失敗した場合

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
収集情報の登録に失敗しました（10.10.10.10）。

復帰値：: 40

原因：: CMDBが停止している可能性があります。

対処：

Systemwalker Software Configuration Managerを再起動してください。

上記を実施しても、再度発生する場合は技術員に連絡してください。

システムエラーが発生した場合

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバの接続テストを開始します。
システムエラーが発生しました（10.10.10.10）。

復帰値：: 255

原因：

Systemwalker Software Configuration Managerが正しくインストールされていない可能性があります。

実行環境が不正な可能性があります。

対処：

Systemwalker Software Configuration Managerを再起動してください。

上記を実施しても、再度発生する場合は技術員に連絡してください。