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ETERNUS SF Express 16.1 運用ガイド
FUJITSU Storage

4.2.1 概要

本製品は、ETERNUS ディスクアレイに対して性能管理をサポートします。性能管理では、装置内の細かな動作状況や負荷状況を把握できます。

また、稼働Disk数を把握することで、ETERNUS ディスクアレイ(ETERNUS DX200Fを除く)のエコモード機能の状況を確認できます。

注意

  • 2台以上のサーバ(*)から、同時に1台のディスクアレイを性能管理しないでください。
    *: ETERNUS SF Express、Softek Storage Cruiser、ETERNUS SF Storage Cruiser、またはSystemwalker Resource Coordinatorの運用管理サーバ

  • 性能管理は運用管理サーバと一緒に起動し、性能管理を設定した装置に対して、バックグラウンドで性能情報の採取を開始します。したがって、Webコンソールの起動・未起動にかかわらず、性能情報が採取されます。
    性能情報の採取を終了する場合は、性能管理を停止してください。

4.2.1.1 性能情報の種類

管理できる情報は、以下のとおりです。

性能情報

単位

Logical Volume
RAID Group

ReadおよびWrite回数

IOPS

ReadおよびWriteデータの転送量

MB/s

ReadおよびWriteのレスポンスタイム

msec

Read、Pre-fetch、およびWriteキャッシュヒット率

%

ディスクドライブ

ディスク使用(ビジー)率

%

CM

負荷(CPU使用)率

%

コピー残量

GB

CM Port

ReadおよびWrite回数

IOPS

ReadおよびWriteデータの転送量

MB/s

装置

稼働Disk数

Disk

消費電力

W

温度

注意

  • 運用管理サーバと管理対象装置の装置内時刻に差異がある場合、性能グラフの時間がずれるときがあります。
    この現象を防止するため、運用管理サーバと管理対象装置のNTP設定を有効にし、装置内時刻を同期しておくことを推奨します。

  • 性能管理中に管理対象装置を再起動した場合、再起動直後に正しい性能情報を取得できないときがあります。
    管理対象装置を再起動する場合は、作業前に性能管理を停止することを推奨します。

  • Logical Volume、RAID Groupの性能情報は、ボリュームの種別およびETERNUS ディスクアレイの機種ごとに、以下のようにサポート範囲が異なります。なお、SDVを含むRAID Groupの性能情報の値は保証できません。

    DX60

    DX80

    DX90

    DX60 S2

    DX80 S2

    DX90 S2

    DX100 S3

    DX200 S3

    Logical Volume
    RAID Group

    Standard Volume

    Thin Provisioning Volume
    Thin Provisioning Pool

    ×

    ×

    ×

    ×

    Snap Data Volume
    Snap Data Pool Volume

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

  • Logical Volume(LUN)が存在しないETERNUS ディスクアレイの性能管理は、実施できません。

  • ETERNUS ディスクアレイのCM Port性能情報は、以下の情報を表示します。

    DX60

    DX80

    DX90

    DX60 S2

    DX80 S2

    DX90 S2

    DX100 S3

    DX200 S3

    CM Port

    FC-CA

    FC-RA

    ×

    ×


    (注1)

    ×

    ×


    (注1)

    ×


    (注1)

    FC-CA/RA

    ×

    ×

    ×

    ×


    (注2)


    (注2)

    iSCSI-CA

    ×

    iSCSI-RA

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×


    (注1)

    ×


    (注1)

    iSCSI-CA/RA

    ×

    ×

    ×

    ×


    (注2)


    (注2)

    FCoE

    ×

    ×

    ×

    ×


    (注3)

    SAS

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    ×

    注1: REC実行時の性能情報は、以下の情報を表示します。

    • ポートがInitiator側の場合、Read性能情報として表示します。

    • ポートがTarget側の場合、Write性能情報として表示します。

    注2: RECの実行時、性能情報には以下の情報が含まれます。

    • ポートがInitiator側の場合、Read性能情報に、REC実行時の性能情報を含みます。

    • ポートがTarget側の場合、Write性能情報に、REC実行時の性能情報を含みます。

    注3: ETERNUS DX200Fを除きます。

  • REC Disk Buffered Consistency機能を利用している環境で、RDBの性能情報は表示できません。

4.2.1.2 性能グラフの種類

以下のグラフが表示できます。

1日グラフ

10分間の平均値を基にした折れ線グラフを1日分表示します。

参考

  • 以下の性能値は、平均値ではなく、装置から取得した値をそのまま表示します。

    • CMコピー残量

    • 稼働Disk数

    • 消費電力

    • 温度

  • OSのサマータイム機能を有効にしている場合、サマータイム切替え時刻前後のグラフは、正しく表示できない部分があります。

  • 各性能グラフは、LANトラフィックの状況またはサブネット越え(性能管理対象装置と運用管理サーバ間がゲートウェイをまたぐ)などの状況では、監視間隔(60秒)ごとにデータを表示できないことがあります。