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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

11.2.4 監視機構

Symfoware/RDBはデータベースシステムの監視機構として、専用のディテクタを用意しています。Symfoware/RDBのディテクタは、クラスタシステムのクラスタアプリケーション配下で動作しているデータベースシステムの状態監視を行っています。

RDBシステムのダウン監視

RDBシステムの停止(ダウンなど)を検出すると、リソース(RDBシステム)の異常を、クラスタシステムに通知します。RDBシステムが停止(ダウンなど)すると、データベースにアクセスができないため、業務が停止してしまいます。このため、RDBシステムの停止(ダウンなど)を1回でも検出すると、リソース(RDBシステム)の異常をクラスタシステムに通知します。

リソース(RDBシステム)の異常が通知されたクラスタシステムは、クラスタアプリケーションの切替えなどの状態遷移をスケジュールします。

RDBシステム無応答監視

Symfoware/RDBが新規にSQL文やRDBコマンドを受け付けられない状態(無応答状態)かどうかを監視プロセスが監視します。rdbhsrscコマンドによりタイムアウト時間、タイムアウトチェック回数、プロセス監視間隔、および無応答検出時のアクションを設定することができます。監視プロセスは、プロセス監視間隔ごとにタイムアウトチェックを行い、タイムアウトチェック回数分続けてタイムアウトが発生した場合に、無応答と判断します。

また、タイムアウトが発生した時点で、原因調査用の資料採取を開始します。RDB構成パラメタファイルのRDBCOREで指定したディレクトリ、以下のファイル名で資料を出力します。

timeout.YYYYMMDDhhmmss_nn(nnは通番)

無応答が検出された場合、1回のタイムアウトあたり数メガバイトのサイズで、タイムアウトチェック回数分の資料を出力します。

RDBシステムの無応答監視の設定については“11.11.7 RDBシステムの登録”を参照してください。