Expressをバージョンアップインストールした後は、以下の作業を行います。
以下の手順で、旧バージョンレベルのExpress運用環境をリストアします。なお、手順1と手順2がすでに実施されている場合、再実施は不要です。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) マネージャープログラム(1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
旧バージョンレベルのリストアを実施します。
以下のバッチを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定します。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定します。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst.bat backupDir [tmpDir]
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
DVD-ROMを装置から取り出します。
ETERNUS SF Managerサービスを再起動します。
以下のバッチを実行します。
$INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
$INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
SymfoWARE RDB RDBSWSTFサービスを起動します。
起動する方法は、以下のとおりです。
[スタート]-[管理ツール]-[サービス]をクリックし、サービス画面を表示します。
システムに登録されているサービスの一覧が表示されるので、SymfoWARE RDB RDBSWSTFサービスを選択し、[開始]ボタンをクリックします。
サーバ情報を変更します。
データの整合性を確保するために、stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を使用してサーバ情報を変更します。
-nオプションに運用管理サーバ名を指定して、stgxfwcmmodsrvコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stgxfwcmmodsrv -n <サーバ名>
注意
サーバ情報の変更は、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
参照
コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows 版)』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。
stguserset(リポジトリアクセスユーザー変更コマンド)を使用して、リポジトリアクセスユーザーのパスワードを再設定してください。
パスワードを変更していない場合でも、必ず実施してください。
stgusersetコマンドを実行します。
<プログラムディレクトリ>\ACM\bin\stguserset <ユーザー名> <パスワード>
参考
パスワードに特殊文字(例えば、"!")を使用する場合は、利用するコマンドラインの仕様に合わせて特殊文字をエスケープしてください。
サービス(AdvancedCopy Manager GUI Service)を停止します。
サービス(AdvancedCopy Manager GUI ServiceおよびETERNUS SF Manager Tomcat Service)を起動します。
参照
パスワードの変更手順は、使用するオペレーティングシステムに対応する『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。
管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行します。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
<プログラムディレクトリ>\Common\bin\esfadm devconf import -all
esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「9.4 異常発生時の対処」を参照し対処してください。
注意
バージョンアップ前と同じWebブラウザを使用して、Webコンソールを操作する場合は、Webブラウザのキャッシュを削除してから操作してください。
注意
esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。
バージョンアップ後に正常動作を確認できたら、「3.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順4で作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。