システムファイルの種類および各システムファイルの変更操作の内容と操作可能なRDBシステムの状態について以下に示します。
ファイル | 変更操作 | Symfoware/RDBの状態 | |
---|---|---|---|
起動 | 停止 | ||
RDBディクショナリ | 再配置 | ○ | × |
追加割当て | × | ○ | |
容量拡張 | × | ○ | |
RDBディレクトリファイル | 容量拡張 | × | ○ |
ログ管理ファイル | 配置先の変更 | × | ○ |
テンポラリログファイル | 設定値の変更(リカバリログ量、BIログ域サイズ、AIログ域サイズ、トランザクションエントリ数) | × | ○ |
媒体変更(再生成) | × | ○ | |
アーカイブログファイル | 追加 | ○ | ○ |
削除 | × | ○ |
○ : 操作可能
× : 操作不可能
RDBディクショナリの再配置およびアーカイブログファイルの追加以外の変更操作はRDBシステムを停止して行います。その場合、システムに対して業務を完全に停止したあとにシステムファイルの変更操作を行います。
■再配置
ユーザログテーブルの定義変更を繰り返すことによって、RDBディクショナリのシステム表内に空き領域が生じる場合があります。この場合、システム表内の領域を再配置することによって、システム表の領域を有効に使用できるようになります。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログファイルに Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、正常に停止してい ることを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)Symfoware/RDBを起動します。 ―――― rdbstartコマンド (6)RDBディクショナリの退避データを取得します。 ―――― rdbdmpdicコマンド (再編成での異常発生に備えてRDBディクショナリをバックアップします。) (7)RDBディクショナリの参照更新抑止の利用規定を設定します。 ―――― rdbrtrコマンド (rrwオプションかつ zオプション) (8)RDBディクショナリを再編成します。 ―――― rdbgcdicコマンド 正常終了 ⇒(14) 異常終了(メモリ不足発生時) ⇒(9) 異常終了(入出力障害など、上記以外) ⇒(11) (9)メモリ不足の原因を取り除きます。 (10)RDBディクショナリの再編成を再実行します。 ―――― rdbgcdicコマンド (Rオプション) 正常終了 ⇒(14) 異常終了(メモリ不足発生時) ⇒(9) 異常終了(入出力障害など、上記以外) ⇒(11) (11)Symfoware/RDBを停止します。 ―――― rdbstopコマンド (12)異常原因を取り除きます。 (13)退避データよりRDBディクショナリとRDBディレクトリ ―――― rdbrcvdicコマンド ファイルを復元します。 (Lオプション、 fオプション、かつ zオプション) (14)RDBディクショナリの参照更新抑止の利用規定を解除します。 ―――― rdbrlsコマンド (rrwオプションかつ zオプション) (15)Symfoware/RDBを停止します。 ―――― rdbstopコマンド (16)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (17)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (18)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (19)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を 解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (20)RDBディクショナリの退避データを取得します。 ―――― rdbdmpdicコマンド (21)業務を再開します。 |
■RDBディクショナリの拡張契機の見積り
データベースを運用する過程では、RDBディクショナリの領域が不足する場合があります。このような状況が発生すると運用が停止してしまうため、未然に状況を把握し対処する必要があります。そこで、データベースの定義変更後には、RDBディクショナリの領域の使用率を取得します。何回かの定義変更後に取得した情報をもとに、使用率の遷移を求め、拡張の契機を予測します。RDBディクショナリの領域の使用率は、rdbprdicコマンドによって情報を出力します。rdbprdicコマンドの指定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
rdbprdicコマンドの出力形式について説明します。
◆rdbprdicコマンドの出力形式
rdbprdicコマンドが出力する情報をもとに、RDBディクショナリの追加割当てを行うかまたは容量拡張を行うかを判断します。
rdbprdicコマンドの出力形式を以下に示します。
$ rdbprdic Database space : RDBII_SYSTEMDIC Device : /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001 (1) Size : 10240 K (2) Static allocate size total : 5120 K (3) Dynamic allocate size total : 3072 K (4) Free size total : 2048 K (5) System table used rate max : 80 % ( 1024 K) (6)((7)) total : 60 % ( 8192 K) (8)((9)) |
$ rdbprdic Database space : RDBII_SYSTEMDIC Device : /dev/raw/raw11 (1) Size : 10240 K (2) Static allocate size total : 5120 K (3) Dynamic allocate size total : 3072 K (4) Free size total : 2048 K (5) System table used rate max : 80 % ( 1024 K) (6)((7)) total : 60 % ( 8192 K) (8)((9)) |
(1) RDBディクショナリを作成したローデバイス名
(2) RDBディクショナリの全体サイズ(単位はキロバイト)
(3) rdbcrdicコマンドでシステム表に割り付けたサイズ(単位はキロバイト)
(4) rdbaldicコマンドでシステム表に追加したサイズの合計(単位はキロバイト)
(5) RDBディクショナリの未使用サイズ(単位はキロバイト)
(6) RDBディクショナリ内で一番領域を使い果たしているシステム表の使用率
(7) RDBディクショナリ内で一番領域を使い果たしているシステム表のサイズ(単位はキロバイト)
(8) すべてのシステム表に対する領域の使用率
(9) すべてのシステム表のサイズの合計(単位はキロバイト)
rdbprdicコマンドで出力されるシステム表の最大使用率(出力形式の[6])とRDBディクショナリ全体の使用率([8])から追加割当てを行うかまたは容量拡張を行うかを判断します。ここでは、判断するときの目安を示します。
ただし、データベースの定義や削除を頻繁に行うと、システム表内に空き領域が多く存在する場合があるので、追加割当てや容量拡張の判断を行う前にRDBディクショナリの再配置を行ってください。再配置を行った結果が、以下のようであれば、追加割当てまたは容量拡張を実行してください。
あるシステム表の領域使用率([6])が大きいときは、追加割当てまたは容量拡張が必要です。
RDBディクショナリ全体の使用率([8])が小さいときは、追加割当てを行います。
RDBディクショナリ全体の使用率([8])が大きいときは、容量拡張を行います。
■追加割当て
RDBディクショナリの拡張契機の見積りにより、あるシステム表の領域が不足すると判断した場合には、RDBディクショナリの追加割当てを行います。RDBディクショナリの追加割当てでは、システム表として使用する領域の追加割当てを行い、その領域をシステム表ごとに適切に配分することにより、各システム表の空き容量の比率を均等にします。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)RDBディクショナリの退避データを取得します。 ―――― rdbdmpdicコマンド (追加割当てでの異常発生に備えてRDBディクショナリをバックアップします。) (3)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止 します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (4)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログファイルに、 Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、正常に停止して いることを確認します。 (5)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (6)RDBディクショナリを追加割当てします。 ―――― rdbaldicコマンド (aオプション) 正常終了 ⇒(9) 異常終了 ⇒(7) (7)異常原因を取り除きます。 (8)退避データよりRDBディクショナリとRDBディレクトリ ―――― rdbrcvdicコマンド ファイルを復元します。 (Lオプション、 fオプション、かつ zオプション) (9)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (10)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (11)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (12)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を 解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (13)RDBディクショナリの退避データを取得します。 ―――― rdbdmpdicコマンド (14)業務を再開します。 |
■容量拡張
RDBディクショナリの拡張契機の見積りにより、RDBディクショナリ全体の領域が不足すると判断した場合は、RDBディクショナリの容量拡張を行います。RDBディクショナリの容量拡張では、新規に確保した容量の大きなローデバイスに現在のRDBディクショナリの内容を複写し、システム表の領域の拡張を行います。そのため、容量拡張を行う前に、RDBディクショナリの容量見積りを行い、新規にローデバイスを確保してください。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)RDBディクショナリの退避データを取得します。 ―――― rdbdmpdicコマンド (容量拡張での異常発生に備えてRDBディクショナリをバックアップします。) (3)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止 します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (4)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各 ノードのメッセージログファイルに、 Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、 正常に停止していることを確認します。 (5)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (6)新規にローデバイスを用意し、RDBディクショナリを容量 拡張します。 ―――― rdbaldicコマンド (aオプションかつ eオプションかつ rオプション) 正常終了 ⇒(9) 異常終了 ⇒(7) (7)異常原因を取り除きます。 (8)退避データよりRDBディクショナリとRDBディレクトリファイル を復元します。 ―――― rdbrcvdicコマンド (Lオプションかつ fオプションかつ zオプション) RDBディクショナリは、容量拡張前のローデバイスに復元します。 ⇒(6) (9)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (10)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (11)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (12)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を 解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (13)RDBディクショナリの退避データを取得します。 ―――― rdbdmpdicコマンド (14)業務を再開します。 |
■RDBディレクトリファイルの拡張契機の見積り
RDBディレクトリファイルは、データベースの運用を行っていく過程で自動的に追加割当てを行います。しかし、ローデバイスの容量の限界に達すると、追加割当てを行うことができないため、RDBディレクトリファイルの領域不足が発生する場合があります。このような状況が発生すると運用が停止してしまうため、未然に状況を把握し対処する必要があります。
そこで、RDBディレクトリファイルの使用率を取得し、拡張契機を見積ります。
RDBディレクトリファイルの領域の使用率は、rdbprdicコマンドのrオプションで出力します。rdbprdicコマンドの指定方法の詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。
rdbprdicコマンドの出力形式について説明します。
◆rdbprdicコマンドの出力形式
rdbprdicコマンドが出力する情報をもとに、RDBディレクトリファイルの容量拡張を行うかどうか判断します。
rdbprdicコマンドの出力形式を以下に示します。
$ rdbprdic -r Directory file space Device : /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0007 (1) Size : 102400K (2) Allocate size total : 2048K (3) Free size total : 100352K (4) Used rate total : 1% ( 16K) (5)((6)) |
$ rdbprdic -r Directory file space Device : /dev/raw/raw17 (1) Size : 102400K (2) Allocate size total : 2048K (3) Free size total : 100352K (4) Used rate total : 1% ( 16K) (5)((6)) |
(1) RDBディレクトリファイルを作成したローデバイス名
(2) ローデバイスの全体サイズ(単位はキロバイト)
(3) RDBディレクトリとしてローデバイスに割り付けたサイズ(単位はキロバイト)
(4) ローデバイスの未使用サイズ(単位はキロバイト)
(5) RDBディレクトリファイルの使用率
(6) RDBディレクトリファイルの使用サイズ(単位はキロバイト)
ローデバイスの未使用サイズ([4])の値が小さい場合、RDBディレクトリファイルの容量不足が発生する可能性があります。ただし、ローデバイスの未使用サイズ([4])の値が小さくても、RDBディレクトリファイルの使用率([5])が低い値であれば、容量不足は発生しないと判断できます。
■容量拡張
RDBディレクトリファイルの拡張契機の見積りにより、RDBディレクトリファイル全体の領域が不足すると判断した場合に、容量拡張を行います。RDBディレクトリファイルの容量拡張は、新規に確保した容量の大きなローデバイスに現在のRDBディレクトリファイルの内容を複写し、そのローデバイス名を、運用および待機のRDBシステムのRDB構成パラメタファイル内のRDBDIRSPACEに設定して行います。そのため、RDBディレクトリファイルの容量拡張を行う前に、新規にローデバイスを確保してください。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。ただし、RDB構成パラメタファイル内のRDBDIRSPACEの設定は、運用と待機のRDBシステムで行います。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止 します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログ ファイルに、Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、 正常に停止していることを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)RDBディレクトリファイルの退避データを取得します。 ――――ddコマンド (容量拡張前のRDBディレクトリファイルのローデバイスを ddコマンドでバックアップします。) (6)RDBディレクトリファイルを容量拡張先に復元します。 ――――ddコマンド ((5)でバックアップした退避データより容量拡張先のRDBディレクト リファイルのローデバイスにddコマンドで復元します。) 正常終了 ⇒(8) 異常終了 ⇒(7) (7)異常原因を取り除きます。 ⇒(6) (8)RDB構成パラメタファイル内のRDBDIRSPACEを設定します。 ―――― viなどのエディタで (運用と待機のRDBシステムの、RDB構成パラメタファイル内の 編集 RDBDIRSPACEの絶対パス名を、容量拡張先のローデバイスに 変更します。) (9)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (10)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (11)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (12)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止 を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (13)業務を再開します。 |
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止 します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログ ファイルに、Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、 正常に停止していることを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)RDBディレクトリファイルの退避データを取得します。 ――――rdbcprawコマンド (容量拡張前のRDBディレクトリファイルのローデバイスを rdbcprawコマンドでバックアップします。) (6)RDBディレクトリファイルを容量拡張先に復元します。 ――――rdbcprawコマンド ((5)でバックアップした退避データより容量拡張先のRDBディレクト リファイルのローデバイスにrdbcprawコマンドで復元します。) 正常終了 ⇒(8) 異常終了 ⇒(7) (7)異常原因を取り除きます。 ⇒(6) (8)RDB構成パラメタファイル内のRDBDIRSPACEを設定します。 ―――― viなどのエディタで (運用と待機のRDBシステムの、RDB構成パラメタファイル内の 編集 RDBDIRSPACEの絶対パス名を、容量拡張先のローデバイスに 変更します。) (9)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (10)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (11)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (12)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止 を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (13)業務を再開します。 |
■配置先の変更
ログ管理ファイルの環境を変更する要因には、ログ管理ファイルの配置先の変更があります。
ログ管理ファイルの配置先の変更は、rdblogコマンドで行います。ログ管理ファイルとテンポラリログファイルが同じローデバイスに作成されている場合、Symfoware/RDBは正常停止状態でなければなりません。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログファイルに、 Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、正常に停止している ことを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)テンポラリログファイルの配置先を確認します。 ―――― rdblogコマンド (Vオプションかつ tオプション) (6)アーカイブログファイルの配置先を確認します。 ―――― rdblogコマンド (Vオプションかつ aオプション) (7)RDB構成パラメタファイルのRDBLOGMANAGEに、ログ管理ファイル の新しい配置先を指定します。 (8)ログ管理ファイルを再作成します。 ―――― rdblogコマンド (Iオプション) (9)すべてのアーカイブログファイルを再登録します。 ―――― rdblogコマンド (Aオプションかつ aオプション) (10)すべてのアーカイブログファイルが正常に登録されたことを ―――― rdblogコマンド 確認します。 (Vオプションかつ aオプション) 同じローデバイスに作成していたログ管理ファイルとテンポラリ ログファイルを別々のローデバイスに作成する場合 または別々のローデバイスに作成していたログ管理ファイル とテンポラリログファイルを同じローデバイスに作成する場合 ⇒(12) (11)テンポラリログファイルを再登録します。 ―――― rdblogコマンド (Aオプションかつ tオプション) (12)テンポラリログファイルを再作成します。 ―――― rdblogコマンド (Gオプションかつ tオプションかつ rオプション) (13)テンポラリログファイルが正常に登録または作成されたことを ―――― rdblogコマンド 確認します。 (Vオプションかつ tオプション) (14)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (15)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (16)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (17)運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止 を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (18)業務を再開します。 |
■設定値の変更
テンポラリログファイルの生成時に指定した、リカバリログ量、テンポラリログファイルの大きさ、およびトランザクションエントリ数を変更することにより、エラーの回避や処理効率の向上を行うことができます。
テンポラリログファイルの設定値の変更は、rdblogコマンドのUオプションで行います。なお、設定値の変更の前にテンポラリログファイルの状態を表示し、確認してください。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログファイルに、 Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、正常に停止してい ることを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)テンポラリログファイルの状態を確認します。 ―――― rdblogコマンド (Vオプションかつ tオプション) (テンポラリログファイルの状態(Status)が未使用(---) であることを確認します。テンポラリログファイルの状態 (Status)が使用中(active)のときは、Symfoware/RDBが正常に停止 していないため、クラスタアプリケーションを起動してから、 再度停止して(3)の手順から作業を再開します。 テンポラリログファイルの状態(Status)が異常(trouble) のときは、テンポラリログファイルに異常が発生している ので、テンポラリログファイルをリカバリしてから、変更操作を 行います。) (6)テンポラリログファイルの設定値を変更します。 ―――― rdblogコマンド 各値の変更方法は、“9.2.1 設定値の変更”を参照してください。 (Uオプションかつ tオプション) (7)テンポラリログファイルが正常に属性変更されたこと を確認します。 ―――― rdblogコマンド (テンポラリログファイルの各値が、変更時に指定した値 (Vオプションかつ となっていることを確認します。) tオプション) (8)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (9)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (10)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (11) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (12)業務を再開します。 |
■媒体変更
テンポラリログファイルの生成時に指定した、ログインデックス域、BIログ域、およびAIログ域を異なるローデバイスに生成することにより、ローデバイスへの負荷を分散することができます。ローデバイスを変更する場合は、テンポラリログファイルの再生成を行います。そのため、テンポラリログファイルの媒体変更を行う前に、変更先のローデバイスを確保してください。
テンポラリログファイルの媒体変更は、rdblogコマンドのGオプション、tオプション、およびrオプションで行います。なお、媒体変更の前にテンポラリログファイルの状態を表示し、確認してください。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを 保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログ ファイルに、Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、 正常に停止していることを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)テンポラリログファイルの状態を確認します。 ―――― rdblogコマンド (テンポラリログファイルの状態(Status)が未使用(---) (Vオプションかつ であることを確認します。テンポラリログファイルの tオプション) 状態(Status)が使用中(active)のときは、Symfoware/RDBが正常に 停止していないため、クラスタアプリケーションを起動してから、 再度停止して(3)の手順から作業を再開します。 テンポラリログファイルの状態(Status)が異常(trouble) のときは、テンポラリログファイルに異常が発生してい るので、テンポラリログファイルをリカバリしてから、変更操作 を行います。) (6)テンポラリログファイルを再生成します。 ―――― rdblogコマンド (変更先のローデバイスを指定して再生成します。) (Gオプションかつ tオプションかつ rオプション) (7)テンポラリログファイルが正常に生成されたことを確認します。 ―――― rdblogコマンド (テンポラリログファイルの各値が、再生成時に指定した値 (Vオプションかつ となっていることを確認します。 tオプション) (8)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (9)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (10)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (11) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止 を解除します。 クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (12)業務を再開します。 |
■追加
アーカイブログファイルの追加はRDBシステムが起動中でも行うことができます。そのため、アーカイブログファイルの追加作業は、業務運用中でも可能です。アーカイブログファイルの追加を行う前に、新規にローデバイスを確保してください。アーカイブログファイルの媒体変更は、rdblogコマンドのUオプションで行います。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)アーカイブログファイルを追加します。 ―――― rdblogコマンド (追加先のローデバイスを指定して追加します。) (Uオプションかつ aオプション) (2)アーカイブログファイルが正常に追加 ―――― rdblogコマンド されたことを確認します。 (Vオプションかつ aオプション) |
■削除
不要となったアーカイブログファイルは削除することができます。アーカイブログファイルの削除は、rdblogコマンドのDオプションで行います。
運用系のRDBシステムに対して、以下の手順で作業します。
(1)クラスタアプリケーション配下の業務を完全に停止します。 (2)運用系および待機系のクラスタアプリケーションを保守停止します。 クラスタアプリケーションの保守停止手順は、 “11.13.2 クラスタアプリケーションの保守のための停止” を参照してください。 (3)Symfoware/RDBが正常に停止されたか確認します。 Symfoware/RDBを配置している各ノードのメッセージログファイルに、 Symfoware/RDBの停止メッセージが出力されるので、正常に停止してい ることを確認します。 (4)GDSリソースを活性状態にします。 GDSリソースの活性手順は、“11.11.3 GDSリソースの活性” を参照してください。 (5)アーカイブログファイルの状態を確認します。 ―――― rdblogコマンド (Vオプションかつ aオプション) (6)すべてのアーカイブログファイルをバックアップします。 ―――― rdblogコマンド ((5)でアーカイブログファイルの状態(status)が退避待ち (Bオプション) 状態(full) のもの、使用中(using)のもの、強制切替え (switch)のものをすべてバックアップします。 アーカイブログファイルの状態(status)がアーカイブログ 異常(inh)のものが存在するときは、アーカイブログファイ ルに異常が発生しているので、アーカイブログファイルを リカバリしてから、変更操作を行います。) (7)アーカイブログファイルを削除します。 ―――― rdblogコマンド (不要となったアーカイブログファイルだけを削除します。) (Dオプションかつ aオプション) (8)アーカイブログファイルが正常に削除されたことを確認します。 ―――― rdblogコマンド (Vオプションかつ aオプション) (9)Symfoware/RDBを起動します。(動作確認) ―――― rdbstartコマンド (10)Symfoware/RDBを停止します。(動作確認) ―――― rdbstopコマンド (11)GDSリソースを非活性状態にします。 GDSリソースの非活性手順は、“11.11.8 GDSリソースの非活性” を参照してください。 (12) 運用系および待機系のクラスタアプリケーションの保守停止を 解除します。クラスタアプリケーションの保守停止解除の手順は、 “11.13.3 クラスタアプリケーションの保守停止のための解除” を参照してください。 (13)業務を再開します。 |