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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.0 運用ガイド
FUJITSU Storage

4.1.7 VMwareサーバノード


4.1.7.1 VMware vSphere 4以降

本製品は、VMware vSphere 4以降をサポートしています。

VMホストをVMware vCenter Serverに登録することで、VMゲストとストレージ装置のEnd to End表示をサポートします。

エージェントは使用せず、VMware ESX、VMware ESXi、またはVMware vCenter Serverと直接通信し、VMホストとVMゲストの情報を表示します。

構成管理

本製品は、VMホスト(VMware ESXまたはVMware ESXi)と通信して、VMホスト自身と、そのVMホストに含まれるVMゲスト(仮想マシンおよびゲストOS)の情報を取得し、Webコンソールに表示します。

  • 装置登録

    VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。
    VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。
    VMゲストを指定して登録することはできません。

    VMゲストとストレージ装置とのEnd to Endリスト表示を行う場合

    • VMホストを登録した VMware vCenter Serverの登録も必要です。VMware vCenter Serverの登録には、IPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。

    • VMware vCenter ServerにVMホストをIPアドレスで登録している場合は、本製品へのVMホスト登録時も、VMware vCenter Serverに登録したIPアドレスを指定してください。

    VMホストのIPアドレスがIPv4形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv4形式の設定値が表示されます。
    VMホストのIPアドレスがIPv6形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv6形式の設定値が表示されます。

  • 装置削除

    本製品からVMホストを削除するには、先にVMホストに含まれるすべてのVMゲストを削除する必要があります。
    すべてのVMゲストを削除した後、VMホストを削除してください。
    VMゲストを指定して削除すると、そのVMゲストだけが本製品から削除されます。

  • アクセスパス管理

    VMホストのHBAに関する、アクセスパスの設定・削除・継承をサポートします。
    VMゲストについては、HBAの管理を未サポートのため、アクセスパス管理も未サポートです。

    VMホストについてアクセスパス設定を変更(設定、削除、継承)した場合は、VMホストを再起動するか、VMware Infrastructure Clientで以下の操作を実行してください。

    1. Configurationタブを選択

    2. HardwareリストからStorage Adaptersを選択

    3. Storage Adaptersリストから、アクセスパス設定変更したHBAに該当するデバイスを選択

      Webコンソールに表示されている論理HBA番号と同じ名前のデバイスを選択してください。

    4. ポップアップメニューよりRescanを実行

障害管理
  • SNMPトラップ受信

    SNMPトラップによる障害監視は未サポートです。

  • 装置ポーリング

    VMホストに対する装置ポーリングをサポートします。装置ポーリングにより、マネージャーとVMホスト間の通信可否を判断します。
    VMホストが通信不可の場合、VMゲストも通信不可と扱います。
    VMゲストへの装置ポーリングは未サポートのため、VMゲストの状態変化は検出できません。
    Webコンソールから当該装置について[設定の再読み込み]を実行してから確認してください。

環境の変更
  • IPアドレスおよびホスト名の変更

    VMホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合、VMホストを一旦削除し、変更後に再登録する必要があります。

    VMゲストの仮想マシン名、ゲストOSのIPアドレス、ゲストOSのホスト名を変更した場合は、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行してください。

  • VMゲストの新規作成

    新しいVMゲストを作成した場合は、そのVMゲストが含まれるVMホストの[設定の再読み込み]を実行してください。

  • ユーザー名とパスワード

    VMホストのユーザー名またはパスワードを変更した場合は、Webコンソールから変更したユーザー名またはパスワードを本製品に設定してください。

  • VMホスト間のVMゲストの移動

    VMware vMotion機能やVMware HA機能による、VMホスト間のVMゲストの移動について、本製品ではその移動を自動検出できません。移動したVMゲストは、本製品では通信不可と扱われます。このため、自動/手動によらずVMゲストの移動が発生した場合は、Webコンソールで以下を実施してください。

    1. VMゲストの移動元VMホストから、移動したVMゲストを削除

    2. VMゲストの移動先VMホストに対して、[設定の再読み込み]を実行

    VMゲストの移動元VMホストを本製品に登録していない場合、手順2だけを実施してください。
    VMゲストの移動先VMホストを本製品に登録していない場合、手順1だけを実施してください。

注意

  • VMware ToolsをゲストOSにインストールすることを推奨します。

  • ゲストOSの情報(IPアドレス、ホスト名、OS名、OSバージョン)を表示するには、ゲストOS上でVMware Toolsが動作している必要があります。

  • VMware Toolsが停止している場合、VMゲストの[名前]には仮想マシン名が表示されます。VMware Toolsが起動すると、ゲストOSのホスト名が表示されるようになります。

  • VMホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスがVMゲストに設定されていない場合は、VMゲストのIPアドレスは表示されません。

  • VMware Toolsが動作している場合、[OS]にはゲストOSのOS名とOSバージョンが表示されます([OSレベル]にOSバージョンは表示されません)。VMware Toolsが停止している場合、[OS]と[OSレベル]には、VMwareのシステム名と版数が表示されます。

  • VMware Toolsがインストールされている場合、VMゲストの[状態]について、VMware Toolsが動作しているときを“Normal”とします。そして、VMware Toolsが停止しているときを“Stop”とします(ゲストOSが起動していても、VMware Toolsが停止している場合は“Stop”として扱います)。

  • VMゲストの[状態]について、ゲストOSにVMware Toolsがインストールされていない場合は、ゲストOSの[状態]に関わらず、仮想マシンが動作している場合を“Normal”、仮想マシンが停止している場合を“Stop”とします。

  • ユーザー名やパスワードの不一致によってVMホストと通信できなくなった場合、VMホストとそのVMゲストの[状態]が“Warning”となります。

  • VMゲストに複数のネットワークアダプターが定義されている場合、VMゲストのIPアドレスは1つだけ表示されます。表示されるIPアドレスは、VMゲストに定義されている有効なネットワークアダプターのうち、最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当てられているIPアドレスです。

  • VMゲスト環境でExchange Serverのデータベース可用性グループ(以降、“DAG”と記述します)を運用する場合

    • DAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスをそれぞれ別のネットワークアダプターに設定し、VMゲストの管理用IPアドレスを最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当ててください。

    • VMゲストが単一ネットワークアダプター環境のときは、VMゲストに新規にネットワークアダプターを割り当て、ネットワークアダプターをDAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスに分けて運用してください。

    • DAGを構成すると、本製品で表示されるVMゲストのIPアドレスにDAG用のIPアドレスが表示されるときがあります。そのときは、VMゲストに新規のネットワークアダプターを追加し、追加したネットワークアダプターにVMゲストの管理用IPアドレスを再設定してください。再設定後、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実施してください。