スマートデバイス(iOS)を用いてオーサリングを行う場合、以下の手順で操作を行います。
クライアントオーサリングツールを起動します。
シナリオ選択画面にて、対象となるシナリオを選択します。
シーン選択画面にて、対象となるシーンを選択します。
新規追加画面にてAR重畳表示定義を登録します。
必要に応じて、クライアントオーサリングの変更画面により登録したAR重畳表示定義を修正します。
AR実行サーバと通信し、登録したAR重畳表示定義をアップロードします。
ポイント
クライアントオーサリングツールを利用する前に、クライアントオーサリングツールがセットアップ済みであること、データ管理コンソールからシナリオとシーンの登録が済んでいることを確認してください。
オフライン環境でオーサリングを行う場合は、事前に以下の作業を行って下さい。
オンライン環境にてクライアントオーサリングツールを起動します。
シナリオ・シーンを選択し、データのダウンロードを行います。
クライアントオーサリングツールを終了し、オーサリングの現場へ移動してください。
画像作成ソフトなどで新規に作成した画像などのファイルをAR重畳表示コンテンツやタップアクションとして呼び出す場合は、事前に以下の作業を行って下さい。
お使いの画像作成ソフトなどで画像を作成します。使用可能なファイルは以下の形式です。
MIMEタイプ
jpeg
png
サイズ
最大:1024pixel×1024pixel
最大サイズを超えたファイルを指定した場合、重畳表示されません。
ファイル名には以下の文字を使用してください
半角英数字、半角ドット、半角アスタリスク、半角ハイフン、半角アンダースコア
作成したファイルを以下の場所へ格納します。
%クライアントオーサリングツールのホームディレクトリ%
1つのフォルダにて表示できるファイル数の最大値は30件です。上限値以上のファイルを参照する場合は、別フォルダに格納して下さい。
編集中のオーサリングデータは、編集モードで「編集終了」を選択して表示されたダイアログで「保存して終了」を押した時にローカルデータに保存されます。 未保存の状態で端末の[HOME]ボタンや電源ボタンで別画面に遷移した場合はデータが保存されません。編集時は短い単位で保存操作を行って下さい。
Interstage AR Processing Serverが提供するクライアントオーサリングツールの起動する場合、スマートデバイスのアプリ一覧から[InterstageARオーサリング]、もしくは[InterstageARDev]アイコンをタップし、 [ARクライアントオーサリング]を選択して下さい。
提示されたシナリオ一覧から、追加予定のシナリオをタップします。
図4.11 シナリオ一覧画面例
ポイント
必要に応じて以下の作業を行ってください。
表示しているシナリオ一覧を最新の情報に更新します。
[リスト更新]アイコンをタップします。
ダウンロードダイアログが表示されます。
最新のシナリオ情報が一覧に表示されます。
以下の手順で追加予定のシーンを選択します。
提示されたシーン一覧から、変更予定のシーンをタップします。
状況にあわせ、[サーバデータでオーサリング][ローカル保存データでオーサリング]のどちらかを選択します。[サーバデータでオーサリング]は、サーバ通信モードでのみ選択が可能です。
ポイント
必要に応じて以下の作業を行ってください。
表示しているシーン一覧を最新の情報に更新します。
[シーン一覧更新]アイコンをタップします。
ダウンロードダイアログが表示されます。
最新のシーン情報が一覧に表示されます。
シナリオに登録されているシーンの一括操作を行います。
[コンテンツ一括操作]アイコンをタップします。
コンテンツ一括操作ダイアログが表示されます。サーバからでデータをダウンロードする場合は[一括ダウンロード]を、データをアップロードする場合は[一括アップロード]を選択して下さい。一括ダウンロードを行う場合、ローカルに保存されているデータを破棄してAR実行サーバに保存されたデータで上書きしますので、上書きしない場合は先にアップロードを行って下さい。
AR重畳表示定義の登録対象であるARマーカーを選択します。
AR表示画面にて、対象となるARマーカーをカメラに映します
ARマーカーを認識するとアクションバーに[編集開始]アイコンが表示されますので、タップしてください。
図4.12 AR表示画面の例
ポイント
AR表示画面ではシャッターアイコンをタップすることでカメラに映っている画像を撮影することが可能です。
撮影したカメラ画像は以下の場所に格納されます。
フルパス:
/var/mobile/Applications/(アプリケーション固有のID)/Documents/Files/Pictures
「ファイル追加」メニューからの参照パス:
/Files/Pictures
iTunesからの参照パス:
/Files/Pictures
撮影する写真にはAR重畳表示コンテンツは含まれません。
選択したシーンに紐付けて、AR重畳表示定義を登録します。
図4.13 編集モードの画面例
編集モードにて、対象となるARマーカーを選択してください。
メニューバーに表示された以下のアイコンから、追加したいAR重畳表示コンテンツを選択してください。
テキスト追加
手書き追加
基本図形追加
ファイル追加
文字情報を追加します。
メニューバーから[テキスト追加]アイコンをタップします。
テキスト追加ダイアログに以下の情報を入力します。
本文
登録したい文章を入力してください。登録可能な文字数は256文字までです。
[追加]ボタンを押すとARマーカー上に文字情報が追加され、変更画面に移行します。
注意
折り返しを設定せずに長文を入力するなどの描画した際の幅が1024pixel以上必要となる入力を行った場合、幅が1024pixel以下の文字は描画し、残りの文字は見切れる可能性があります。
幅が1024pixel以上必要とするテキストを入力する場合は、登録後サーバオーサリングにてテキストのARコンテンツの折り返しを「有」にチェックし、領域の高さ・幅・フォントサイズを設定し、テキストが全て表示されるように調整してください。
計算式は以下の通りです。文字の種類(全角/半角、及び数字/記号等)により、表示されるサイズが異なるため、この計算式通りにならない場合があります。
領域の高さ=フォントサイズ × 4 / 3 × 表示させたい行数[pixel]
領域の幅=フォントサイズ ×1列に表示させたい文字数[pixel]
手書きを追加します。
メニューバーから[手書き追加]アイコンをタップします。
メニューバーに以下のメニューが追加されるので、用途に応じて選択します。
ペン
画面をなぞった通りにメモを記入します。
消しゴム
画面をなぞった通りにメモを消去します。
カラーパレット
ペンの色を変更できます。RGBスライダーやカラーピッカーをタップすることにより色や透明度を変更することができます。カラーピッカーの中央に現在選択されている色が表示されます。使用したい色が決まった場合、カラーピッカーの中央をタップしてください。
記述後、アクションバーの[決定]をタップしてください。変更画面に移行します。
例
手書きを追加する場合は、選択したARマーカーが端末のディスプレイ中央、かつ正面に移っている状態で行って下さい。ARマーカーを正面から認識せず3Dにて投影した場合、AR重畳表示コンテンツがARマーカーの傾きに沿って生成されます。
標準で搭載されている矢印などの基本画像を追加します。
メニューバーから[基本図形追加]アイコンをタップします。
メニューバーに基本画像が表示されるので、重畳させたい図形をタップしてください。ARマーカーの中心に選択した画像が配置され、変更画面に移動します。標準で提供している基本図形は以下の通りです。
スマートデバイスのローカルに保存してある画像や撮影写真を追加します。
メニューバーから[ファイル追加]アイコンをタップします。
ファイル追加ダイアログが表示されますので、対象のファイルを選択します。
ARマーカーの中心に選択した画像が配置され、変更画面に移動します。
ポイント
編集モード・新規追加画面では削除アイコンをタップすることで既存のAR重畳表示コンテンツを削除することが可能です。
AR重畳表示コンテンツを選択している場合、選択中のAR重畳表示コンテンツのみを削除します。
ARマーカーを選択している場合、選択中のARマーカーに紐づくすべてのAR重畳表示コンテンツを削除します。
何も選択していない場合、シーン内のAR重畳表示コンテンツを全て削除します。
編集したAR重畳表示定義をサーバへアップロードします。
AR表示画面にてアクションバーにある[アップロード]アイコンをタップします。
サーバへのアップロードの完了後、メッセージが表示されますので、[OK]を押してください。
AR表示画面にてアクションバーにある[シーン選択へ戻る]アイコンをタップします。
スマートデバイスがサーバ通信モードであることを確認します。
スタンドアローンモードの場合は、以下の手順にてサーバ通信モードで起動してください。
シナリオ選択画面にて[終了]アイコンをタップし、クライアントオーサリングツールを終了します。
オンライン環境へ移動します。
スマートデバイスがAR実行サーバに接続できる状態であることを確認し、クライアントオーサリングツールを起動します。
シナリオ選択画面から対象となるシナリオを選択します
シーン選択画面から対象となるシーンを選択し[オーサリングの結果をAR実行サーバにアップロード]を行うか、[コンテンツ一括操作]から[一括アップロード]を行って下さい。
ポイント
クライアントオーサリングからアップロードした場合、[Basic認証のユーザID][日時]の形式でAR重畳表示定義名が設定されます。Basic認証のユーザIDが設定されていない場合は、"DefaultUser"を設定します。
例
Basic認証のユーザ名"aruser" 現在を2013年8月5日15時5分30秒とした場合、「AR重畳表示定義名」は以下のように設定されます。
aruser 20130805 150530
注意
アップロードはサーバ通信モードでしか実行できません。スタンドアローンモードでオーサリングを行った場合は、その後サーバ通信モードにてアップロードを行うようにして下さい。
アップロード時にAR重畳定義名が設定され、AR重畳定義IDは設定されません。AR重畳表示コンテンツを特定するには、AR重畳定義名を利用してください。
データ管理コンソールのAR重畳表示定義一覧の[更新日時]は、新規アップロード時の日時が設定されます。
シナリオ選択画面にて、アクションバーにある[終了]ボタンをタップしてください。クライアントオーサリングが終了します。