Interstage AR Processing Serverが提供するARマーカーについて説明します。
ARマーカーの構成
ARマーカーを構成する最小の単位(白黒の正方形)をモジュールといいます。ARマーカーは黒枠で囲まれたARマーカー本体と、その周囲を囲んでいる余白から構成されます。黒枠は1モジュール、余白は3モジュールの長さが必要となります。
ARマーカー種別:白黒12×12モジュール型ARマーカー
ARマーカー本体を12モジュール×12モジュールで構成しています。モジュールは白と黒の2色で構成されます。
使用可能ID範囲
1~10000
ID記入可能領域
システム利用者やデータ管理者がARマーカーを識別するために、ARマーカー名などの情報を自由に入力するため余白に設定される領域です。ARマーカーIDは自動的に記入されます。任意で出力することができます。
ダウンロードサイズ
ID記入可能領域なし:882pixel×882pixel
ID記入可能領域有り:882pixel×931pixel
推奨印刷サイズ
ダウンロードしたARマーカーは以下の範囲で印刷してください。
ID記入可能領域を含まないARマーカー全体の大きさ:3.75cm×3.75cm~30.0cm×30.0cm
画像認識に必要な照度
50lx以上
ARマーカー同時認識数
推奨4個以下
図1.1 ARマーカーの構成例
ポイント
ARマーカーのサイズと認識距離は比例の関係にあります。サイズが小さいほど認識距離は短くなります。
同一マーカーを同時に認識した場合、予期せぬ動作を行う可能性があります。
5個以上のARマーカーを同時に認識した場合、操作が重くなる可能性があります。
50lxとは概ね10m先の人の顔、行動が明確に認識できる程度の照度です。普通に照明されている室内の照度は 100~1000lxです。
ARマーカーの四隅に配置された2×2モジュールにおいて、白モジュールを含む角が右下になります。
ARマーカーを利用した場合の認識性能について説明します。前提条件は以下の通りです。
ARマーカー本体の大きさ: 5.0cm×5.0cm
1フレームの画像サイズ:640pixel×480pixel
照度:400~500lx
カメラの向き | 認識距離 |
---|---|
認識距離(正面時) | 400~1400mm |
認識距離(±30度方向) | 400~1000mm |
注意
富士通製スマートデバイスで測定した結果です。認識性能は、使用するスマートデバイス搭載のカメラの性能・使用環境・ARマーカーの印刷品質に依存します。そのため、事前に使用予定のスマートデバイスを用いて確認を行って下さい。