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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

11.14.4 テンポラリログファイルのリカバリ

テンポラリログファイルのリカバリは、Symfoware/RDB停止中に行います。

参照

各コマンドのオプションの指定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

リカバリ操作の手順を以下に示します。

リカバリ操作の手順

運用系のRDBシステムで、以下の手順でリカバリをしてください。

なお、RDBディクショナリ、または、RDBディレクトリファイルが破壊されている場合は、rdbadjrcvコマンドは実行できないため、(10)の手順を迂回して実施してください。

(1)スタンバイ型のクラスタアプリケーションの状態を確認します。           ―――― Cluster Admin
(2)クラスタアプリケーションの状態が「運用中」または「片側運用」のときは、
    運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。
    クラスタアプリケーションの保守停止手順は、
    “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止”
    を参照してください。
(3)媒体障害の場合は、障害ボリュームを取り換えて、構成情報を             ―――― CE作業
    復元します。
(4)GDSリソースを活性状態にします。
    GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性”を参照してください。
    ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを同一ローデバイス
    に配置している場合                                                  ⇒(5)
    ログ管理ファイルとテンポラリログファイルを同一ローデバイス
    に配置していない場合                                                ⇒(8)
(5)ログ管理ファイルを作成します。                                      ―――― rdblogコマンド
                                                                                 (Iオプション)
(6)すべてのアーカイブログファイルを再登録します。                       ―――― rdblogコマンド
                                                                                 (Aオプションかつ
                                                                                  aオプション)
(7)すべてのアーカイブログファイルが正常に登録されたことを確認           ―――― rdblogコマンド
    します。                                                                     (Vオプションかつ
                                                                                  aオプション)
(8)テンポラリログファイルを再作成します。                               ―――― rdblogコマンド
                                                                                 (Gオプションかつ
                                                                                  tオプションかつ
                                                                                  rオプション)
(9)テンポラリログファイルが正常に作成されたことを確認します。           ―――― rdblogコマンド
                                                                                 (Vオプションかつ
                                                                                  tオプション)
(10)アーカイブログファイルを使用してデータベースをリカバリします。      ―――― rdbadjrcvコマンド
    rdbadjrcvコマンドによって、RDBディクショナリがリカバリ
    できなかった場合                                                    ⇒(11)
    rdbadjrcvコマンドによって、RDBディクショナリがリカバリ
    できた場合                                                          ⇒(12)
(11)rdbrcvdicコマンドのFWモードでRDBディクショナリとRDB                 ―――― rdbrcvdicコマンド
    ディレクトリファイルをリカバリします。                                       (Fオプションかつ
    RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルのリカバリは、                      ddlオプション)
    インクリメンタルリカバリによるリカバリを推奨します。
(12)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認)                               ―――― rdbstartコマンド
    ホットスタンバイ機能かつ(11)を実行している場合                      ⇒(13)
    ホットスタンバイ機能かつ(11)を実行していない場合、
    またはスタンバイ機能の場合                                          ⇒(14)
(13)ホットスタンバイの宣言をします。                                    ―――― rdbhsutyコマンド
    (RDBディレクトリファイルをリカバリするとホットスタンバイの                  (monオプション)
    使用で宣言した情報が初期化されるため、ホットスタンバイ                        
    の使用を再宣言する必要があります。RDBディレクトリファイル
    をリカバリする前と同じ内容を再宣言します。)
(14)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認)                               ―――― rdbstopコマンド
(15)GDSリソースを非活性にします。
    GDSリソースの非活性化手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性”
    を参照してください。
(16)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を解除します。
    クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、
    “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除”
    を参照してください。
(17)「片側運用」のときは待機系のクラスタアプリケーションを起動します。   ―――― Cluster Admin
(18)rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかったユーザログテーブルの          ―――― rdbrcvコマンド
    DSIをリカバリします。                                                         (Cオプション)
    (rdbadjrcvコマンドでリカバリできなかったユーザログテーブルのDSIは、
    rdbadjrcvコマンドの実行時にメッセージで出力されます。
    このメッセージで出力されたDSIをrdbrcvコマンドのCオプションで
    リカバリします。)
(19)RDBディクショナリのリカバリを行った場合は、RDBディクショナリの       ―――― rdbdmpdicコマンド
    退避データも取得します。

注意

  • rdbadjrcvコマンドによりデータベースのリカバリを行う際には、アーカイブログファイル内のアーカイブログ量によってはコマンドが異常終了する場合があります。その場合は、さらに以前の退避アーカイブログファイルを併せて指定して、コマンドを再実行してください。

  • テンポラリログファイルの入出力障害が発生する少し前にコミットした更新が、ロールバックになっている場合があります。データをリカバリした後、どこまでの更新が完了しているか確認し、必要に応じて再更新などを行ってください。