ページの先頭行へ戻る
Interstage AR Processing Server V1.0.1 開発ガイド
FUJITSU Software

5.2.1 基幹業務システムからAR実行サーバへのデータ反映

基幹業務システムからAR実行サーバにデータを反映させる場合、以下の処理を作成します。

  1. 基幹業務システムからデータを取得

  2. AR実行サーバ用にデータ変換

  3. AR実行サーバにデータ送信

基幹業務システムからのデータ取得については、基幹業務システムが提供しているインタフェースを利用します。基幹業務システムがデータをシステム連携アプリケーションに送信するインタフェースを利用する場合、システム連携アプリケーションはデータを受け付ける仕組みを作成する必要があります。

データ変換では、基幹業務システムのインタフェースによって提供されるデータ形式をAR実行サーバが受け付け可能な形式に変換します。

単純な方式では基幹業務システム内のデータのパラメタ名とパラメタ値をそれぞれAR重畳表示定義の要素に割り当てる方式があります。また、データスキーマを設計し、そのデータスキーマに従って変換する方式もあります。システムの目的に従って任意に作成してください。

データ変換時に、基幹業務システムやAR実行サーバから別データを取得し、AR実行サーバにデータを送信する際はREST APIを用います。REST APIを利用したqtypeやqattributeの登録は不可のため、取得したデータをAR実行サーバに格納する場合は、事前に利用者定義テーブルの構築などを行って下さい。

項目

登録(POST)

主キーによる特定
(GET)

検索(GET)

削除(DELETE)

qtype

×

×

qattribute

×

×

qentity

qvalue

quad

×

×

事前に各業務についてARコンテンツの位置情報を設定したテンプレート情報をAR実行サーバに格納している場合の処理シーケンスは以下の通りとなります。

  1. 基幹業務システムから業務指示データを取得

  2. AR実行サーバから業務指示のテンプレート情報を取得

  3. 業務指示のテンプレート情報を参照し、業務指示データにARオブジェクトの位置情報を付加

  4. AR重畳表示コンテンツの位置情報が付加された業務指示データをAR実行サーバに反映