ページの先頭行へ戻る
Linkexpress Transactional Replication option V5.0L60 説明書
FUJITSU Software

29.2.3 保守

クラスタシステムの保守について説明します。

Symfoware/RDBのクラスタシステムの保守の詳細については、Symfowareのマニュアルを参照してください。Oracleのクラスタシステムの保守の詳細については、"PRIMECLUSTER Wizard for Oracle 導入運用手引書"を参照してください。

29.2.3.1 環境削除

環境削除について説明します。

クラスタシステムの環境削除

PRIMECLUSTERに作成したクラスタシステムの環境を削除する手順は以下のとおりです。
TJNL、TRMおよびJournalTransferに対して行います。

  1. リソースの削除

    Web-Based Admin View(Solarisサーバの場合)またはRMS Wizard(Linuxサーバの場合)を使用して、クラスタアプリケーションからリソースを削除します。詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。

  2. 状態遷移プロシジャのリソース削除

    状態遷移プロシジャのリソース削除を行います。
    状態遷移プロシジャのリソース削除を行うには、PRIMECLUSTERのcldelprocrscコマンドを使用します。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、cldelprocrscコマンドの実行例を示します。

    TJNLの例

    cldelprocrsc -n TRM001.TJNL -c BasicApplication

    TRMの例

    cldelprocrsc -n TRM001.TRM -c BasicApplication

    JournalTransferの例

    cldelprocrsc -n SERVICE.JournalTransfer -c BasicApplication

    指定内容は、登録時の内容に合わせてください。


  3. 状態遷移プロシジャの削除

    各ノード上に格納した状態遷移プロシジャを削除します。
    状態遷移プロシジャの削除を行うには、PRIMECLUSTERのcldelprocコマンドを使用します。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、cldelprocコマンドの実行例を示します。

    TJNLの例

    cldelproc -c BasicApplication TRM001.TJNL

    TRMの例

    cldelproc -c BasicApplication TRM001.TRM

    JournalTransferの例

    cldelproc -c BasicApplication SERVICE.JournalTransfer

    指定内容は、登録時の内容に合わせてください。

なお、上記コマンドを実行するシェルスクリプトのひな型として、以下のファイルを提供しています。

TJNL

/opt/FJSVtjnl/sample/DELPROC_TJNL

TRM

/opt/FJSVtrm/sample/DELPROC_TRM

JournalTransfer

/opt/FJSVtrjt/samples/DELPROC_TRJT

状態遷移プロシジャ名(ひな型内のPROC_NAME)は、登録時の名前に合わせてください。

TJNL環境の削除

TJNLのクラスタシステムの環境を削除した後に、TJNL環境の切替えディスクにアクセス可能なノードでTJNLの環境を削除します。

削除方法はクラスタシステムを使用しない場合と同じです。TJNLの環境削除の詳細は"第11章 Symfoware/RDB連携編"の"11.7 環境削除"もしくは"第12章 Oracle連携編"の"12.8 環境削除"を参照してください。削除には、tjnlunsetupコマンドを使用します。このコマンドは、運用系ノードでのみ実行します。以下にtjnlunsetupの入力例を示します。

tjnlunsetup

TRM環境の削除

TRMの環境を運用系ノード、待機系ノードともに削除します。双方のノードの環境削除順序は問いません。作成時に-hオプションを指定していないノード上で環境削除を行う場合は、切替えディスクにアクセスできる状態でなければなりません。

29.2.3.2 状態遷移プロシジャの変更

状態遷移プロシジャを変更する手順は以下のとおりです。
必要に応じてTJNL、TRM、JournalTransferに対して行います。

TJNL

  1. 状態遷移プロシジャの取り出し

    格納されている状態遷移プロシジャを取り出します。
    状態遷移プロシジャの取り出しを行うには、PRIMECLUSTERのclgetprocコマンドを使用します。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clgetprocコマンドの実行例を示します。

    clgetproc -c BasicApplication TRM001.TJNL


  2. 状態遷移プロシジャの修正

    状態遷移プロシジャを修正します。
    修正内容の詳細については、"29.2.1.8.4 TJNL用の状態遷移プロシジャのリソース登録"の"移プロシジャの修正"を参照してください。

  3. 状態遷移プロシジャの格納

    各ノード上で修正した状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録します。
    状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録するには、PRIMECLUSTERのclsetprocコマンドを使用します。登録済の状態遷移プロシジャを変更する場合は、-oオプションを指定してください。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clsetprocコマンドの入力例を示します。

    clsetproc -c BasicApplication -o /tjnl/procedure/TRM001.TJNL

TRM

  1. 状態遷移プロシジャの取り出し

    各ノード上に登録されている状態遷移プロシジャを取出します。
    状態遷移プロシジャの取出しを行うには、PRIMECLUSTERのclgetprocコマンドを使用します。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clgetprocコマンドの実行例を示します。

    clgetproc -c BasicApplication TRM001.TRM


  2. 状態遷移プロシジャの修正

    状態遷移プロシジャファイルを修正します。
    修正内容の詳細については、"29.2.1.8.2 TRM用の状態遷移プロシジャのリソース登録"の"状態遷移プロシジャァイルの修正"を参照してください。

  3. 状態遷移プロシジャの格納

    各ノード上で修正した状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録します。
    状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録するには、PRIMECLUSTERのclsetprocコマンドを使用します。登録済の状態遷移プロシジャを変更する場合は、-oオプションを指定してください。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clsetprocコマンドの入力例を示します。

    clsetproc -c BasicApplication -o /trmenv/procedure/TRM001.TRM

JournalTransfer

  1. 状態遷移プロシジャの取り出し

    格納されている状態遷移プロシジャを取り出します。
    状態遷移プロシジャの取り出しを行うには、PRIMECLUSTERのclgetprocコマンドを使用します。コマンドの詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"を参照してください。
    以下に、clgetprocコマンドの実行例を示します。

    clgetproc -c BasicApplication SERVICE.JournalTransfer


  2. 状態遷移プロシジャの修正

    状態遷移プロシジャを修正します。
    修正内容の詳細については、"29.2.1.8.3 JournalTransfer用の状態遷移プロシジャのリソース登録"の"ロシャフイルの修正"を参照してください。


  3. 状態遷移プロシジャの格納

    各ノード上で修正した状態遷移プロシジャをクラスタシステムに登録します。
    状態遷移プロシジャ名は取り出したときと同じ名前を指定します。登録方法の詳細については、"29.2.1.8.3 JournalTransfer用の状態遷移プロシジャのリソース登録"の"状態遷プロシジャのクラシステへの登録"を参照してください。