ISIを使用してシステムを構築する際に、定義の設計や作成を支援するGUIツールや、Webブラウザから運用管理の操作ができるGUIツールなどの支援機能を提供しています。
ISI Studioによる設計・導入支援
ISIの機能利用時に必要な定義を作成・登録するために、ISI Studioを提供します。
ISI Studioを利用すると、以下の効果があります。
メディエーション機能の呼出し順を、ビジュアルに定義できます。
利用するプロトコルなど、メッセージング機能利用時の情報を設定できます。
作成した定義をISIサーバの運用環境に登録・配置できます。
操作しやすいGUIにより、運用する環境や業務に合わせた定義を設計・作成し、業務に合った環境を構築できます。
標準テンプレートを使用することで、関係する定義を一括作成でき、定義の作成時間を短縮できます。
ユーザが作成したシーケンス定義をユーザテンプレートとして登録し、再利用することで、類似した定義の複製を簡単に作成できます。
図1.2 ISI Studioの画面例
Formatmanagerクライアントによる変換定義作成
インタフェース調整機能で使用するメッセージのフォーマット定義やフォーマット変換定義などを作成するために、Formatmanagerクライアントを提供します。
Formatmanagerクライアントでは、以下の操作ができます。
フォーマット登録
フォーマット変換登録
運用情報登録
シミュレーション
図1.3 FMクライアントの画面例
ISI運用管理コンソールによる運用管理
ISI運用管理コンソールは、Webブラウザを使用して、ISIを運用するための便利な操作を実現しています。
ISI運用管理コンソールでは、以下の操作ができます。
ISIサービスの起動、停止
非同期通信でエラーが発生した場合のリカバリ操作
ISIが処理したシーケンスの実行件数・実行時間や、キューの滞留件数を監視
メッセージ蓄積データベースに格納されたメッセージの確認、再送
図1.4 ISI運用管理コンソールの画面例
Systemwalker SQC連携機能
ISIと連携する業務に影響が出ないよう、メッセージの処理量やキュー滞留数の異常を事前に察知しなければなりませんが、連携するメッセージの種類が多いほど、現在の状況を監視するだけで異常を察知するのは難しくなります。
ISI運用管理コンソールの機能に加え、さらに、Systemwalker SQCと連携することで数分前のメッセージ量と比較することができます。メッセージの急激な増加や滞留が、表やグラフでいち早く一目で確認できます。
図1.5 Systemwalker SQCコンソールの画面例
業務に応じたリソース調整機能
ISIがあらゆる業務からのメッセージを処理している場合、一部の業務からのメッセージが急激に増加すると、その他の業務の処理レスポンスまで低下してしまいます。例えばオンラインの業務とバッチの処理結果を連携する業務を1台のISIで運用している場合、バッチからの大量のデータが転送されたことにより、オンラインのレスポンスが低下するというケースが考えられます。
また、複数の業務と連携している場合、一部の業務の連携だけを停止したい場合でも、すべての業務を停止しなければなりません。
ISIは業務ごとに、サーバのリソースを独立することができるため、ほかの業務によってレスポンスが低下することを回避したり、運用を分離することができます。
CentraSite連携
CentraSiteは、サービスのインタフェース情報となる国際標準言語WSDLをサポートしています。
CentraSiteに登録されたWSDLは、ISI Studioを使ってサービスエンドポイント定義としてインポートできます。