プランニングで利用するレポートについて、カテゴリーごとに説明します。
なお、各レポートで表示される予測やシミュレーション結果は、過去の実績から富士通独自の方法で計算したものです。お客様のコンピュータ環境における目安となるものであり、実際の環境において動作を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。
スペック情報は、インストールレス型Agent管理機能で監視サーバ(Manager/Proxy Manager)がWindows版の場合に、監視サーバでsqcCollectSpec(インストールレス型Agent管理スペック情報収集コマンド)を実行することによって収集されます。本カテゴリーのレポートを表示する前にコマンドを実行してください。詳細は、リファレンスマニュアル「sqcCollectSpec(インストールレス型Agent管理スペック情報収集コマンド)」を参照してください。
収集対象は以下のとおりです。
Windows(WMI通信の場合のみ)
Solaris
Linux
VMware ESX(HTTPS通信の場合のみ)
VMware ESXi
ポイント
スペック情報は、分析期間内の最新の情報が表示されます。
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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スペック情報 OS分布 | G |
| 物理サーバのOSの台数分布を把握することができます。 |
スペック情報 一覧 | G |
| 物理サーバのスペック情報をシステムグループ単位に把握することができます。 注意
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スペック情報 一覧(VMware 仮想マシン) | G |
| VMwareの仮想マシンのスペック情報を把握することができます。 |
スペック情報 ディスク使用状況 | G |
| 物理サーバのディスク総量と使用量を把握することができます。 注意 SolarisではファイルシステムがUFSの場合に表示できます。 |
スペック情報 詳細 | H |
| 物理サーバのスペック情報の詳細を把握することができます。 |
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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リソース使用状況別 サーバ台数分布 (概要) | G |
| システム全体の物理サーバのリソースが有効に活用されているか、リソース状況を確認できます。 指定した期間内にメモリ増設など、リソースの変更があった場合は、該当のサーバについては変更後の情報のみが表示されます。
ポイント
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リソース使用状況 一覧 (詳細) | G |
| システム全体の物理サーバのリソース使用状況と搭載リソース量(CPU・メモリ)を確認できます。
ポイント
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P2V シミュレーション | - |
| 選択したサーバを1つの仮想環境に集約した場合のリソース使用量をシミュレーションできます。 期間を通して値が大きすぎる場合や、時間帯や曜日、日によって偏りがある場合には、集約するサーバの組み合わせを考慮します。 許容しきい値を設定した場合は、その値を大きく超えていないか確認します。 定期レポートでは使用できません。 |
注意
Systemwalker Service Quality Coordinator V13.5.0以前のAgentまたはインストールレス型Agentで監視しているサーバについては、上記、レポート種別は表示されません。
注意
VMware ESX(SSH接続)の場合は、収集できない項目があるため、本カテゴリーのレポートは使用できません。
VMware 仮想マシン再配置シミュレーションを行う場合、1つのシステムグループ内には1つのvCenter上の仮想ホストだけを登録してください。
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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VMwareリソース使用状況(仮想ホスト一覧) | G |
| システムグループに登録されているVMware 仮想ホストのリソース使用状況を把握します。 リソースに空きがある仮想ホストを、集約対象の仮想ホストとして検出します。 表示されるCPU総周波数(MHz)は、搭載されているCPUの全コアの合計の性能値です。 |
VMwareリソース使用状況(仮想マシン積み上げ) | H |
| 「VMwareリソース使用状況(仮想ホスト一覧)」で検討した移動元の仮想ホストに対して、仮想ホストに配置されている仮想マシンとそのリソース使用量を積み上げグラフで確認します。 移動元の各仮想マシンのリソース使用量を確認して、どの仮想マシンをどの移動先候補のホストに移動するかを検討します。 ポイント グラフの表示設定で[上限を物理の搭載量で固定する]をチェックした場合、Y軸の最大値としてホストの搭載量が表示されます。ただし、使用量がホストの搭載量を超える場合、ホストの搭載量はグラフ内に横線で表示されます。 各仮想マシンの搭載量は、表を確認することで把握することができます。 |
VMware 仮想マシン再配置シミュレーション | - |
| 移動元として検討した仮想マシンを、移動先として検討した仮想ホストに再配置した場合のリソース使用量をシミュレーションします。結果は時間帯別、曜日別、日別、時系列のグラフで確認できます。 定期レポートでは使用できません。 |
注意
VMware ESX(SSH接続)の場合は、収集できない項目があるため、本カテゴリーのレポートは使用できません。
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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VMware リソース使用状況(仮想マシン一覧) | H |
| 選択した仮想ホスト上の仮想マシンのリソース使用状況が一覧表示されます。 CPU使用率やメモリ使用率でソートしリソースに空きがある仮想マシンを検出し、使用率の低い仮想マシンに対してリソース割り当てを削減できるか検討します。 CPU使用率は、物理CPU1つを100%としています。そのため100%を超えて表示される場合があります。 |
注意
VMware ESX(SSH接続)およびVMware ESX 3.5の場合は、収集できない項目があるため、本カテゴリーのレポートは使用できません。
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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VMware CPU チューニングガイダンス | H |
| ホストや仮想マシンのCPU使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。 |
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【注意レベル】 仮想ホストのCPU使用率 ≧ 90 % | ||
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【注意レベル】 仮想マシン 平均CPU使用率(1CPUあたり) ≧ 90 % | ||
VMware メモリ(仮想ホスト) チューニングガイダンス | H |
| 仮想ホストのメモリ使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。 |
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| ||
VMware メモリ(仮想マシン) チューニングガイダンス | H |
| 仮想マシンのメモリ使用状況に問題がないか、確認できます。ガイダンスが表示された場合は参考にします。 |
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【注意レベル】 スワップ発生状況(読み込み)> 0 MB | ||
| スワップ待ち率が0より大きい場合 仮想マシンのCPU待ちが発生しており、メモリが不足しています。 【注意レベル】 スワップ待ち率 > 0 % | ||
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【注意レベル】 スワップ使用量 > 0 MB/sec | ||
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【注意レベル】 メモリ圧縮状況 > 0 MB/sec | ||
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【注意レベル】 メモリ伸張状況 > 0 MB/sec | ||
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【注意レベル】 バルーン使用量 > 0 MB/sec | ||
VMware 物理ディスク | H |
| 仮想ホストのディスクのスループット、I/O回数が把握できます。
|
| 仮想ホストのディスクのドライバアクセス性能が確認できます。
【注意レベル】 ディスクアクセス性能(カーネル)(読み込み) >=4 ms ※常時 | ||
| 仮想ホストのディスクのカーネルアクセス性能が確認できます。
【注意レベル】 ディスクアクセス性能(ドライバ)(読み込み) >=20 ms ※常時 | ||
VMware 仮想ディスク | H |
| 仮想マシンのディスクのスループット、I/O回数が把握できます。
|
| 仮想マシンのディスクアクセス性能が確認できます。 ディスクアクセス性能を確認してください。 | ||
VMware 物理NIC | H |
| 物理NICのネットワーク使用率が把握できます。
【注意レベル】 ネットワーク使用率 >= しきい値 ※常時 回線種別:しきい値 |
| 物理NICのパケットドロップ率が把握できます。
【注意レベル】 パケットドロップ率(送信) > 0 % | ||
VMware 仮想NIC | H |
| 仮想NICのネットワーク使用量を確認できます。 |
| 仮想NICのパケットドロップ率を確認できます。 注意 VMware ESX 3.5, VMware ESX 4.0, VMware ESX/ESXi 4.1 の場合は、以下が表示されません。
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レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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リソースプール(CPU)(需要予測) | H |
| VMwareが管理するリソースプールのCPU使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
リソースプール(メモリ)(需要予測) | H |
| VMwareが管理するリソースプールのメモリ使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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VMプール(CPU)(需要予測) | H |
| ServerView Resource Orchestratorが管理するVMプールのCPU使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
VMプール(メモリ)(需要予測) | H |
| ServerView Resource Orchestratorが管理するVMプールのメモリ使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
ストレージプール(需要予測) | H |
| ServerView Resource Orchestratorが管理するストレージプールの使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
ネットワークプール(需要予測) | H |
| ServerView Resource Orchestratorが管理するネットワークプールの使用率の過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
サーバプール(需要予測) | H |
| ServerView Resource Orchestratorが管理するサーバプールの使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
アドレスプール(需要予測) | H |
| ServerView Resource Orchestratorが管理するアドレスプールの使用率を、過去の実績から回帰分析を行い、リソースをどのくらい使用するか予測します。 |
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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リクエスト数(将来予測) | H |
| Webトランザクションの性能情報を、過去の実績から回帰分析により将来のリクエスト数を予測します。 |
レスポンスシミュレーション(リクエスト増加) | - |
| Webトランザクションの性能情報と、システムを構成しているサーバのOSの性能情報を、過去の実績から相関関係を分析し、リクエスト数(現在のリクエスト数の何倍)が増加したときの1日のレスポンス時間の傾向をシミュレーションできます。レスポンス時間から、改善が必要かどうか判断できます。 定期レポートでは使用できません。 ポイント レスポンスシミュレーションは、過去のサービスのリクエスト数と、各サーバの性能情報(OS)との関係を分析してレスポンス時間をシミュレーションしており、夜間バッチ処理などリクエスト処理と直接関係のないノイズとなる時間帯が含まれていないと、シミュレーションの精度が向上します。 シミュレーションの精度は、表のレスポンス時間の後に表示されている'(高)'、'(中)'、'(低)'の信頼度で確認することができます。 '(高)'の場合、ノイズが少ない状態でシミュレーションできており、高い精度でシミュレーションできていることを表しています。 また、性能情報が存在しない場合やリクエスト数とOSの性能情報との相関がほとんど得られない場合、シミュレーションできず、表に'N/A'が表示されます。 信頼度は、分析条件の設定で分析期間を長くしたり、夜間バッチ処理などノイズとなる時間帯を分析対象から除くように設定することで向上させることができます。 分析条件の設定方法については、「4.3 分析/プランニング画面の操作方法」を参照してください。 |
レスポンスシミュレーション(サーバ追加) | - |
| Webトランザクションの性能情報と、システムを構成しているサーバのOSの性能情報を、過去の実績から相関関係を分析し、サーバを追加したときの1日のレスポンス時間の傾向をシミュレーションできます。 定期レポートでは使用できません。 ポイント レスポンスシミュレーションは、リクエスト数とOSの性能情報との相関関係を分析してシミュレーションを行っているため、十分な相関が得られた場合、シミュレーションされるレスポンス時間の精度が向上します。 上記の相関関係の強さは、信頼度として'(高)'、'(中)'、'(低)'の3段階で表に表示されます。 '(高)'の場合は、十分な相関が得られており、比較的高い精度でレスポンス時間をシミュレーションできたことを示しています。 '(中)'や'(低)'の場合は、十分な相関が得られず、レスポンス時間の精度が低下していることを示しています。 計算に必要な性能情報が不足している場合や、夜間バッチなどリクエスト数と直接関係のない処理がノイズとして影響している可能性があります。 この場合、以下のように分析条件の設定を変更することで信頼度を改善できる可能性があります。 ・分析期間を長くする ・夜間や休日などサービスが動作していない時間帯をサービス外時間に設定する 分析条件の設定方法については、「4.3 分析/プランニング画面の操作方法」を参照してください。 注意 性能情報が存在しない場合や、リクエスト数と直接関係のない処理が非常に多く動作しており、リクエスト数とOSの性能情報との相関がほとんど得られない場合、分析不能となり、表の値に'N/A'が表示されます。 この場合、以下のように分析条件の設定を変更することで分析可能になる可能性があります。 ・分析期間を長くする ・夜間や休日などサービスが動作していない時間帯をサービス外時間に設定する 分析条件の設定方法については、「4.3 分析/プランニング画面の操作方法」を参照してください。 |
レポート | 分析の対象と条件設定方法 | 表示項目 | 説明 |
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将来予測表示 | H | - | 指定したフィールドの値を、回帰直線グラフで表示します。 |