Oracleを管理対象にする場合は、[ORA]セクションの以下のキーを定義します。
| 項目 | 定義内容 | 定義例 | 
|---|---|---|
| [ORA] | セクション名です。変更しないでください。 | ORA | 
| DCAID | Oracleを監視するための固有のIDです。変更しないでください。 | "ORA" | 
| INTERVAL | 収集間隔です。単位は分です。変更しないでください。 | 5 | 
| SID | 「Oracleインスタンス名」を設定します。 ポイント ここで設定する名前はリソースIDの先頭に付加されます。 | ORCL | 
| USERNAME | Oracleにアクセスし、動的パフォーマンスビューから情報を取得するためのユーザー(DBAロールを付与した管理者ユーザー)のIDを入力します。 通常、Oracleのデフォルトでは“system”です。デフォルトから変更する場合は、「9.3.1 Oracleの動的パフォーマンスビューにアクセスできるユーザーを新規で作成する方法」を参照してください。 | System | 
| PASS | 上記「USERNAME」に対応するパスワードをgenpwd(注1)で暗号化し、作成された文字列を入力します。 通常、Oracleのデフォルトでは“manager”です。デフォルトから変更する場合は、「9.3.1 Oracleの動的パフォーマンスビューにアクセスできるユーザーを新規で作成する方法」を参照してください。 なお、パスワードに以下の文字は使用できません。 $\/;|<>?@ 注1) genpwd(パスワード暗号化コマンド)の使用方法は、「A.6 genpwd(パスワード暗号化コマンド)」を参照してく ださい。 | zkz6Nh89Ff+ZDYOJbIrVRQ== | 
| VER | 監視するOracleインスタンスのバージョンを記述します。「X.X.X」という3桁の形式で記述してください。 | 9.2.0 | 
| ORAHOME | 監視するOracleのORACLE_HOMEの内容を設定します。 注意 最後に「/」を付けないでください。 誤:/opt/app/9iee/product/9.2.0/ ↓ 正:/opt/app/9iee/product/9.2.0 | /opt/app/9iee/product/9.2.0 | 
■定義例
| : ######################################### # Oracle Information [ORA] : | 
ポイント
2つ以上のOracleインスタンスを監視する場合は、以下の定義を行います。
セクションを追加し、パラメーターを設定します。
セクションは、9文字以内で自由に定義可能ですが、セクション名がテンプレート内で重複しないように定義します。ここでは、「ORA2」というセクションを追加した例を記述します。
複数のOracleインスタンスを監視する場合も、「DCAID」キーの値は変更せず、「"ORA"」と定義してください。
■定義例
| : ######################################### # Oracle Information [ORA] [ORA2] DCAID="ORA" INTERVAL = 5 SID = ORCL2 USERNAME = system PASS = manager VER = 9.2.0 ORAHOME="/opt/app/9iee/product/9.2.0" : | 
手順1.で追加したセクションを、「ATTR::DB」セクションの「GROUP」キーに追加します。手順1.の例のように定義した場合には、以下のように修正します。
■定義前
| : [ATTR::DB] GROUP="XXXX,YYYY" : | 
■定義後
| : [ATTR::DB] GROUP="XXXX,YYYY,ORA2" : |