基幹業務システムからAR実行サーバにデータを反映させる場合、以下の処理を作成します。
基幹業務システムからデータを取得
AR実行サーバ用にデータ変換
AR実行サーバにデータ送信
基幹業務システムからのデータ取得については、基幹業務システムが提供しているインタフェースを利用します。基幹業務システムがデータをシステム連携アプリケーションに送信するインタフェースを利用する場合、システム連携アプリケーションはデータを受け付ける仕組みを作成する必要があります。
データ変換では、基幹業務システムのインタフェースによって提供されるデータ形式をAR実行サーバが受け付け可能な形式に変換します。
単純な方式では基幹業務システム内のデータのパラメタ名とパラメタ値をそれぞれAR重畳表示定義の要素に割り当てる方式があります。また、データスキーマを設計し、そのデータスキーマに従って変換する方式もあります。システムの目的に従って任意に作成してください。
データ変換時に、基幹業務システムやAR実行サーバから別データを取得し、AR実行サーバにデータを送信する際はREST APIを用います。REST APIを利用したqtypeやqattributeの登録は不可のため、取得したデータをAR実行サーバに格納する場合は、事前に利用者定義テーブルの構築などを行って下さい。
項目 | 登録(POST) | 主キーによる特定 | 検索(GET) | 削除(DELETE) |
---|---|---|---|---|
qtype | × | ○ | ○ | × |
qattribute | × | ○ | ○ | × |
qentity | ○ | ○ | ○ | ○ |
qvalue | ○ | ○ | ○ | ○ |
quad | ○ | × | ○ | × |
例
事前に各業務についてARコンテンツの位置情報を設定したテンプレート情報をAR実行サーバに格納している場合の処理シーケンスは以下の通りとなります。
基幹業務システムから業務指示データを取得
AR実行サーバから業務指示のテンプレート情報を取得
業務指示のテンプレート情報を参照し、業務指示データにARオブジェクトの位置情報を付加
AR重畳表示コンテンツの位置情報が付加された業務指示データをAR実行サーバに反映