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Systemwalker Software Configuration Manager 解説書
FUJITSU Software

1.5 導入効果

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、以下の効果が得られます。

サーバのパッチの最新性維持

ソフトウェアスタック(OS/ミドル/アプリ)、パッチ適用状況は、個々のシステム管理者がエクセルなどで管理しており、ソフトウェアの変更(セキュリティパッチの適用など)による影響調査に時間を要しています。また、システムの増加に伴い、調査対象や対象項目が漏れる危険もあります。また、1台ごとに管理者がパッチを適用するのは、たいへんな労力を必要とします。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、パッチ情報を含むソフトウェア構成情報を一元的に管理し、センター内のパッチ未適用サーバの一覧を表示します。パッチ未適用のサーバには、テナント利用者へメール通知を行い、パッチの適用を指示します。


図1.5 導入効果1(サーバのパッチの最新性を維持)


ICTリソースとハード/OS/ミドルウェアの構成情報を一元管理

データセンターのリソース情報、特にクラウドで配備したリソース(サーバ、IPアドレスなど)は動的に情報が変化するため、全システムを手作業で確認するには、時間と手間がかかり作業者負担が大きくなります。また、配備したリソースの解約やパッチ適用などにより、タイムリーに正確なリソース状況を把握することは困難です。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、システム情報を自動で検知し収集(ディスカバリ)します。これによりインフラ管理者は、データセンターのサーバ、VMホスト、OS、ミドルウェアの構成情報、およびクラウド環境で配備したリソースについても、正確な情報をタイムリーに一元管理できます。


図1.6 導入効果2(ICTリソースとハード/OS/ミドルウェアの構成情報を一元管理)


管理者が属するテナント・権限に応じた、ソフトウェア構成情報の見える化

構成管理には、データセンター内のシステム情報など、大量の情報が収集されます。管理者が構成管理に存在する全情報を見える・操作できる状態にあると、管理者が担当以外の操作ができてしまうことによる誤操作、範囲外の情報公開による情報漏洩が発生する危険性があります。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、運用管理者のテナント情報や権限に従い、見える範囲・操作できる範囲を限定できます。これにより、誤操作防止、セキュリティリスクの低減を実現できます。さらに、担当者自身が運用・保守する情報だけを扱うことで作業負担の低減を達成できます。


図1.7 導入効果3(管理者が属するテナント・権限に応じた、ソフトウェア構成情報の見える化)

ソフトウェアパラメーター管理よるシステム構築時間短縮と人的ミス削減

ICTリソースをデータセンターに集約しただけのシステムでは、利用部門ごとにOS、ミドルウェア、およびアプリケーションの組合せやバージョンレベルが異なるため、クウラドシステムの構築に多くの工数がかかっていました。また、人手によるシステム構築のため、人的ミスが発生していました。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、リモートでソフトウェアにパラメーターを一括設定できます。また、ソフトウェアのパラメーター情報を自動で収集(ディスカバリ)するため、人手による設定・確認ミスを撲滅することができます。ソフトウェアのパラメーター情報を一元管理できるため、システム構築の時間を大幅に短縮できます。


図1.8 導入効果4(ソフトウェアパラメーター管理によるシステム構築時間の短縮と人的ミス削減)