ネットワーク上に分散された複数のサーバ上に存在するアプリケーションを、集中的に監視します。アプリケーションの監視では、以下のことが可能です。
重要なアプリケーションの稼働/停止状態を監視する
予定どおりの時間にアプリケーションが稼働しているかを監視する
以下にアプリケーションの監視の概要を示します。
図2.7 アプリケーションの監視
アプリケーションの監視では、ネットワーク上に分散された複数のサーバ上に存在するアプリケーションに対し、以下の監視を行います。アプリケーションの監視は、監視間隔ごとに定期的に実施します。
アプリケーションの障害状況の監視
アプリケーションの稼働状況の監視
アプリケーションの性能の監視
アプリケーションの稼働監視は、部門管理サーバ/業務サーバのアプリケーション管理機能が稼働ポリシー違反を検出し、運用管理サーバに通知することで行います。
サーバ上のアプリケーションで発生した異常(イベント)を集中監視できます。
アプリケーションのイベント監視
アプリケーションのポリシーとして定義した稼働要件に反した事象が発生した場合、ノードに発生したアプリケーションの異常をイベントとして[Systemwalkerコンソール]に表示することができます。
異常が発生すると、監視画面に通知され、どこで、どのようなアプリケーション異常が発生したかを確認することができます。
サーバのアプリケーションの稼働状況を、集中して監視します。以下の監視が可能です。
アプリケーションの稼働状態の表示
アプリケーションの稼働状態の監視
アプリケーションの稼働状態の表示
アプリケーションの稼働状況を監視し、状態を監視画面に表示します。一定間隔ごとに、監視対象としたアプリケーションの稼働状況を監視し、監視画面に状態を色で表示します。監視画面では、アプリケーションの動作中、未動作の状態が確認できます。
監視対象は以下のアプリケーションです。
Windows:拡張子が“.exe”のファイル
ワークユニット
IJServerクラスタ
クラスタサービス
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh、python)
ワークユニット
IJServerクラスタ
クラスタサービス
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh)
ワークユニット
IJServerクラスタ
クラスタサービス
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh)
クラスタサービス
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh)
クラスタサービス
例えば、ユーザ作成アプリケーションの場合、アプリケーションに含まれる実行形式ファイルから起動される常駐プロセスを、常駐プロセス単位で監視できます。
Oracleのような市販ソフトウェアの場合、Oracleで起動される常駐プロセスを、プロセス単位で監視できます。また、それぞれのプロセスは、どの市販ソフトウェアで起動されるプロセスなのかがわかるので、なんらかのトラブルでプロセスが停止した場合など、どの市販ソフトウェアに異常が発生しているのか、ひと目で把握することができます。
ワークユニット/IJServerクラスタ
Interstage Application Serverと連携することで、Interstageの監視をSystemwalker Centric Managerで行うことができます。構成表示および監視対象のワークユニット種別や機能は、Interstageのバージョンにより異なります。詳細については、以下を参照してください。
Systemwalker Centric Manager 技術情報 URL | http://software.fujitsu.com/jp/technical/systemwalker/centricmgr/ |
アプリケーションの稼働状態の監視
特に重要なアプリケーションに対して、管理者が設定した稼働条件(ポリシー)どおりに稼働しているかどうかを監視します。ポリシーどおりに稼働していない場合には、イベントとして通知します。
例えば、以下のようなアプリケーション稼働の異常を監視できます。
朝9:00に起動されるアプリケーションが、なんらかの障害により予定どおりに起動されていない。
アプリケーションが、ループ状態で指定した終了時刻に終了していない。
アプリケーションの稼働状態の監視により、“異常終了”のイベントが発生したアプリケーションだけではなく、ループ状態のアプリケーションなどが監視できます。管理者は、監視したいアプリケーションに対して、以下のポリシーを設定し監視します。
起動予定時刻
終了予定時刻
ポリシーに違反し、起動予定時刻と終了予定時刻の間にアプリケーションが稼働していない場合、または、終了予定時刻にアプリケーションが稼働している場合、イベントとして通知します。
さらに、ポリシーに違反し、起動予定時刻と終了予定時刻の間にアプリケーションが稼働していない場合、ポリシーに従って自動的にアプリケーションを起動させることが可能です。同様に、終了予定時刻にアプリケーションが停止していない場合、自動的にアプリケーションを停止することも可能です。
監視対象は以下のアプリケーションです。
Windows:拡張子が“.exe”のファイル
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh、python)
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh)
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh)
実行形式のファイルおよびシェルスクリプト(sh、ksh、csh、tcsh)
注意
起動/停止操作の注意事項
以下の種類のアプリケーションを、起動コマンドとして指定された場合は、起動/停止の操作は保証できません。
ユーザ固有の情報にアクセスするアプリケーション
ユーザ環境変数
ネットワークドライブ
ネットワークプリンタ
ショートカット
GUIアプリケーション (画面付きアプリケーション)
対話型の操作を必要とするコマンド
Scheduleサービス (ATコマンド)から起動して動作しないアプリケーション
上記のようなアプリケーションを起動するバッチファイル
pauseコマンドを含むバッチファイル
ネットワーク上に分散された複数のサーバ上に存在するアプリケーションの性能を、アプリケーション管理で集中して監視します。
アプリケーションの性能監視には、以下の2とおりの方法があります。
性能異常をイベントとして監視
性能情報を表示
性能異常をイベントとして監視
プロセスのCPU使用率などを、しきい値を設定して監視します。しきい値を超える異常が発生した場合には、イベントを通知することができます。しきい値監視するアプリケーションの性能値を以下に示します。
CPU使用率:
現在起動中プロセスのCPU使用率
仮想メモリ容量:
確保している仮想メモリのサイズ
性能情報の表示
アプリケーションのCPU使用率やメモリ容量などの性能情報を表示します。表示する性能値を以下に示します。
起動経過時刻(プロセスが起動してからの経過時刻)
CPU使用率(対象プロセスが使用しているCPUの使用率)
仮想メモリ容量(プロセスが確保している仮想メモリサイズ)
さらに、性能情報をグラフ表示することも可能です。グラフは、収集された性能値がしきい値とともに表示され、負荷状況の推移などがひと目で確認できます。グラフ表示する性能値を以下に示します。
CPU使用率(対象プロセスが使用しているCPUの使用率)
仮想メモリ容量(プロセスが確保している仮想メモリサイズ)
注意
UNIX版を使用する場合の注意事項
シェルスクリプトの性能異常をイベントとして監視、性能情報を表示はすることはできません。