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Linkexpress Replication optionV5.0L17 クラスタ導入運用ガイド
FUJITSU Software

2.2.2 Linkexpress Replication optionに関する資源の配置

以下に、Linkexpress Replication optionに関する資源の配置方法を示します。

SolarisLinuxファイル種別は、すべてUNIXファイルシステムです。

Windowsファイル種別は、すべてNTFSファイルシステムです。

表2.1 Symfoware Serverがフェイルオーバ運用の場合

ファイル

配置先

備考

共用

ローカル

動作環境ファイル

  

運用系のクラスタアプリケーションと待機系のクラスタアプリケーションの両方に同一の内容のものを配置してください。

レプリケーションオブジェクトスキーマのトランザクションログテーブル(注2)

○(注1)

  

レプリケーションオブジェクトスキーマの作成コマンド(lxrepobjscmコマンド)で指定します。

抽出定義管理ファイル

○(注1)

  

動作環境ファイルのDEFMNGPATHオペランドでディレクトリパス名を指定します。

レプリケーションプロセスのコアファイル出力先ディレクトリ(注3)

動作環境ファイルのCORE_PATHオペランドでディレクトリパス名を指定します。

差分ログファイル

○(注1)

  

抽出定義で指定します。

抽出データ格納ファイル

○(注1)

  

データベース抽出コマンド(lxextdbコマンド)で指定します。

データベース抽出コマンドの作業ディレクトリ

○(注1)

  

レプリケーション抽出トレースファイル

○(注1)

  

環境変数“LXDBDEBUG”に配置場所を指定します。

共用:共用ディスク装置
ローカル:ローカルディスク

注1)切替えディスクとして配置します。
注2)Symfoware Serverのテーブル空間に作成するため、テーブル空間に使用するディレクトリが対象となります。
注3)SolarisおよびLinuxで使用可能です。

表2.2 Symfoware Serverがデータベース多重化運用の場合

ファイル

配置先

備考

共用

ローカル

DBサーバ

動作環境ファイル

運用系のクラスタアプリケーションと待機系のクラスタアプリケーションの両方に同一の内容のものを配置してください。

レプリケーションオブジェクトスキーマのトランザクションログテーブル(注1)

レプリケーションオブジェクトスキーマの作成コマンド(lxrepobjscmコマンド)で指定します。

抽出定義管理ファイル

○(注2)

動作環境ファイルのDEFMNGPATHオペランドでディレクトリパス名を指定します。

レプリケーションプロセスのコアファイル出力先ディレクトリ(注3)

動作環境ファイルのCORE_PATHオペランドでディレクトリパス名を指定します。

差分ログファイル

○(注2)

抽出定義で指定します。

抽出データ格納ファイル

○(注2)

データベース抽出コマンド(lxextdbコマンド)で指定します。

共用:共用ディスク装置
ローカル:ローカルディスク
DBサーバ:データベースサーバ

注1)Symfoware Serverのテーブル空間に作成するため、テーブル空間に使用するディレクトリが対象となります。
注2)切替えディスクとして配置します。
注3) Linuxで使用可能です。

PRIMECLUSTER Global Disk ServicesのディスククラスのMONITORONLY属性について

MONITORONLY属性は、PRIMECLUSTERのGlobal Disk Servicesのディスククラスが故障した際のフェイルオーバの有無を決定します。

Symfoware Serverがフェイルオーバ運用の場合

Symfoware Serverがフェイルオーバ運用の場合、Linkexpress Replication optionに関する資源のうち、共用ディスク装置に配置する資源については、レプリケーションが停止してもデータベースの運用を継続できるようにします。そのため、故障した場合でもフェィルオーバしないように“yes”を設定してください。ただし、レプリケーションが停止することによりトランザクションログテーブルが膨張するため、テーブル空間が枯渇しデータベースの運用が継続できなくなる可能性があります。すみやかに復旧作業を行ってください。

Symfoware Serverがデータベース多重化運用の場合

Symfoware Serverがデータベース多重化運用の場合、Linkexpress Replication optionに関する資源のうち、共用ディスク装置に配置する資源については、レプリケーションの停止によりデータベースの可用性に影響を与えないようにします。そのため、故障が発生した場合にはフェィルオーバするように“no”を設定してください。