ディスカバリとは、業務サーバの構成情報を採取し、CMDB(Configuration Management Database)に登録する機能です。
ディスカバリ機能で採取した構成情報は、構成アイテム(CI)としてCMDBに登録されます。
図2.1 ディスカバリの概要
採取するハードウェア・仮想環境構成情報
ディスカバリ機能では以下のハードウェア・仮想環境の構成情報を採取できます。
機器 | 属性名 | 表示例 |
---|---|---|
シャーシ本体 | プロダクト名 | BX900 |
シリアルナンバー | AA1234567890 | |
ファームウェアバージョン | 5.32 | |
ブレードサーバ | スロット番号 | 1 |
プロダクト名 | PRIMERGY BX920 S1 | |
シリアルナンバー | BB1234567890 | |
CPU種類 | Xeon | |
周波数 | 1995 | |
個数 | 2 | |
メモリサイズ | 4096 | |
ファームウェアバージョン | 551 | |
BIOSバージョン | 3D41 | |
OS名 | VMware ESXi 5.1.0 build-1157734 |
機器 | 属性名 | 表示例 |
---|---|---|
マネージメントコントローラを搭載したRX100/RX200/RX300 S6シリーズ以降 | プロダクト名 | PRIMERGY RX300 S7 |
シリアルナンバー | CC1234567890 | |
CPU種類(注1) | Xeon | |
周波数 | 1995 | |
個数 | 2 | |
メモリサイズ | 4096 | |
OS名(注2) | VMware ESXi 5.1.0 build-1157734 |
注1) S6シリーズではCPU種類はディスカバリできません。
注2) 搭載されているハイパーバイザーがVMware vSphere ESXi 5.1以降のみディスカバリできます。
ハイパーバイザ | 種別 | 項目 | 表示例 |
---|---|---|---|
VMware vSphere ESXi | VMホスト情報 | OS名 | VMware ESXi 5.1.0 build-1021289 |
VMゲスト情報 | 仮想マシン名 | VM001 | |
OS名 | Microsoft Windows Server 2012 (64-bit) | ||
IPアドレス | 192.168.10.122 |
採取するソフトウェア構成情報
ディスカバリ機能では以下のソフトウェア構成情報を採取できます。
リソース | 連携製品・連携機能 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ServerView Resource Orchestrator | Microsoft Windows Server Update Services (WSUS) | yum(Yellowdog Updater Modified) | UpdateAdvisor(ミドルウェア) | Solaris | ||||
システム構成情報 | システムを構成している物理サーバ、または仮想サーバのリソース情報(IPアドレス・OS情報のみ) | ○ | ○(注1) | ○(注1) | ○(注1) | ○(注1) | ||
テナント情報 | ○ | - | - | - | - | |||
L-Platform情報 | ○ | - | - | - | - | |||
パッチ情報 | Windows OS パッチ | Microsoft社が公開しているWindows OSのパッチ情報 | OSパッチ情報 | - | ○ | - | - | - |
適用可能なWindows物理サーバ、またはWindows仮想サーバ | - | ○ | - | - | - | |||
システムを構成しているWindows物理サーバ、またはWindows仮想サーバに適用済みのOSパッチ情報 | - | ○ | - | - | - | |||
Linux OS パッチ | Red Hat Network、または富士通サイトで公開しているLinux OSのパッチ(RPMパッケージ)情報 | OSパッチ(RPMパッケージ)情報 | - | - | ○ | - | - | |
適用可能なLinux物理サーバ、またはLinux仮想サーバ | - | - | ○ | - | - | |||
システムを構成しているLinux物理サーバ、またはLinux仮想サーバに適用済みのOSパッチ(RPMパッケージ)情報 | - | - | ○ | - | - | |||
Solaris OS パッチ | Oracle、または富士通サイトが公開しているSolaris OSのパッチ(SRU)情報 | OSパッチ(SRU)情報 | - | - | - | - | - | |
適用可能なSolaris物理サーバ、またはSolaris仮想サーバ | - | - | - | - | - | |||
システムを構成しているSolaris物理サーバ、またはSolaris仮想サーバに適用済みのOSパッチ(SRU)情報 | - | - | - | - | ○ | |||
ミドルウェア修正パッチ | UpdateSiteで公開している富士通ミドルウェアの修正パッチ | 富士通ミドルウェアの修正パッチ | - | - | - | -(注2) | - | |
適用可能な物理サーバ、または仮想サーバ | - | - | - | -(注3) | - | |||
システムを構成している物理サーバ、または仮想サーバに適用済みの富士通製ミドルウェアのパッチ情報 | - | - | - | ○ | - | |||
ソフトウェア情報 | システムを構成している物理サーバ、または仮想サーバにインストール済みの富士通ミドルウェア製品の情報 | - | - | - | ○ | - |
○:採取できます。
-:採取できません
注1)
IPアドレスのみ
注2)
swcfmg_patch_updateinfoコマンドでは収集されません。swcfmg_fjmwpatch_update(富士通ミドルウェア公開パッチ登録コマンド)を実行することで、富士通ミドルウェアの修正パッチ情報がCMDBに登録されます。swcfmg_fjmwpatch_update(富士通ミドルウェア公開パッチ登録コマンド)については『リファレンスガイド』を参照してください。
注3)
swcfmg_fjmwpatch_update(富士通ミドルウェア公開パッチ登録コマンド)を実行することで、適用可能な物理サーバまたは仮想サーバの情報(承認情報)がCMDBに登録されます。swcfmg_fjmwpatch_update(富士通ミドルウェア公開パッチ登録コマンド)については『リファレンスガイド』を参照してください。
ディスカバリの契機
ディスカバリは以下の契機で行われます。
定期ディスカバリ
スケジュールに従って定期的に実行されます。
手動ディスカバリ
インフラ管理者がコマンドを実行してディスカバリを行います。
インフラ管理者が事前に定義したスケジュールに従って、最新の構成情報が採取されます。
図2.2 定期ディスカバリ
インフラ管理者が、コマンドを実行してディスカバリを行い、最新の構成情報を採取します。
図2.3 手動ディスカバリ