Symfowareのバックアップサーバ運用に必要な事前準備について説明します。
Symfowareのバックアップサーバ運用を行うには、運用管理サーバおよび管理対象サーバでAdvancedCopy Managerのサービスが起動されている必要があります。サービスは、通常、システム起動時に自動的に起動します。
起動に失敗していた場合および一度サービスを停止した場合は、「第2章 サービスの起動と停止」を参照して、サービスを手動で起動してください。
『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「Webコンソールの起動方法」を参照し、Webコンソールを起動してください。
運用管理サーバで、管理対象の管理対象サーバを登録します。
この作業は、Webコンソールで実施します。
管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み方法は、「4.1.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。
「13.6.1 swsrpdbinfo_symfoware(Symfowareデータベース情報登録/削除/表示コマンド)」でSymfowareデータベース情報を登録します。
(例) ロググループ(LOG1/RDB1)のデータベース情報を登録する場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpdbinfo_symfoware set LOG1/RDB1 LOG1/RDB1 swsrpdbinfo_symfoware completed C:\> |
(例) 登録したロググループ(LOG1/RDB1)のデータベース情報を表示する場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpdbinfo_symfoware disp LOG1/RDB1 Log-Group-Name/RDB-Name DB-Space-Name Device LOG1/RDB1 DB1.DBS1 g1d1p1 LOG1/RDB1 DB1.DBS2 g1d2p1 LOG1/RDB1 DB1.DBS3 g1d3p1 C:\> |
Symfowareのデータベーススペースが配置されている業務ボリュームと、そのバックアップ先となるバックアップボリュームのペアを、レプリケーション管理機能の複製元ボリュームと複製先ボリュームとして設定します。その際、レプリケーション管理機能のグループ(以降、“レプリケーショングループ”と呼びます)に複製ボリュームを登録します。
ロググループ単位でバックアップする場合、ロググループに含まれるデータベーススペースが配置されている業務ボリュームと、そのバックアップ先となるバックアップボリュームのペアをすべて同じレプリケーショングループに登録します。
グループを構成する複製ボリューム情報の条件
レプリケーショングループを構成する複製ボリューム情報(複製元/複製先ボリュームのペア)の条件は、「7.4.7.1 グループを構成する複製ボリューム情報の条件」を参照してください。
グループの作成方法
レプリケーショングループの作成は、「13.3.1.1 swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)」で行います。
作成したグループの情報は「13.3.1.2 swsrpvolinfo(複製ボリューム情報表示コマンド)」で参照できます。
別バックアップサーバにバックアップする場合は、サーバ間レプリケーションの設定となるように、ほかの管理対象サーバのボリュームを「ボリューム名@管理対象サーバ名」の形式で指定します。また、Symfowareサーバが操作サーバとなるように設定します。
(例) ロググループ(LOG1/RDB1)を構成する業務ボリューム(g1d1p1、g1d2p1、g1d3p1)をバックアップボリューム(1世代<g1d4p1、g1d5p1、g1d6p1>)へバックアップするレプリケーショングループ(grp1)を作成する場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp1 g1d1p1 g1d4p1@BK-SV swsrpsetvol completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp1 g1d2p1 g1d5p1@BK-SV swsrpsetvol completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp1 g1d3p1 g1d6p1@BK-SV swsrpsetvol completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvolinfo -L Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server Group SYM-SV g1d1p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d4p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp1 SYM-SV g1d2p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d5p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp1 SYM-SV g1d3p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d6p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp1 |
複数世代のバックアップ運用
ロググループを複数の世代にバックアップする場合は、世代ごとにレプリケーショングループを作成します。
(例) ロググループ(LOG1/RDB1)を構成する業務ボリューム(g1d1p1、g1d2p1、g1d3p1)を2世代のバックアップボリューム(1世代<g1d4p1、g1d5p1、g1d6p1>、2世代<g1d7p1、g1d8p1、g1d9p1>)へバックアップするレプリケーショングループ(grp1、grp2)を作成する場合
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp2 g1d1p1 g1d7p1@BK-SV swsrpsetvol completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp2 g1d2p1 g1d8p1@BK-SV swsrpsetvol completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpsetvol -o BOTH -Xgroup grp2 g1d3p1 g1d9p1@BK-SV swsrpsetvol completed C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvolinfo -L Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server Group SYM-SV g1d1p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d4p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp1 SYM-SV g1d2p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d5p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp1 SYM-SV g1d3p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d6p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp1 SYM-SV g1d1p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d7p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp2 SYM-SV g1d2p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d8p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp2 SYM-SV g1d3p1@SYM-SV 7.5 Gbyte g1d9p1@BK-SV 7.5 Gbyte bi-direction both grp2 |
ロググループ単位でバックアップする場合は、バックアップ時に対象となるロググループとレプリケーショングループを指定しています。
1世代目のロググループ(LOG1/RDB1)のバックアップを行う場合は、バックアップ時にロググループ(LOG1/RDB1)とレプリケーショングループ(grp1)を指定します。
2世代目のロググループ(LOG1/RDB1)のバックアップを行う場合は、バックアップ時にロググループ(LOG1/RDB1)とレプリケーショングループ(grp2)を指定します。
業務ボリューム単位でバックアップする場合は、バックアップ時に対象となるロググループ、レプリケーショングループ、業務ボリュームを指定しています。
1世代目のロググループ(LOG1/RDB1)の一部のデータベーススペース(DB1.DBS1(g1d1p1))のバックアップを行う場合は、バックアップ時にロググループ(LOG1/RDB1)、レプリケーショングループ(grp1)、業務ボリューム(g1d1p1)を指定します。