クラスタ運用中に Oracle SYSTEM ユーザーパスワードを変更する場合は、以下の手順を実施してください。
Oracle インスタンスリソースの監視中断
以下のコマンドでOracleインスタンスリソースの監視を中断します。スタンバイ運用の場合は、運用ノードにて実行してください。シングルノードクラスタ運用の場合は、1ノードにて実行してください。
# /opt/FJSVclora/sbin/hvoradisable -a <userApplication>
実行後、syslog に監視中断のメッセージが出力されたことを確認し、次の手順に進んでください。
[Info] [0101] Fault Watching is disabled
Oracle SYSTEM ユーザーパスワードの変更、アカウントロックの解除
Oracle SYSTEM ユーザーパスワードの変更、またはアカウントロックの解除を行います。
Oracle SYSTEM ユーザーパスワードの変更
スタンバイ運用の場合は、運用ノードにて実行してください。シングルノードクラスタ運用の場合は、1ノードにて実行してください。
例
パスワードを “oracle” に変更する設定例です。
# su - <Oracle ユーザー>
$ sqlplus /nolog
SQL> connect / as sysdba
SQL> alter user system identified by oracle;
SQL> exit
アカウントロックの解除
「A.1.3 Warning 状態に遷移」の [ケース2] を参照してください。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracle に Oracle SYSTEM ユーザーパスワードを登録
clorapass を実行し、PRIMECLUSTER Wizard for Oracle に 変更後の Oracle SYSTEM ユーザーパスワードを登録します。
スタンバイ運用の場合は、運用ノードにて実行してください。シングルノードクラスタ運用の場合は、1ノードにて実行してください。
# /opt/FJSVclora/sbin/clorapass Enter OracleSID > sid (ORACLE_SID を入力) Enter Password > ******* (変更後のパスワード “oracle” を入力) Re-enter Password > ******* (変更後のパスワード “oracle” を再入力) finished
Oracle インスタンスリソースの監視再開
以下のコマンドでOracleインスタンスリソースの監視を再開します。スタンバイ運用の場合は、運用ノードにて実行してください。シングルノードクラスタ運用の場合は、1ノードにて実行してください。
# /opt/FJSVclora/sbin/hvoraenable -a <userApplication>
実行後、syslog に監視再開のメッセージが出力されたことを確認してください。
[Info] [0102] Fault Watching is enabled
参考
Oracle インスタンス、リスナーの監視中断・再開については、「4.1 hvoradisable - リソース監視の中断」、「4.2 hvoraenable - リソース監視の再開」を参照してください。
Oracle SYSTEM ユーザーのパスワードの変更方法は、Oracle のマニュアルなどを参照してください。
clorapass コマンドについては「4.3 clorapass - 監視用パスワードの登録」を参照してください。
Oracleユーザー、Gridユーザー、Oracle SYSユーザーのパスワードを変更する場合は、PRIMECLUSTER Wizard for Oracleの設定変更は不要です。