Interstage AR Processing Serverは現物に対して音声や文字といった様々なデジタル情報の重畳表示を行う製品です。そのため汎用性が広く、業種や業務を問わず利用ができます。
Interstage AR Processing Serverを利用する場合、企画では、事業や業務を調査し、ARの対象となる業務の洗い出しや使い方を決定します。ARを利用したシステムを企画する場合は、通常の企画に加え以下の項目について検討してください。
表示したコンテンツを利用する人が存在するか
ARは人に対して支援を行う技術ですので、全自動化などの業務には適していません。
スマートデバイスの使用が可能か
AR実行クライアントとしてスマートデバイスを利用するため、現場にスマートデバイスを持ち込むことが必要になります。
例
No | 事業 | 経営課題 | ARによる施策 | 対象可否 |
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1 | 製造 | 時間の削減 | 適切に作業指示を提示することで、作業者の負担を軽減する | 自動化を進めているため、優先度を下げ、今回は対象外とする |
製品価値の向上 | 顧客に提示するマニュアルにARを利用する | |||
製造時における事故防止 | 作業前に注意事項や過去の事例を提示することで、事故を防止する | |||
2 | 検査 | 検査精度の向上 | 検査項目を製品に重ねて表示することで、検査漏れを防ぐ | 費用対効果が見込めず、対象外とする |
検査時間の短縮 | 適切に作業指示を提示することで、作業者の負担を軽減する | |||
3 | 保守 | 点検中の事故防止 | 作業前に注意事項や過去の事例を提示することで、事故を防止する | 今回のシステム化の対象とする |
工数の削減 | 適切に作業指示を提示することで、作業者の負担を軽減する | |||
4 | 工場見学 | 顧客価値の向上 | AR重畳表示コンテンツを工場見学者に提示することで、見学者の増加をめざす | 今回のシステム化の対象とする |