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HA Database Ready 業務開発ガイド(Native SQL編)
FUJITSU Integrated System

1.2.2 Connection Managerの設定

Connection Managerは、コネクションを管理するためのHA Database Readyの機能です。

アプリケーションサーバからのコネクション接続は、必ずConnection Managerを利用してください。これによりアプリケーションでは、接続先(HA Database Readyの2つのノード)を意識する必要はありません。

参照

Connection Manageのセットアップや利用方法は、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”を参照してください。なお、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”の記載内容については、以下の考慮が必要です。

  • “データベースサーバ”は、HA Database Readyを示します。

  • “RDBシステム”または“ノード”は、HA Database Readyのいずれかのサーバを示します。

また、HA Database Readyでは、フェイルオーバ運用と同様の運用が行われています。

“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”では、フェイルオーバ運用に関する記載内容を参照してください。

注意

  • DB管理モード中は、アプリケーションサーバからのコネクション接続はできません。

  • HA Database Readyのサーバ内で、アプリケーションは動作できません。

データベースサーバでの環境設定と起動および停止

データベースサーバでの環境設定は、HA Database Readyのセットアップで行われるため、不要です。

また、データベースサーバでの起動および停止についても、HA Database Readyの電源操作と連動して自動で行われるため、不要です。

アプリケーションサーバでの環境設定

アプリケーションサーバで、Connection Managerを利用するための環境を設定します。

参照

アプリケーションサーバの環境設定については、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”の“アプリケーションサーバでの環境設定”を参照してください。

HA Database Readyのデータベースに接続するためには、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”の“アプリケーションサーバでの環境設定”に記載されている設定のうち、フェイルオーバ運用と同じ設定を行います。

本書では、HA Database ReadyでConnection Managerを使用する場合の留意事項を説明します。

APC動作環境ファイルの指定内容

アプリケーションサーバでの動作環境は、Connection ManagerのAPC動作環境ファイルに定義します。

参照

APC動作環境ファイルについては、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”の“APC動作環境ファイルの編集”を参照してください。

HA Database ReadyでConnection Managerを使用する場合は、 APC動作環境ファイルのRDBSYSTEMパラメタとRDBCOMTYPEパラメタには、必ず以下を指定してください。

[RDBSYSTEMパラメタに指定する値]

項目

RDBシステム名

DBAP

ホスト名

hostsファイルに設定した、以下のIPアドレスに対応するホスト名

  • HA Database Readyのセットアップ時に設定した2つの業務ネットワークのIPアドレス

通信用ポート番号

HA Database Readyのセットアップ時に設定したポート番号

ダウン監視用ポート番号

12920

[RDBCOMTYPEパラメタに指定する値]

項目

RDBシステム名

DBAP

通信方法

RDB2_TCP

RDBSYSTEMパラメタとRDBCOMTYPEパラメタの指定例

ホスト名を“aphost1”および“aphost2”とした場合

RDBSYSTEM = (DBAP,aphost1,26551,12920,aphost2,26551,12920)
RDBCOMTYPE = (DBAP,RDB2_TCP)

RDBSYSTEMパラメタとRDBCOMTYPEパラメタ以外のパラメタについては、“Symfoware Server Connection Managerユーザーズガイド”の“APC動作環境ファイルの編集”を参照し、指定してください。なお、RDBSYSTEMパラメタおよびRDBCOMTYPEパラメタ以外のパラメタを指定する場合、以下の注意事項があります。

注意

  • RDBシステム名には“DBAP”を指定してください。

  • SQLSERVERパラメタにロググループ名を指定することはできません。


参照

業務ネットワークのIPアドレスの確認方法は、“利用ガイド”の“データベースインターフェースとIPアドレスの確認”を参照してください。