システムの運用形態について説明します。
■フェイルオーバ運用
フェイルオーバ運用における運用形態には以下があります。
1:1運用待機
カスケード
◆1:1運用待機
1つのノードで1つの運用系または待機系が動作する形態です。この形態は、運用系の異常時にフェイルオーバすることで業務の継続が可能なため、信頼性の高いシステムが構築できます。
◆カスケード
1つのノードで1つの運用系が動作し、そのほかの複数のノードで待機系が動作する形態です。この形態は、1:1運用待機と比べ、ニ重故障が発生しても業務の継続が可能となり、可用性の高いシステムが構築できます。また、長期的なノードの保守やノードの故障により1つのノードを起動できない場合でも、運用待機の構成を保証することができます。
■運用形態の選択基準
運用形態の選択基準を以下の表に示します。
システム種別 | ニ重故障に耐えられるシステム(注) | |
---|---|---|
要件あり | 要件なし | |
フェイルオーバ運用 | カスケード | 1:1運用待機 |
注) 長期的なノードのメンテナンスなどでノードの起動ができない場合も含みます。