本製品では、リカバリ・カタログ・データベースへの接続方式は、リモート接続(リスナー経由)とローカル接続を併用します。
リカバリ・カタログ・データベースの作成、および、起動・停止時は、ローカル接続を使用します。
バックアップ・復旧時のリカバリ・カタログ使用時は、リモート接続を使用します。
リカバリ・カタログ・データベース向けのOracle Net Services定義は、本製品でリカバリ・カタログ・データベース作成時に自動的に作成します。
定義が追加されるOracle Net Services構成ファイルは、以下のとおりです。
%ORACLE_HOME%\NETWORK\admin\listener.ora
%ORACLE_HOME%\NETWORK\admin\tnsnames.ora
ORACLE_HOMEは、オンライン環境設定情報で、リカバリ・カタログ・データベース情報のORACLE_HOMEに指定した場所です。
リカバリ・カタログ・データベース用ORACLE_HOMEの構成により、以下のように対象構成ファイルが異なります。
<ターゲットデータベースのORACLE_HOMEと同じ場合>
%GRID_HOME%\NETWORK\admin\listener.ora
%ORACLE_HOME%\NETWORK\admin\tnsnames.ora
ORACLE_HOMEは、オンライン環境設定情報で、リカバリ・カタログ・データベース情報のORACLE_HOMEに指定した場所です。
<ターゲットデータベースのORACLE_HOMEと異なる場合>
%ORACLE_HOME%\NETWORK\admin\listener.ora
%ORACLE_HOME%\NETWORK\admin\tnsnames.ora
ORACLE_HOMEは、オンライン環境設定情報で、リカバリ・カタログ・データベース情報のORACLE_HOMEに指定した場所です。GRID_HOMEは、オンライン環境設定情報で、Oracle情報のORACLE_HOME(Grid) に指定した場所です。
注意
Oracle Net Services構成ファイル(tnsnames.ora/listener.ora)が存在しない場合、リカバリ・カタログ・データベースの作成ができません。本製品を導入する前に、構成ファイルが存在することを確認してください。
Oracle Net Services構成ファイル内に追加された定義は、本製品では削除しません。そのため、リカバリ・カタログ・データベースを削除する場合は、定義を手動で削除する必要があります。詳細については、「7.5.2 Oracle Net Services構成ファイルの変更」を参照してください。
また、リカバリ・カタログ・データベース向けのリスナーの起動・停止についても、本製品動作時に自動的に行います。
参照
接続方式については、「Oracle Database 管理者ガイド」を参照してください。