Symfoware/RDBをインストールするにあたって、システム設計者は、使用する文字コード系を決定する必要があります。決定した文字コード系は、インストール時に指定します。
高信頼性ログ機能では、ユーザログテーブルの文字コード系として、以下の文字コード系が使用できます。
EUCコード
シフトJISコード
UNICODE
◆EUCコード
EUCコードは、UNIX系システムの日本語環境でよく使われる文字コードです。EUCコードには、S90とU90があります。Symfoware/RDBでは、S90を使用します。
◆シフトJISコード
シフトJISコードは、一般にDOS/Windowsや一部のUNIX系システムでも採用されている文字コード系です。シフトJISコードには、Microsoft系のシフトJISコードや各ベンダが拡張したシフトJISコードが存在します。Symfoware/RDBは、Microsoft系のシフトJISコードを採用しています。
◆UNICODE
UNICODEは、世界各国の文字を統一的に扱うことを目的とした、マルチバイトの文字コード系です。UNICODEを使っている限り、言語種別を意識する必要がありません。
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とデータベースの格納形式について、以下にまとめます。
文字列型はマルチバイトキャラクタを1文字単位で扱います。文字列型は、1文字を表現するバイト数が可変長形式です。
文字コード系 | 格納形式 |
---|---|
EUCコード | EUCコード |
シフトJISコード | シフトJISコード |
UNICODE | UTF-8形式 |
文字コード系は、データベースシステムを取り巻くシステム全体のキャラクタの扱いやキャラクタの流通性を考慮し、決定してください。
余分なコード変換によるオーバヘッドの削減
複数の文字コード系を使用する場合は、できるだけコード変換の回数が少なくなるように、システム全体を包含するような文字コード系を選択します。
コード変換エラーによるデータ損失の排除
システム全体で使用する文字コード系を1つに限定できる場合は、それをデータベースの文字コード系として選択します。
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの関係について説明します。
■使用できるロケール
高信頼性ログ機能では、以下のロケールが使用できます。
ja
ja_JP.PCK
ja_JP.UTF-8
C
ja_JP.UTF-8
C
Symfoware/RDBのロケールは、高信頼性ログ機能インストール時のOSのデフォルトロケールと同じロケールに設定されます。
OSのデフォルトロケールとは、/etc/default/initファイルの設定値を指しています。
OSのデフォルトロケールとは、/etc/sysconfig/i18nファイルの設定値を指しています。
■ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せ
Symfoware/RDBのロケールは、データベースの文字コードに関わらず、選択することができます。
以下に、データベースの文字コードとSymfoware/RDBのロケールの組合せを示します。
| Symfoware/RDBのロケール(OSのデフォルトロケール) | ||||
---|---|---|---|---|---|
ja | ja_JP.PCK | ja_JP.UTF-8 | C | ||
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系 | EUCコード | ◎ | ○ | ○ | ○ |
シフトJISコード | ○ | ◎ | ○ | ○ | |
UNICODE | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
◎: 組み合わせて運用可能(推奨)
○: 組み合わせて運用可能
備考. Symfoware/RDBのロケールをja_JP.U90にする場合、またはデータベースの文字コード系にEUCコードのU90コードを使用する場合、日本語拡張表示オプションが必要です。
| Symfoware/RDBのロケール(OSのデフォルトロケール) | ||
---|---|---|---|
ja_JP.UTF-8 | C | ||
データベースの文字コード系 | EUCコード | ○ | ○ |
シフトJISコード | ○ | ○ | |
UNICODE | ◎ | ◎ |
◎: 組み合わせて運用可能(推奨)
○: 組み合わせて運用可能
■データベースの文字コード系の指定方法
Symfoware/RDBのインストール時に、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系を指定します。
注意
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とインストール時に指定する文字コード系の値の対応関係を以下の表に示します。
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系 | インストール時に指定する値 |
---|---|
EUCコード | EUC_S90 |
シフトJISコード | SJIS |
UNICODE | UTF-8 |
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの関係について説明します。
■使用できる文字コード系
高信頼性ログ機能では、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系として、以下の文字コード系が使用できます。
EUCコード
シフトJISコード
UNICODE
■ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せ
Symfoware/RDBのロケールは、高信頼性ログ機能インストール時のOSのデフォルトロケールと同じロケールに設定されます。
以下に、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せを示します。
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系 | Symfoware/RDBのロケール |
---|---|
日本語 | |
EUCコード | ○ |
シフトJISコード | ◎ |
UNICODE | ○ |
◎:組み合わせて運用可能(推奨)
○:組み合わせて運用可能
■ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系の指定方法
Symfoware/RDBのインストール時に、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系を指定します。
注意
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とインストール時に指定する文字コード系の値の対応関係を以下の表に示します。
ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系 | インストール時に指定する値 |
---|---|
EUCコード | EUC_S90 |
シフトJISコード | SJIS |
UNICODE | UTF-8 |
Symfoware/RDBのインストール時に、Symfoware/RDBのロケールが決定します。このとき、Symfoware/RDBのロケールに対応して、Symfoware/RDBの文字コード系が決定します。
Symfoware/RDBの文字コード系とは、Symfoware/RDBプロセスが処理する際の文字コード系を示します。Symfoware/RDBが読み込む動作環境ファイルやRDBコマンドの入力ファイルの文字コード系を示します。また、Symfoware/RDBやRDBコマンドが出力するメッセージもこの文字コード系となります。
Symfoware/RDBのロケールとSymfoware/RDBの文字コード系の関係を以下に示します。
Symfoware/RDBのロケール | Symfoware/RDBの文字コード系 |
---|---|
ja | EUC_S90 |
ja_JP.U90 | EUC_U90 |
ja.JP.PCK | SJIS |
ja_JP.UTF-8 | UNICODE |
C | データベースの文字コード系 (注) |
注) インストール時に指定するデータベースの文字コード系が適用されます。
Symfoware/RDBのロケール | Symfoware/RDBの文字コード系 |
---|---|
ja_JP.UTF-8 | UNICODE |
C | データベースの文字コード系 (注) |
注) インストール時に指定するデータベースの文字コード系が適用されます。
Symfoware/RDBのロケール | Symfoware/RDBの文字コード系 |
---|---|
日本語 | シフトJISコード |