スタンバイ運用
スタンバイ運用では、運用ノードと待機ノードが存在します。運用ノードでは、Oracle (データベース、リスナー)、論理IPアドレス、共用ディスクなどの資源が活性化され、待機ノードでは、それらが非活性化されています。異常発生時には、待機ノードへの業務の切替えが発生し、待機ノードの資源が活性化されます。クライアントは論理IPアドレスによる接続を行うことにより、設定を変更することなく運用中のノードに接続することができます。
注意
Oracle 11g R2でASMを使用する場合はOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。Oracle Grid Infrastructureをインストールする場合はOracle DatabaseのインストールユーザーとOracle Grid Infrastructureのインストールユーザーを分割する構成をサポートします。単一インストールユーザーの構成はサポートしません。
また、Oracle Database のインストールユーザーの ORACLE_BASE 環境変数と Oracle Grid Infrastructure のインストールユーザーの ORACLE_BASE 環境変数は、異なるディレクトリを指定してください。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracleで、Oracle 11g R2のASMをスタンバイ運用で使用する場合、Oracleのサービスリソースは使用できません。
シングルノードクラスタ運用
シングルノードクラスタ運用は、1ノードから構成されるクラスタシステムです。アプリケーションの状態を監視し、異常発生時には、アプリケーションを再起動して業務を継続します。
注意
Oracle 11g R2でASMを使用する場合はOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。Oracle Grid Infrastructureをインストールする場合はOracle DatabaseのインストールユーザーとOracle Grid Infrastructureのインストールユーザーを分割する構成をサポートします。単一インストールユーザーの構成はサポートしません。
また、Oracle DatabaseのインストールユーザーのORACLE_BASE環境変数とOracle Grid InfrastructureのインストールユーザーのORACLE_BASE環境変数は、異なるディレクトリを指定してください。
PRIMECLUSTER Wizard for Oracleで、Oracle 11g R2のASMをシングルノードクラスタ運用で使用する場合、Oracleのサービスリソースは使用できません。
参考
スタンバイ運用、シングルノードクラスタ運用の運用形態については、「PRIMECLUSTER導入運用手引書」の「第1部 導入準備編」を参照してください。