前後処理スクリプトのエラーコードを以下に記述します。
エラー | メッセージ | 説明 | 原因と対処方法 |
---|---|---|---|
1 | System error | システムエラーが発生しました。 | 前後処理スクリプトでシステムエラーが発生しました。以下の原因が考えられます。
スクリプトファイルの権限が正しいか確認してください。また、前後処理スクリプトに文法上の誤りがないか確認してください。 |
2 | Parameter error | パラメーターエラーが発生しました。 | 前後処理スクリプトに渡されるパラメーターが不正です。前後処理スクリプトのカスタマイズに誤りがないか確認してください。 |
3 | Script file not found | スクリプトファイルがありません。 | 前後処理スクリプトファイルがありません。すべての運用を停止し、AdvancedCopy Managerを再インストールしてください。 |
4 | Unknown exception | 不明な例外が発生しました。 | 不明な例外が発生したため、スクリプトが異常終了しました。スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。 |
10 | umount error | アンマウントに失敗しました。 | ボリュームのアンマウントに失敗しました。アンマウントするボリュームが使用中の可能性があります。(注) 以下のファイルに、アンマウント失敗時のfuserコマンドとpsコマンドの出力が保存されています。これらのファイルを参照し、アンマウントするボリュームにアクセスしていたユーザーがいないか確認してください。
また、以下のファイルにumountコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
11 | mount error | マウントに失敗しました。 | ボリュームのマウントに失敗しました。マウントポイントが存在しているか、また、そのマウントポイントが使用中でないか確認してください。 複写元ボリュームがRAWデバイス、かつ複写先ボリュームがマウントされていた場合、複写先ボリュームのマウントでエラーになります。この場合、複写先ボリュームをアンマウントしてから実行してください。 また、以下のファイルにmountコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
12 | fsck error | fsckに失敗しました。 | ファイルシステムのチェックでエラーが発見されました。コピー元となっているボリュームのファイルシステムに異常が発生している可能性があります。コピー元ボリュームのファイルシステムの状態を確認してください。 また、以下のファイルにfsckコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
13 | Illegal mount type | スタックマウントまたはバインドマウントされています。 | 対象のディスクがスタックマウントまたはバインドマウントされています。これらのマウント形式には対応していません。 スタックマウントされている場合は、コピー元のボリュームをアンマウントするか、コピー元のボリュームのマウントポイントにマウントされているほかのボリュームをすべてアンマウントしてから、再実行してください。 バインドマウントされている場合は、コピー元のボリューム内の、--bindオプションを指定したmountコマンドによりマウントしているディレクトリをすべてアンマウントしてから、再実行してください。 |
30 | VG configuration file not fount error | ボリュームグループ構成情報ファイルがありません。 | ボリュームグループ構成情報ファイルがありません。 標準の前後処理スクリプトは、/etc/lvmconf/volumeGroupName.confから構成情報をリストアします。 |
31 | vgcfgrestore error | vgcfgrestoreに失敗しました。 | ボリュームグループ構成情報のりストアに失敗しました。 また、以下のファイルにvgcfgrestoreコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
50 | varyoffvg error | varyoffvgに失敗しました。 | ボリュームグループを非活性にできませんでした。ボリュームグループが使用中でないか確認してください。 また、以下のファイルにvaryoffvgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
51 | varyonvg error | varyonvgに失敗しました。 | ボリュームグループを活性化できませんでした。 以下のファイルにvaryonvgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
52 | chfs error | chfsに失敗しました。 | 論理ボリュームのマウントポイントを変更できませんでした。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。 また,以下のファイルにchfsコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
53 | chdev error | chdevに失敗しました。 | PVIDのクリアに失敗しました。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。 また、以下のファイルにchdevコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
54 | exportvg error | exportvgに失敗しました。 | ボリュームグループの一時的な除去に失敗しました。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。 また、以下のファイルにexportvgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
56 | recreatevg error | recreatevgに失敗しました。 | ボリュームグループの再作成に失敗しました。前後処理スクリプトのカスタマイズが正しいか確認してください。 また、以下のファイルにrecreatevgコマンドのエラーメッセージが保存されています。内容を確認し、適切な対処を実施してください。
|
99 | Script not customize | スクリプトのカスタマイズが未実施です。 | 前後処理スクリプトがカスタマイズされていません。マニュアルを参照し、適切にカスタマイズしてください。 『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「バックアップ/リストアの前後処理」または「レプリケーションの前後処理」を参照して前後処理スクリプトをカスタマイズしてから、再実行してください。 |
上記以外 | Other error | そのほかのエラーが発生しました。 | 上記以外のエラーが発生しました。カスタマイズ部分に誤りがないか確認してください。 |
アンマウントでエラーが発生した場合、対象のボリュームがアンマウント可能な状態であることを確認してください。(Solaris、Linux、HP-UX、AIX環境)
前処理では、データへのアクセスを抑止してデータの整合性を保証するため、コピー元となるボリュームをアンマウントします。したがって、コピーの実行時に対象のボリュームを使用中の場合は、アンマウントできずにエラーとなります。以下の点に注意してください。
ほかのアプリケーションが業務ボリュームを使用していないこと。使用している場合は、一時的にアプリケーションを停止してください。
ユーザーが業務ボリュームを使用していないこと。利用している場合は、一時的に利用をやめてください。
業務ボリュームの中に別のボリュームをマウントしていないこと。別のボリュームをマウントしている場合は、一時的にマウントを解除してください。
NFS共有でshareされていないこと。Shareされている場合は、一時的にunshareしてください。
以下のコマンドで、ボリュームが使用中かを調査できる場合があります。コマンドの詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
Solaris環境
mount、fuser、pfiles、share
Linux、HP-UX、AIX環境
mount、fuser