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Interstage Job Workload Server メッセージ集
FUJITSU Software

C.2 採取方法

調査資料の採取は、管理者が行ってください。

バッチ実行基盤の調査資料

バッチ実行基盤の動作環境や、各種ログファイルなどの調査資料を採取します。

本資料採取するには、FJQSS(資料採取ツール)または、btfwcollectinfoコマンドで採取します。

btfwcollectinfoコマンドを投入するには、事前に調査資料を格納するディレクトリを用意する必要があります。

また、調査資料を格納するディレクトリには、調査資料が採取できるだけの十分なディスク容量が必要です。


調査資料を格納するディレクトリの作成例を以下に示します。

mkdir /collectinfo

調査資料を採取するbtfwcollectinfoコマンドの形式を以下に示します。

btfwcollectinfo -d /collectinfo

採取に要する時間は、採取に必要な調査資料の容量を複写するだけの時間がかかります。

採取完了後は、調査資料を格納したディレクトリを、必ずtarコマンドでアーカイブしてください。また、調査資料のサイズが大きい場合には、必要に応じてアーカイブしたファイルを圧縮してください。

tarコマンドでアーカイブする例を以下に示します。

tar cvf /tmp/collectinfo.tar /collectinfo

参照

btfwcollectinfoコマンドの詳細、および必要なディスク容量については、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ポイント

FJQSS(資料採取ツール)により、btfwcollectinfoコマンドと同じ情報を採取できます。

  • FJQSS(資料採取ツール)による資料採取

    1. /opt/FJSVqstl/fjqss_collectコマンドを実行します。

    2. 製品選択画面が表示されますので、調査資料を採取する製品の番号を指定して[Enter]を入力します。

    3. 表示される画面の指示に従い、"Y[Enter]"を入力します。

    4. 資料採取が完了すると、調査資料の出力先ディレクトリが表示されます。表示されたディレクトリに調査資料が作成されていることを確認します。

    5. 調査資料の出力先ディレクトリの配下に以下のファイルが作成されます。このファイルを富士通サポート員までお送りください。

      resultYYYYMMDDHHMMSS.tar.gz

      (YYYYMMDDHHMMSS: 資料採取を実行した年月日時分秒)

  • FJQSS(資料採取ツール)と使用方法について

    FJQSS(資料採取ツール)により、トラブル調査に必要な情報を採取できます。FJQSSについては、「オンラインマニュアル」に同梱されている「FJQSSユーザーズガイド」を参照してください。

    FJQSSユーザーズガイドを参照するには、「オンラインマニュアル」の以下のファイルをブラウザから開きます。

    • /FJQSS/index_jp.html

システムログ

バッチサーバの/etc/syslog.confの情報をもとにシステムログを採取します。

異常発生前後のすべてのシステムログが出力されたファイルを採取してください。

ジョブログファイル

異常発生時に実行中だったジョブのジョブログが、ジョブログスプールに出力していない場合だけ、対象のジョブのジョブログファイルを採取してください。

ジョブログスプールにジョブログを出力していた場合には、採取する必要はありません。

バッチジョブ定義ファイル

異常発生時に実行中だったジョブのジョブログに、バッチジョブ定義情報を出力していない場合だけ、対象のバッチジョブ定義ファイルを採取してください。

採取する場合は、対象のジョブのバッチジョブ定義ファイルを、btfwgetjobdefコマンドで取り出してください。

参照

btfwgetjobdefコマンドについては、 “Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

coreファイル

バッチ実行基盤が出力したcoreファイルがある場合は、採取してください。

バッチ実行基盤は、coreファイルを以下のディレクトリ配下に出力します。

それぞれのディレクトリにcoreファイルがないか確認してください。

/var/opt/FJSVibsba/local/work/cfmg

/var/opt/FJSVibsba/local/work/jbl

/var/opt/FJSVibsbx/local/cfmga

/var/opt/FJSVibsbx/local/filemngr/core

btfwstartexコマンドを投入した時のカレントディレクトリ

クラッシュダンプ

クラッシュダンプの採取には、Windows(R)に同梱されている「ワトソン博士」を使用します。

次の例を参考にして、「ワトソン博士」を設定してください。(例は、Windows Server(R) 2003の場合で説明しています。)この設定を行うことにより、異常終了時に、自動的にクラッシュダンプおよびログ(drwtsn32.log)が出力されるようになります。これらのファイルが出力されている場合には、採取してください。


ワトソン博士の設定例
  1. MS-DOSコマンドプロンプトで“drwtsn32 -i”コマンドを投入します。[ワトソン博士が既定のアプリケーション デバッガとしてインストールされました。]のメッセージが表示されます。

  2. MS-DOSコマンドプロンプトで、“drwtsn32”コマンドを実行します。[Windows ワトソン博士]の設定画面が表示されますので、以下を確認してください。

    • [ログファイルパス(L)]、[クラッシュダンプ(P)]が正しく指定されているか

    • [すべてのスレッド コンテキストをダンプ(A)]のチェックボックスがチェックされているか

    • [既定のログ ファイルに追加(E)]のチェックボックスがチェックされているか

    • [メッセージ ボックスによる通知(U)]のチェックボックスがチェックされているか

    • [クラッシュ ダンプ ファイルの作成(T)]のチェックボックスがチェックされているか

  3. [クラッシュダンプの種類(Y)]を[完全]に設定します。


参考

Windows Server(R) 2008以降の場合

Windows Vista(R)、Windows Server(R) 2008以降ではワトソン博士の機能が提供されていません。
ワトソン博士の代わりにWindows Error Reporting(WER)の機能を使用します。WERに関する設定の方法はOSのマニュアル、ヘルプを参照ください。

注意

  • Windows Server(R) 2003の初期版においては、ユーザダンプが出力されない問題をはじめとして、その他にもJavaの実行動作に影響を及ぼす問題などがあります。
    たとえば、次のような問題があります。

    • http://support.microsoft.com/kb/836080/en-us

    • http://support.microsoft.com/kb/837018/en-us

    • http://support.microsoft.com/kb/841176/en-us