本製品は、VMware vSphere 4以降をサポートしています。
VMホストをVMware vCenter Serverに登録することで、VMゲストとストレージ装置のEnd to End表示をサポートします。
エージェントは使用せず、VMware ESX、VMware ESXi、またはVMware vCenter Serverと直接通信し、VMホストとVMゲストの情報を表示します。
本製品は、VMホスト(VMware ESXまたはVMware ESXi)と通信して、VMホスト自身と、そのVMホストに含まれるVMゲスト(仮想マシンおよびゲストOS)の情報を取得し、Webコンソールに表示します。
装置登録
VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。
VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。
VMゲストを指定して登録することはできません。
VMゲストとストレージ装置とのEnd to Endリスト表示を行う場合
VMホストを登録した VMware vCenter Serverの登録も必要です。VMware vCenter Serverの登録には、IPアドレス、ユーザー名、およびパスワードが必要です。
VMware vCenter ServerにVMホストをIPアドレスで登録している場合は、本製品へのVMホスト登録時も、VMware vCenter Serverに登録したIPアドレスを指定してください。
VMホストのIPアドレスがIPv4形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv4形式の設定値が表示されます。
VMホストのIPアドレスがIPv6形式の場合、VMゲストのIPアドレスにはIPv6形式の設定値が表示されます。
装置削除
本製品からVMホストを削除するには、先にVMホストに含まれるすべてのVMゲストを削除する必要があります。
すべてのVMゲストを削除した後、VMホストを削除してください。
VMゲストを指定して削除すると、そのVMゲストだけが本製品から削除されます。
アクセスパス管理
VMホストのHBAに関する、アクセスパスの設定・削除・継承をサポートします。
VMゲストについては、HBAの管理を未サポートのため、アクセスパス管理も未サポートです。
VMホストについてアクセスパス設定を変更(設定、削除、継承)した場合は、VMホストを再起動するか、VMware Infrastructure Clientで以下の操作を実行してください。
Configurationタブを選択
HardwareリストからStorage Adaptersを選択
Storage Adaptersリストから、アクセスパス設定変更したHBAに該当するデバイスを選択
Webコンソールに表示されている論理HBA番号と同じ名前のデバイスを選択してください。
ポップアップメニューよりRescanを実行
SNMPトラップ受信
SNMPトラップによる障害監視は未サポートです。
装置ポーリング
VMホストに対する装置ポーリングをサポートします。装置ポーリングにより、マネージャーとVMホスト間の通信可否を判断します。
VMホストが通信不可の場合、VMゲストも通信不可と扱います。
VMゲストへの装置ポーリングは未サポートのため、VMゲストの状態変化は検出できません。
Webコンソールから当該装置について[設定の再読み込み]を実行してから確認してください。
IPアドレスおよびホスト名の変更
VMホストのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合、VMホストを一旦削除し、変更後に再登録する必要があります。
VMゲストの仮想マシン名、ゲストOSのIPアドレス、ゲストOSのホスト名を変更した場合は、Webコンソールで当該装置について[設定の再読み込み]を実行してください。
VMゲストの新規作成
新しいVMゲストを作成した場合は、そのVMゲストが含まれるVMホストの[設定の再読み込み]を実行してください。
ユーザー名とパスワード
VMホストのユーザー名またはパスワードを変更した場合は、Webコンソールから変更したユーザー名またはパスワードを本製品に設定してください。
VMホスト間のVMゲストの移動
VMware vMotion機能やVMware HA機能による、VMホスト間のVMゲストの移動について、本製品ではその移動を自動検出できません。移動したVMゲストは、本製品では通信不可と扱われます。このため、自動/手動によらずVMゲストの移動が発生した場合は、Webコンソールで以下を実施してください。
VMゲストの移動元VMホストから、移動したVMゲストを削除
VMゲストの移動先VMホストに対して、[設定の再読み込み]を実行
VMゲストの移動元VMホストを本製品に登録していない場合、手順2だけを実施してください。
VMゲストの移動先VMホストを本製品に登録していない場合、手順1だけを実施してください。
注意
VMware ToolsをゲストOSにインストールすることを推奨します。
ゲストOSの情報(IPアドレス、ホスト名、OS名、OSバージョン)を表示するには、ゲストOS上でVMware Toolsが動作している必要があります。
VMware Toolsが停止している場合、VMゲストの[名前]には仮想マシン名が表示されます。VMware Toolsが起動すると、ゲストOSのホスト名が表示されるようになります。
VMホストと同じ形式(IPv4またはIPv6)のIPアドレスがVMゲストに設定されていない場合は、VMゲストのIPアドレスは表示されません。
VMware Toolsが動作している場合、[OS]にはゲストOSのOS名とOSバージョンが表示されます([OSレベル]にOSバージョンは表示されません)。VMware Toolsが停止している場合、[OS]と[OSレベル]には、VMwareのシステム名と版数が表示されます。
VMware Toolsがインストールされている場合、VMゲストの[状態]について、VMware Toolsが動作しているときを“Normal”とします。そして、VMware Toolsが停止しているときを“Stop”とします(ゲストOSが起動していても、VMware Toolsが停止している場合は“Stop”として扱います)。
VMゲストの[状態]について、ゲストOSにVMware Toolsがインストールされていない場合は、ゲストOSの[状態]に関わらず、仮想マシンが動作している場合を“Normal”、仮想マシンが停止している場合を“Stop”とします。
ユーザー名やパスワードの不一致によってVMホストと通信できなくなった場合、VMホストとそのVMゲストの[状態]が“Warning”となります。
VMゲストに複数のネットワークアダプターが定義されている場合、VMゲストのIPアドレスは1つだけ表示されます。表示されるIPアドレスは、VMゲストに定義されている有効なネットワークアダプターのうち、最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当てられているIPアドレスです。
VMゲスト環境でExchange Serverのデータベース可用性グループ(以降、“DAG”と記述します)を運用する場合
DAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスをそれぞれ別のネットワークアダプターに設定し、VMゲストの管理用IPアドレスを最も大きな番号のネットワークアダプターに割り当ててください。
VMゲストが単一ネットワークアダプター環境のときは、VMゲストに新規にネットワークアダプターを割り当て、ネットワークアダプターをDAG用のIPアドレスとVMゲストの管理用IPアドレスに分けて運用してください。
DAGを構成すると、本製品で表示されるVMゲストのIPアドレスにDAG用のIPアドレスが表示されるときがあります。そのときは、VMゲストに新規のネットワークアダプターを追加し、追加したネットワークアダプターにVMゲストの管理用IPアドレスを再設定してください。再設定後、Webコンソールで[設定の再読み込み]を実施してください。