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Interstage AR Processing Server V1.0.1 運用ガイド
FUJITSU Software

1.2 ARマーカーについて

Interstage AR Processing Serverが提供するARマーカーについて説明します。

フォーマット
  • ARマーカーの構成
    ARマーカーを構成する最小の単位(白黒の正方形)をモジュールといいます。ARマーカーは黒枠で囲まれたARマーカー本体と、その周囲を囲んでいる余白から構成されます。黒枠は1モジュール、余白は3モジュールの長さが必要となります。

  • ARマーカー種別:白黒12×12モジュール型ARマーカー
    ARマーカー本体を12モジュール×12モジュールで構成しています。モジュールは白と黒の2色で構成されます。

  • 使用可能ID範囲
    1~10000

  • ID記入可能領域
    システム利用者やデータ管理者がARマーカーを識別するために、ARマーカー名などの情報を自由に入力するため余白に設定される領域です。ARマーカーIDは自動的に記入されます。任意で出力することができます。

  • ダウンロードサイズ

    • ID記入可能領域なし:882pixel×882pixel

    • ID記入可能領域有り:882pixel×931pixel

  • 推奨印刷サイズ
    ダウンロードしたARマーカーは以下の範囲で印刷してください。
    ID記入可能領域を含まないARマーカー全体の大きさ:3.75cm×3.75cm~30.0cm×30.0cm

  • 画像認識に必要な照度
    50lx以上

  • ARマーカー同時認識数
    推奨4個以下

    図1.1 ARマーカーの構成例

ポイント

  • ARマーカーのサイズと認識距離は比例の関係にあります。サイズが小さいほど認識距離は短くなります。

  • 同一マーカーを同時に認識した場合、予期せぬ動作を行う可能性があります。

  • 5個以上のARマーカーを同時に認識した場合、操作が重くなる可能性があります。

  • 50lxとは概ね10m先の人の顔、行動が明確に認識できる程度の照度です。普通に照明されている室内の照度は 100~1000lxです。

  • ARマーカーの四隅に配置された2×2モジュールにおいて、白モジュールを含む角が右下になります。

認識性能

ARマーカーを利用した場合の認識性能について説明します。前提条件は以下の通りです。

  • ARマーカー本体の大きさ: 5.0cm×5.0cm

  • 1フレームの画像サイズ:640pixel×480pixel

  • 照度:400~500lx

    カメラの向き

    認識距離

    認識距離(正面時)

    400~1400mm

    認識距離(±30度方向)

    400~1000mm

注意

  • 富士通製スマートデバイスで測定した結果です。認識性能は、使用するスマートデバイス搭載のカメラの性能・使用環境・ARマーカーの印刷品質に依存します。そのため、事前に使用予定のスマートデバイスを用いて確認を行って下さい。