共有フォルダの作成は、以下の手順で実施します。
共有フォルダの作成
NASバックアップボリュームの設定
アクセス設定
共有フォルダを作成する手順は、以下のとおりです。
グローバルナビゲーションタブで、[ストレージ]をクリックします。
登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。
メインペインで、操作対象のETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。
カテゴリーペインで、[NAS管理]をクリックします。
アクションペインで、[共有フォルダ]の下にある[作成]をクリックします。
共有フォルダの作成画面が表示されます。
入力項目 | 説明 |
---|---|
共有フォルダ名 | 共有フォルダにつける名前です。 入力条件は以下のとおりです。
|
プロトコル | 共有フォルダが使用するプロトコルです。 |
Oplocks設定 | ファイルの競合を回避するOplocks機能の設定です。 [プロトコル]でCIFSをチェックした場合に選択します。 Oplocks機能を有効にした場合、クライアントからのアクセス性能の向上が期待できますが、ADS(Alternate Data Stream)は利用できなくなります。 CIFS/NFSの両方のプロトコルを選択した場合、Oplocks機能を有効にすることは推奨しません。 |
共有フォルダの作成先ボリューム | 共有フォルダの作成先となるNASボリュームの選択です。 新規: NASボリュームを新規に作成します。 すでにNASボリュームが作成されている場合は、"既存"が自動選択されます。 |
ボリューム名 | NASボリュームにつける名前です。 [共有フォルダの作成先ボリューム]で"新規"を選択した場合に設定します。 入力条件は以下のとおりです。
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ボリューム容量 | NASボリュームの容量です。 [共有フォルダの作成先ボリューム]で"新規"を選択した場合に設定します。 NASボリュームには自動的に300GBのシステム領域が確保されます。 入力条件は以下のとおりです。
ただし、作成可能なファイルシステムの容量は、装置のモデルによって異なります。ETERNUS ディスクアレイ付属のマニュアルに記載されているファイルシステムの仕様を参照してください。 |
TPPの選択 | NASボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールです。 [共有フォルダの作成先ボリューム]で"新規"を選択した場合に指定します。 存在するシン・プロビジョニングプールが1つの場合は、自動的に選択されます。 |
NASボリュームの選択 | 共有フォルダの作成先のNASボリュームを選択します。 [共有フォルダの作成先ボリューム]で"既存"を選択した場合に指定します。 存在するNASボリュームが1つの場合は、自動的に選択されます。 |
必要な情報を入力したあと、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。
NASバックアップボリュームの設定画面が表示されます。
入力項目 | 説明 |
---|---|
バックアップボリュームの作成 | NASバックアップボリュームを新規に作成するかどうかの選択です。 すでにNASバックアップボリュームが作成されている場合は、"Yes"が自動選択されます。ただし、新規のバックアップボリュームは作成されません。 |
TPPの選択 | NASバックアップボリュームの作成先のシン・プロビジョニングプールです。 [バックアップボリュームの作成]で"Yes"を選択した場合に指定します。 NASボリュームとは別のシン・プロビジョニングプールを選択することを推奨します。 すでにNASバックアップボリュームが作成されている場合は、作成先のシン・プロビジョニングプールが表示されます。 存在するシン・プロビジョニングプールが1つの場合は、自動的に選択されます。 |
参考
NASバックアップボリュームの作成を行う場合、コピーグループおよびコピーペアの自動作成を含めたNASバックアップ設定が実施されます。NASバックアップ設定は、以下の値で構築されます。
バックアップボリューム
設定内容 | 設定値 |
---|---|
ボリューム名 | [NASボリューム名]$bak[N] (注) |
ボリューム容量 | 共有フォルダ作成先のNASボリュームと同じ |
ボリューム種別 | 共有フォルダ作成先のNASボリュームと同じ |
作成先のシン・プロビジョニングプール | ユーザーが選択したシン・プロビジョニングプール |
注: [NASボリューム名]はNASボリュームの名前です。[N]は0からの連番で自動設定します。全体文字数が17文字以上になる場合は、全体文字数が16文字になるように[NASボリューム名]の末尾を削除します。
コピーグループ
設定内容 | 設定値 |
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コピーグループ名 | NAS_QuickOPC_[N] (注) |
コピーグループタイプ | QuickOPC |
注: [N]は0からの連番で自動設定します。
コピーペア
設定内容 | 設定値 |
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コピー元ボリューム | NASボリューム |
コピー先ボリューム | NASバックアップボリューム |
必要な情報を入力したあと、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。
アクセス設定画面が表示されます。
入力項目 | 説明 |
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所有者 | 共有フォルダに対するアクセス権を付与する所有者です。 認証サーバ上のユーザー名を入力します。root(初期値)を設定した場合は、業務LAN上のすべてのクライアントからアクセス可能となります。 入力条件は以下のとおりです。
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グループ | 共有フォルダに対するアクセス権を付与するグループです。 認証サーバ上のグループ名を入力します。root(初期値)を設定した場合は、業務LAN上のすべてのグループからアクセス可能となります。 入力条件は以下のとおりです。
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許可ホスト | 共有フォルダに対するホスト単位のアクセス許可設定です。 許可するホストを1つも指定しない場合は、すべてのホストを許可します。 入力条件は以下のとおりです。
以下の書式で入力してください。複数指定する場合は、カンマ(,)を区切り文字として使用してください。
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拒否ホスト | 共有フォルダに対するホスト単位のアクセス拒否設定です。 [プロトコル]でCIFSをチェックした場合に入力します。 入力条件は以下のとおりです。
以下の書式で入力してください。複数指定する場合は、カンマ(,)を区切り文字として使用してください。
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参考
[許可ホスト]と[拒否ホスト]の設定は、以下のルールで運用されます。
[許可ホスト]と[拒否ホスト]に同一アドレスを入力した場合、許可ホストが優先される
[許可ホスト]と[拒否ホスト]の両方を入力した場合、指定されていないすべてのアドレスが許可される
上記ルールを基にした共有フォルダへのアクセス条件は、以下のとおりです。
ここでは、IP Address AはSubnet Aに、IP Address BはSubnet Bに含まれるものとして説明しています。
[拒否ホスト]の設定 | [許可ホスト]の設定 | |||||
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指定あり (下記のアドレスを指定) | 指定なし | |||||
IP Address A | IP Address B | Subnet A | Subnet B | - | ||
指定あり | IP Address A | すべてのアドレスを許可。 | IP Address Aだけ拒否。 | IP Address Aだけ拒否。 | IP Address Aだけ拒否。 | IP Address Aだけ拒否。 |
IP Address B | IP Address Bだけ拒否。 | すべてのアドレスを許可。 | IP Address Bだけ拒否。 | IP Address Bだけ拒否。 | IP Address Bだけ拒否。 | |
Subnet A | IP Address A以外のSubnet Aを拒否。 | Subnet Aだけ拒否。 | すべてのアドレスを許可。 | Subnet Aだけ拒否。 | Subnet Aだけ拒否。 | |
Subnet B | Subnet Bだけ拒否。 | IP Address B以外のSubnet Bを拒否。 | Subnet Bだけ拒否。 | すべてのアドレスを許可。 | Subnet Bだけ拒否。 | |
指定なし | - | IP Address Aだけ許可。 | IP Address Bだけ許可。 | Subnet Aだけ許可。 | Subnet Bだけ許可。 | すべてのアドレスを許可。 |
必要な情報を入力したあと、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。
情報確認画面が表示されます。
作成する共有フォルダの情報に問題がないことを確認したあと、画面右下の[作成]ボタンをクリックします。
参考
[共有フォルダの作成先ボリューム]で「新規」を選択した場合、NASボリュームの作成処理後に共有フォルダが作成されます。[共有フォルダの作成先ボリューム]で「新規」を選択したあとに共有フォルダの作成に失敗した場合、NASボリュームが残った状態になります。共有フォルダの作成を再実行する場合は、[共有フォルダの作成先ボリューム]で「既存」を選択し、該当のNASボリュームを指定してください。共有フォルダを新たに作り直す場合は、ボリューム管理画面から残っているNASボリュームを削除したあとに共有フォルダの作成操作を再実行してください。NASボリュームの削除方法は、「6.8.3 ボリュームの削除」を参照してください。