ワークユニット配下で動作するアプリケーションが使用する環境変数を、ワークユニット定義の「Environment Variable」ステートメントに設定することで、ワークユニット起動時に自動的にアプリケーションプロセスに反映することができます。アプリケーションで使用しているデータベース製品などが、環境変数を参照する場合などに有効な機能です。
なお、環境変数LD_LIBRAYR_PATHおよびPATH、CLASSPATHについては、ワークユニット定義の「Library for Application」、「Path for Application」および「CLASSPATH for Application」ステートメントにそれぞれ設定してください。
ワークユニット定義では[Control Option]セクションと[Application Program]セクションのそれぞれに、環境変数を設定することできます。[Control Option]セクションに設定された場合、ワークユニット配下にあるすべてのアプリケーションのプロセスに反映されます。[Application Program]セクションに設定された場合、該当のアプリケーションが動作するプロセスにのみ反映されます。[Control Option]セクションと[Application Program]セクションの両方に同一の環境変数が設定された場合、[Application Program]セクションに設定された環境変数の値が、プロセスに反映されます。また、Interstageの起動時に設定された環境変数も、ワークユニット配下で動作するプロセスに引き継がれます。
Interstageの起動時に設定された環境変数名と、ワークユニット定義で設定された環境変数名が同一の場合、ワークユニット定義で設定した環境変数が有効となります。
例
右になるほど優先されます。
Interstage起動時の環境変数 | ワークユニット定義(Control Option)の環境変数 | ワークユニット定義(Application Program)の環境変数 | アプリケーションプロセスに反映される環境変数 |
---|---|---|---|
AAA=111 | | | AAA=111 |
なお、Interstage起動時の環境変数は、Interstageの起動方法により、以下のとおり異なります。
“isstartコマンド”を使用してInterstageを起動する場合
“isstartコマンド”実行環境で設定されている環境変数が引き継がれます。なお、RCプロシジャ(S99startis)を使用して、サーバマシン起動時にInterstageを自動起動する運用を行っている場合は、RCプロシジャの実行環境の環境変数が引き継がれます。
Interstage管理コンソールよりInterstageを起動する場合
Interstage JMXサービスの実行環境で設定されている環境変数がInterstageに引き継がれます。Interstage JMXサービスは“isjmxstartコマンド”、または“ismngconsolestartコマンド”を使用して起動します。そのため、“isjmxstartコマンド”、または“ismngconsolestartコマンド”の実行環境で設定されている環境変数が引き継がれます。なお、RCプロシジャ(S95isjmxstart)を使用して、サーバマシン起動時にInterstage JMXサービスを起動する運用を行っている場合、RCプロシジャの実行環境の環境変数が引き継がれます。