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PRIMECLUSTER GLS for Windows クラスタ連携ガイドMSFC 編
FUJITSU Software

3.4.1 MSFCの導入手順

MSFCにおける業務グループの作成手順を説明します。

Windows Server 2012以降のOSの場合、「サービスまたはアプリケーション」を「役割」に読み替えてください。


3.4.1.1 クラスタネットワークの設定

クラスタネットワークの設定手順を以下に示します。

  1. GLSの仮想アダプターが含まれるクラスタネットワークを選択します。

    [フェールオーバー クラスタ管理]ウィンドウの左フレームから、該当するクラスタネットワークを選択します。

  2. クラスタネットワークを設定します。

    [クラスタ ネットワーク]の[プロパティ]ウィンドウを開きます。[クラスタにこのネットワークの使用を許可する]を選択し、[クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する]をチェックします。

    [OK]ボタンをクリックして、本ウィンドウを終了します。


3.4.1.2 サービスまたはアプリケーションの作成

サービスまたはアプリケーションの作成手順を以下に示します。

  1. サービスまたはアプリケーションを作成します。

    [フェールオーバー クラスタ管理]ウィンドウから、[サービスとアプリケーション]を選択します。右クリックして表示されるプルダウンメニューから、[その他のアクション]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成]を選択します。

    Windows Server 2012以降のOSの場合、[フェールオーバークラスターマネージャー]から、[役割]を選択します。右クリックして表示されるプルダウンメニューから、[空の役割の作成]を選択します。

  2. サービスまたはアプリケーションのプロパティを設定します。

    作成された[新しいサービスまたはアプリケーション]の[プロパティ]ウィンドウを開き、[名前]と[優先する所有者]を設定します。

    [OK]ボタンをクリックして、本ウィンドウを終了します。


3.4.1.3 汎用アプリケーションリソースの作成

汎用アプリケーションリソースの作成手順を以下に示します。

  1. 汎用アプリケーションリソースを作成します。

    [フェールオーバー クラスタ管理]ウィンドウの[操作]メニューから、[リソースの追加]-[汎用アプリケーション]を選択します。

  2. 汎用アプリケーションの設定をします。

    [新しいリソース ウィザード]ウィンドウの左フレームから、[汎用アプリケーションの設定]を選択します。[コマンド ライン]と[パラメータ]を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    設定値の詳細は、以下を参照してください。

  3. 設定内容を確認します。

    [新しいリソース ウィザード]ウィンドウの左フレームから、[確認]を選択します。右フレームに表示されている設定内容を確認し、問題がなければ[次へ]ボタンをクリックします。

    汎用アプリケーションリソースが作成されます。[完了]ボタンをクリックし、本ウィンドウを終了します。

  4. リソース名を設定します。

    作成された汎用アプリケーションリソースから、[dsphanet アプリケーションのプロパティ]ウィンドウを開き、[リソース名]を設定します。

    [OK]ボタンをクリックして、本ウィンドウを終了します。


3.4.1.4 IPアドレスリソースの作成

IPアドレスリソースの作成手順を以下に示します。

  1. IPアドレスリソースを作成します。

    [フェールオーバー クラスタ管理]ウィンドウの[操作]メニューから、[リソースの追加]-[その他のリソース]-[IPアドレスの追加]を選択します。

  2. IPアドレスを設定します。

    作成されたIPアドレスリソースから、[IP アドレス: <未構成>のプロパティ]ウィンドウを開きます。[全般]タブで、IPアドレスを設定するネットワークとIPアドレスを設定します。

    設定値の詳細は、以下を参照してください。

    [OK]ボタンをクリックして、本ウィンドウを終了します。

  3. 汎用アプリケーションリソースを依存関係に指定します。

    汎用アプリケーションリソースが、IPアドレスリソースより先にオンラインされるように設定します。[IP アドレス: <未構成>のプロパティ]ウィンドウの[依存関係]タブで、汎用アプリケーションリソースを選択します。

    [OK]ボタンをクリックして、本ウィンドウを終了します。

ポイント

GLSのping監視機能を使用する場合、MSFCの[基本的なリソース正常性チェックの間隔]をping監視の異常検出時間よりも長くなるように設定してください。ping監視の異常検出時間よりも短く設定すると、GLSが異常を検出してネットワークアダプターの切替えを行う前に、リソースのフェールオーバーが発生することがあります。


3.4.1.5 サービスまたはアプリケーションのオンライン化

サービスまたはアプリケーションへのリソース追加が完了したら、グループが正常にオンラインできることを確認します。

  1. グループをオンラインにします。

    [フェールオーバー クラスタ管理]ウィンドウの左フレームから、作成したグループを選択します。

    以下のいずれかの方法でオンラインにします。

    Windows Server 2012以降のOSの場合、「オンライン」を「開始」に読み替えてください。

    • [操作]メニューから、[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする]を選択。

    • 左フレームまたは中央フレームで右クリックして、[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする]を選択。

  2. オンライン状態の確認をします。

    追加したリソースが正常に起動し、右フレームの状態欄が、“オンライン”であることを確認します。