業務によっては、AR実行クライアントを単一の機種でなくスマートフォンやタブレットなど複数の機種を利用する場合があります。その場合、レスポンシブデザインについて検討を行って下さい。
画面サイズが異なるスマートデバイスを使用した場合でも、Webアプリケーションの画面レイアウトを正しく表示させる必要があります。この場合、画面サイズごとにHTML/CSSを作成するのではなく、ワンソース・マルチプラットフォームで対応させる場合は、レスポンシブデザインによる設計を検討して下さい。
ただし、文字の入力やマニュアルの閲覧などの画面領域を大きく使う業務はタブレットを利用する、大画面を必要としない業務の場合はスマートフォンを利用する、など業務の目的で提供するWebアプリケーションが異なる場合は、レスポンシブデザインによる設計が妥当かを検討して下さい。
画面サイズ・解像度が異なるスマートデバイスを利用して同一のAR重畳表示定義を利用して重畳表示を行う場合、以下の項目について検討して下さい。
ARマーカーとスマートデバイスをかざす距離
Interstage AR Processing Serverの重畳表示を行う場合、カメラに映ったARマーカーの大きさを基にAR重畳表示コンテンツを配置する位置を計算します。そのため、解像度や画面サイズの違いにより重ね合わせるか所がずれることはありません。想定される場所からスマートデバイスをかざした際にAR重畳表示コンテンツを表示させたい箇所がカメラに映ることを確認してください。
投影方法が2D表示のAR重畳表示定義コンテンツの表示
投影方法が2Dの場合、AR重畳表示コンテンツのサイズは指定されたpixel値で描画されます。そのため、解像度が異なるスマートデバイスを使用して同一のコンテンツを表示した場合、解像度が高いスマートデバイスでは表示されるが解像度が低いスマートデバイスでは見切れてしまうなど、スマートデバイスごとに見え方が異なる可能性があります。2D表示を行う場合は、AR重畳表示コンテンツのサイズについて検討して下さい。