AdvancedCopy Managerでのリストアは、リストア先ボリュームをほかのプロセスがアクセスできない状態にして処理する必要があります。そのため、通常は、前処理で次の処理を行います。
リストア先ボリュームをロックします。
後処理は、前処理で行った処理に対応して、何をするのかを判断します。
リストア先ボリュームのマウントを解除します。
リストア先ボリュームのロックを解除します。
MSCSまたはWSFC運用の場合、前後処理で物理ディスクリソースのメンテナンスモードの自動設定を行います。メンテナンスモードの詳細は、「14.1.6.1 MSCSまたはWSFCでクラスタ運用している場合」を参照してください。
ユーザー固有の前後処理が必要な場合は、前後処理スクリプトに処理を追加する必要があります。
スクリプトは、JScript言語で記述されており、Windows Scripting Host(WSH)上で実行されます。
スクリプトをカスタマイズする場合は、以下のエラーコード規約に従ってください。
エラーコード | 用途 |
---|---|
0~99 | 使用不可(AdvancedCopy Managerが予約) |
100~255 | 使用可能 |
注意
後処理に失敗した場合、資源情報の整合性が不完全になっている可能性があるため、swstsrsemtchコマンドを実行してください。
以下に前後処理の動作イメージを示します。
図A.6 リストア時の処理方法