Windows Azureストレージサービスのうちの一つで、大容量のバイナリデータを取り扱います。任意のテキストデータおよびバイナリデータの保存に使用されるストレージです。Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携では、クラウドジョブの出力ファイルの格納場所として利用されます。
正式名称は、FUJITSU Cloud PaaS A5 for Windows Azure(TM)。
Microsoft社のWindows Azureをベースに、富士通独自のサービスを付加し、富士通の国内データセンターから提供されるクラウド型のプラットフォームサービスです。
Systemwalker Operation Manager V1 powered by Windows Azure
富士通からメディアパック形式で提供される製品の名称。ハイブリッドクラウド環境で業務のスケジューリングを実現する機能を提供します。オンプレミスで動作するWindows Azure連携機能とWindows Azure上で動作するクラウドジョブ実行エージェントで構成されます。インターネットを介して、オンプレミスのジョブスケジュールサーバとWindows Azureを連携させ、Windows Azureをジョブ実行サーバの一つとして扱えます。
Webロールは、IIS(Internet Information Services)の上で提供されるWebページとその処理機能です。WebページやWebサービスを使って広くサービスを提供するために使用するロールで、ASP.NETやPHPなどを利用してアプリケーションを作成できます。
Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携のうち、オンプレミス側で動作する機能を指します。Systemwalker Operation Managerに登録されたスケジュールに従い、インターネットを経由してWindows Azure上のロールインスタンスの制御を行ったり、Windows Azure上のクラウドジョブ実行エージェントと連携して業務アプリケーションの実行制御を行います。
Windows Azure上でアプリケーションを実行するための汎用的な環境を提供するロールです。
Webロール上で動作するWebアプリケーションのバックグラウンド処理を、キューを介してWorkerロールのインスタンスで実行することができます。
オンプレミス側からのジョブ実行依頼をWindows Azure上で待ち合わせるキューです。
オンプレミス側でクラウドジョブ実行依頼コマンドが実行されたタイミングで、クラウドジョブ実行依頼コマンドによりメッセージが本依頼キューへ投入されます。
本書では、ロールインスタンスを指します。ロールは、Windows Azureコンピューティング環境のクラウドサービス内で実行される各種バイナリ(実行体)であり、実際に実行される環境がインスタンスです。1つのロールに対して複数のインスタンスを実行させることが可能です。本書では、「ロールインスタンス」と表現している場合があります。
BLOB、キューなどのWindows Azureストレージサービスにアクセスするための固有のURLです。
Windows Azureストレージサービスのエンドポイントには、パスの一部にストレージアカウントが含まれます。
情報システムを利用する場合に、自社で用意した設備でソフトウェアなどを導入し利用することです。自社運用(型)とも訳されます。
クラウドコンピューティング(本書では、Windows Azure)に相対する言葉として使用されます。
Windows Azureと通信するために必要な情報をあらかじめ設定し格納したファイルです。環境設定コマンドセットのコマンドを実行することにより作成され、オンプレミス側のWindows Azure連携機能で利用されます。
クラウドジョブの完了をWindows Azure上で待ち合わせるキューです。
クラウドジョブ実行エージェントにより、業務アプリケーションの完了のタイミングで、メッセージが本完了キューへ投入されます。
Windows Azureストレージサービスのうちの一つで、非同期なメッセージ交換のために使用されるストレージです。
Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携では、依頼メッセージ受け付け用のキューを「依頼キュー」、完了メッセージ受け付け用のキューを「完了キュー」として利用します。
Windows Azureコンピューティング環境に展開して実行される、プログラムと構成設定から成るソフトウェアパッケージです。Windows Azureアプリケーションをホスト・運用する環境です。
Systemwalker Operation Managerでスケジュールし、Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携を利用して、Windows Azure上で実行させる業務アプリケーションのことです。
Systemwalker Operation Manager Windows Azure連携のうち、Windows Azure側で動作する機能を指します。Windows Azureのロール上で動作し、オンプレミス側のWindows Azure連携機能からの依頼に基づいてクラウドジョブの実行を行います。
ホストするサービスの各種の値を設定するファイル(.cscfgファイル)です。設定内容は、各ロールに必要なインスタンス数、サービス定義ファイルで定義されている構成パラメーターの値、サービスに関連付けられた管理証明書の拇印などがあります。
Windows Azure契約の単位であり、特定のWindows Live IDに対応づけられたWindows Azure提供サービスの集合です。一般的には、ソフトウェアやサービスを数ヶ月から数年といった期間単位の契約で提供し、対価を得るというビジネスモデルです。
Windows Azureストレージサービスにアクセスするためのアカウントです。ストレージアカウントは、ストレージシステム内でグローバルに一意なリソースです。ストレージアカウントは、BLOB、キュー、テーブルの各サービスの上位に位置する名前空間です。
Windows Azureまたはオンプレミスから、Windows Azureストレージサービスのストレージアカウントに接続する際に認証に使われるストレージアカウントごとに固有の値。ストレージアカウント作成時に、プライマリアクセスキーおよびセカンダリアクセスキーとして与えられます。
クラウドジョブ実行依頼元が正常に稼働していることをWindows Azure側で把握するためのキューです。
クラウドジョブが起動されてから終了するまでの間、オンプレミス側のクラウドジョブ実行依頼コマンドにより、正常に稼働していることを通知するメッセージが一定間隔(コマンド実行時の設定値)で投入されます。Windows Azure側のクラウドジョブ実行エージェントが、本キューのメッセージを待ち合わせ、オンプレミス側の稼働状態を確認します。
メッセージが途絶えることにより、Windows Azure側のクラウドジョブ実行エージェントは、オンプレミス側で何らかの異常が発生したことを検知します。
なお、本キューは、クラウドジョブ実行依頼コマンドによって、ジョブ起動時に作成され、ジョブ完了時に削除されます。