9.1で追加された新機能の概要について説明します。
CSVファイルを利用した簡易な情報活用
CSVファイルのデータを情報活用できます。
CSVファイルのデータが利用できることで、日次、月次バッチなどで更新される確定データ以外に、データウェアハウスに格納される前の速報値などの最新データを使用したレポート作成ができます。
また、データウェアハウスとCSVファイルのデータを組み合わせることもでき、例えば、前日分をDWHから、当日午前中をCSVファイルから取り出し、1つのレポートとして作成することもできます。
※CSVファイルを利用した情報活用は、Windows版では、V9.0から利用可能です。
また、V9.1からは、CSVファイル同士でマスタテーブル-実データテーブルとした結合関係で、スタースキーマ型と、スノーフレーク型のデータモデルでの利用が可能になりました。
データベース不要のシステム(Windows版、Standard Editionのみ)
データベースソフトウェアがなくても、CSVデータのみで基本的な情報活用ができます。
データウェアハウス、データベースソフトウェア自体が不要なシステムで、情報活用が行えるため、データを手軽に分析したい、高価なシステムを構築する前に効果を確認したいなど、手軽な情報活用が実践できます。
Webからのレポート共有の強化
Webブラウザからのレポート共有を強化しました。
Webクライアントから、Webサーバ上のレポートの新規登録、参照、更新ができるようになり、レポート共有が、Webクライアントからできるようになりました。
Webブラウザから、利用者が必要なレポートを取り出しやすいように、問い合わせレイアウトから、簡単に問い合わせ操作ができる画面を作成できます。従来は、APIで開発が必要でしたが、GUI画面から簡単に作成することができます。
ネットワーク環境への対応強化
IPv6ネットワーク環境の対応
IPv6ネットワーク環境で、Interstage Navigator Serverを運用できるようになりました。
サーバ-Windowsクライアント間のSSL通信の対応
HTTPトンネリング機能に、SSL通信を追加しました。
これにより、Navigatorサーバ-Windowsクライアント間で、SSLによる暗号化通信ができるようになりました。
クラスタ対応の強化
PRIMERGY-Windowsで、Microsoft Cluster Serviceをサポートしました。
Webクライアントの機能強化
Webクライアントで、以下の機能を追加しました。
クロスクエリ
ドリリング
スライス&ダイス
SSO(シングルサインオン)への対応
問い合わせ結果の表示件数の拡大
運用性向上
複数の問い合わせの一括実行
スクリプティング機能を利用して、複数の問い合わせを一括実行できるようになりました。
操作性向上
管理ポイント一覧のグループ階層の表示
データ項目をデータフィールドに貼り付けた時に、グループ階層を継承して表示するようにしました。
従来の表示方法(グループ階層を消して、一覧表示)には、オプション設定で切り替えが可能です。
結合先テーブルのグループ表示
データ項目一覧で、結合先テーブルの項目の表示を、グループで表示できるようにしました。
新プラットフォーム対応
Red Hat Enterprise Linux 5のサポート
Windows Server 2008のサポート
Windows Vistaのサポート
Interstage Navigator Websight Serverの同梱
Interstage Navigator Websight Serverを、Interstage Navigator Serverに同梱しました。
従来のInterstage Navigator Websight Serverの機能は、Interstage Navigator Serverですべて利用できます。
※Windows版では、V9.0からInterstage Navigator Websight Serverを同梱しています。