ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Storage Cruiser 16.0 運用ガイド Optimization機能編
FUJITSU Storage

3.5 Tierプールの設定

Tierプールは、ストレージ装置のFTRPとして登録されます。

WebコンソールからTierプールを作成すると、ストレージ装置にFTRPとFTSPの両方が作成されます。さらに、Webコンソールから、ストレージ装置にFTVを作成することが可能になります。

担当CMの指定

以下の作業を実施するときに、担当CMを指定できます。

ポイント

Tierプールの階層数変更とサブプールの容量拡張では、Tierプール作成の際に担当CMを指定した場合だけ、担当CMを追加できます。

担当CMによりサブプールへのアクセス性能に影響があるため、Tierプールに含まれるすべてのサブプールを同一の担当CMに割り当てることをお勧めします。

担当CMは、CM番号とCPU番号のペアで指定します(ETERNUS DX100 S3/DX200 S3/DX500 S3/DX600 S3の場合は、CM番号だけです)。
担当CMは1つ以上指定可能とし、Tierプールに対して指定することでTierプール全体の担当CMを指定することが可能です。
Tierプールに複数の担当CMを指定した場合は、指定された担当CMからラウンドロビン方式で担当CMを設定します。

Tierプールのサブプール作成時は、Tierプールに指定した複数の担当CMから、サブプールの担当CMを指定することもできます。
サブプールの容量拡張時は、すでに作成している各サブプールに割当て済みの担当CMを考慮して、ラウンドロビン方式で担当CMを割り当てます。担当CM一覧に表示される担当CMから指定することもできます。

担当CMの指定を省略した場合は、装置側の実装により自動的に割り当てられます。

表3.2 2CM構成のストレージ装置における新規作成時のCM割当て論理

Tierプールの
指定

サブプールの指定

設定される担当CM

説明

Low

Middle

High

Low

Middle

High

CM#0

-

-

-

CM#0

CM#0

CM#0

プールの指定によりCM#0を設定

CM#0、CM#1

-

-

-

CM#0

CM#1

CM#0

LowをCM#0として、MiddleとHighはラウンドロビン方式で設定

CM#0、CM#1

CM#1

-

-

CM#1

CM#0

CM#1

Lowは明示的にCM#1を指定し、MiddleとHighはラウンドロビン方式で設定

CM#0、CM#1

-

CM#1

-

CM#0

CM#1

CM#0

LowをCM#0として、Middleは明示的にCM#1を指定、Highはラウンドロビン方式で設定

CM#0、CM#1

-

-

CM#1

CM#0

CM#1

CM#1

LowをCM#0として、Middleはラウンドロビン方式で設定、Highは明示的にCM#1を指定

表3.3 2CM構成のストレージ装置における容量追加時のCM割当て論理

Tierプールの
指定

設定済みの担当CM

追加する
サブプール

割り当てられる担当CM

説明

Low

Middle

High

CM#0、CM#1

CM#0

CM#1

CM#0

Low

CM#1

CM#0が2件、CM#1が1件設定済みのため、CM#1を設定

CM#0、CM#1

CM#1

CM#0

CM#1

Middle

CM#0

CM#0が1件、CM#0が1件設定済みのため、CM#0を設定

CM#0、CM#1

CM#0

CM#1

CM#0

High

CM#1

CM#0が2件、CM#1が1件設定済みのため、CM#1を設定

CM#0、CM#1

CM#0

CM#1

CM#1

Low#1、Low#2

CM#0(Low#1)、CM#0(Low#2)

CM#0が1件、CM#1が2件設定済みのため、CM#0を設定

2CM以外の構成の場合も、同様にラウンドロビン方式で割り当てられます。

ディスク自動選択

以下の作業を実施するときに、ディスクを自動選択できます。

自動で選択する場合は、必要な物理容量を指定します。
従来どおり、ディスクを手動で選択することも可能です。