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Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)
FUJITSU Software

2.1.3 文字コード系の決定

Symfoware/RDBをインストールするにあたって、システム設計者は、使用する文字コード系を決定する必要があります。決定した文字コード系は、インストール時に指定します

2.1.3.1 高信頼性ログ機能で使用できる文字コード系

高信頼性ログ機能では、ユーザログテーブルの文字コード系として、以下の文字コード系が使用できます。

EUCコード

EUCコードは、UNIX系システムの日本語環境でよく使われる文字コードです。EUCコードには、S90とU90があります。Symfoware/RDBでは、S90を使用します。

シフトJISコード

シフトJISコードは、一般にDOS/Windowsや一部のUNIX系システムでも採用されている文字コード系です。シフトJISコードには、Microsoft系のシフトJISコードや各ベンダが拡張したシフトJISコードが存在します。Symfoware/RDBは、Microsoft系のシフトJISコードを採用しています。

UNICODE

UNICODEは、世界各国の文字を統一的に扱うことを目的とした、マルチバイトの文字コード系です。UNICODEを使っている限り、言語種別を意識する必要がありません。


ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とデータベースの格納形式について、以下にまとめます。

文字列型はマルチバイトキャラクタを1文字単位で扱います。文字列型は、1文字を表現するバイト数が可変長形式です。

文字コード系

格納形式
文字列型

EUCコード

EUCコード

シフトJISコード

シフトJISコード

UNICODE

UTF-8形式

2.1.3.2 ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系の決定

文字コード系は、データベースシステムを取り巻くシステム全体のキャラクタの扱いやキャラクタの流通性を考慮し、決定してください。

2.1.3.3 ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの関係(Solaris、Linux)

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの関係について説明します。

使用できるロケール

高信頼性ログ機能では、以下のロケールが使用できます。

Symfoware/RDBのロケールは、高信頼性ログ機能インストール時のOSのデフォルトロケールと同じロケールに設定されます。


OSのデフォルトロケールとは、/etc/default/initファイルの設定値を指しています。


OSのデフォルトロケールとは、/etc/sysconfig/i18nファイルの設定値を指しています。

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せ

Symfoware/RDBのロケールは、データベースの文字コードに関わらず、選択することができます。

以下に、データベースの文字コードとSymfoware/RDBのロケールの組合せを示します。

表2.2 データベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せ

  

Symfoware/RDBのロケール(OSのデフォルトロケール)

ja

ja_JP.PCK

ja_JP.UTF-8

C

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系

EUCコード

シフトJISコード

UNICODE

◎: 組み合わせて運用可能(推奨)

○: 組み合わせて運用可能

備考. Symfoware/RDBのロケールをja_JP.U90にする場合、またはデータベースの文字コード系にEUCコードのU90コードを使用する場合、日本語拡張表示オプションが必要です。

表2.3 データベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せ

  

Symfoware/RDBのロケール(OSのデフォルトロケール)

ja_JP.UTF-8

C

データベースの文字コード系

EUCコード

シフトJISコード

UNICODE

◎: 組み合わせて運用可能(推奨)

○: 組み合わせて運用可能

データベースの文字コード系の指定方法

Symfoware/RDBのインストール時に、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系を指定します。

注意

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とインストール時に指定する文字コード系の値の対応関係を以下の表に示します。

表2.4 ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とインストール時に指定する値の関係

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系

インストール時に指定する値

EUCコード

EUC_S90

シフトJISコード

SJIS

UNICODE

UTF-8

2.1.3.4 ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの関係(Windows)

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの関係について説明します。

■使用できる文字コード系

高信頼性ログ機能では、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系として、以下の文字コード系が使用できます。

■ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せ

Symfoware/RDBのロケールは、高信頼性ログ機能インストール時のOSのデフォルトロケールと同じロケールに設定されます。

以下に、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とSymfoware/RDBのロケールの組合せを示します。

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系

Symfoware/RDBのロケール

日本語

EUCコード

シフトJISコード

UNICODE

◎:組み合わせて運用可能(推奨)

○:組み合わせて運用可能

■ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系の指定方法

Symfoware/RDBのインストール時に、ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系を指定します。

注意

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とインストール時に指定する文字コード系の値の対応関係を以下の表に示します。

[ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系とインストール時に指定する値の関係]

ユーザログテーブルのデータベースの文字コード系

インストール時に指定する値

EUCコード

EUC_S90

シフトJISコード

SJIS

UNICODE

UTF-8

2.1.3.5 Symfoware/RDBのロケールとSymfoware/RDBの文字コード系の関係

Symfoware/RDBのインストール時に、Symfoware/RDBのロケールが決定します。このとき、Symfoware/RDBのロケールに対応して、Symfoware/RDBの文字コード系が決定します。

Symfoware/RDBの文字コード系とは、Symfoware/RDBプロセスが処理する際の文字コード系を示します。Symfoware/RDBが読み込む動作環境ファイルやRDBコマンドの入力ファイルの文字コード系を示します。また、Symfoware/RDBやRDBコマンドが出力するメッセージもこの文字コード系となります。

Symfoware/RDBのロケールとSymfoware/RDBの文字コード系の関係を以下に示します。

表2.5 Symfoware/RDBのロケールとSymfoware/RDBの文字コード系の関係

Symfoware/RDBのロケール

Symfoware/RDBの文字コード系

ja

EUC_S90

ja_JP.U90

EUC_U90

ja.JP.PCK

SJIS

ja_JP.UTF-8

UNICODE

C

データベースの文字コード系 (注)

注) インストール時に指定するデータベースの文字コード系が適用されます。


表2.6 Symfoware/RDBのロケールとSymfoware/RDBの文字コード系の関係

Symfoware/RDBのロケール

Symfoware/RDBの文字コード系

ja_JP.UTF-8

UNICODE

C

データベースの文字コード系 (注)

注) インストール時に指定するデータベースの文字コード系が適用されます。

表2.7 Symfoware/RDBのロケールとSymfoware/RDBの文字コード系の関係

Symfoware/RDBのロケール

Symfoware/RDBの文字コード系

日本語

シフトJISコード