監視は、主系サーバおよび従系サーバに接続している運用管理クライアントから行います。監視対象には、以下があります。
イベント監視
一方の運用管理サーバで発生したイベントは、別の運用管理サーバで監視することができます。
稼働監視(ノード/アプリケーション)
しきい値監視(ネットワーク/アプリケーション/性能情報)
ネットワーク性能監視
監視が停止しないように、業務サーバなどの監視対象に対して主系サーバ、およびすべての従系サーバから、同一ポリシーでポーリングによる監視を実施します。
サーバ性能監視
業務サーバ上の情報収集機能で、自立的に監視を実施します。しきい値超えアラームは、主系サーバとすべての従系サーバに通知することで、イベント情報の同期を保ちます。
ポイント
対処連携
一方の運用管理クライアントでイベントを対処すると、もう一方の運用管理クライアントの同一イベントも対処されます。
対処連携するイベントの状態は、[対処済]または[保留]です。
対処連携は、同期時間などの定義内容を変更することができます。詳細については、“サーバ間連携の詳細定義”を参照してください。
注意
ポリシー設定および配付は、主系サーバで行います。従系サーバでは行えません。
しきい値超えアラームは、主系サーバ、従系サーバでそれぞれ出力するため、発生時刻や現状値などがずれることがあります。
運用管理サーバから運用管理サーバへのアプリケーションの検出はできません。
運用管理サーバから運用管理サーバへのアプリケーションの操作/性能取得/グラフ表示はできません。
以下の場合、アプリケーションの稼働状態を監視することはできません。
主系サーバで従系サーバのアプリケーションを監視する
従系サーバで主系サーバのアプリケーションを監視する
従系サーバでほかの従系サーバのアプリケーションを監視する
主系サーバから従系サーバに、ポリシーの配付を行うことはできません。ポリシーの配付先を従系サーバにした場合、ポリシーの配付状態は“配付済み”となりますが、ポリシーは配付されません。従系サーバにポリシーの設定が必要な場合は、主系サーバと従系サーバで「ポリシーの同期」を行ってください。
監査ログ管理機能を使用する場合は、主系サーバ、従系サーバとも収集する運用をしてください。OSのスケジュール機能、Systemwalker Operation Managerなどのジョブ管理製品を使用した定期的なログの採取を行うための設定は、主系サーバ、従系サーバでそれぞれ実施してください。
主系と従系では、独立したタイミング(ポーリング間隔は同一)で監視を行うため、監視異常を検出する時刻がずれる場合があります。
主系、または従系のどちらか一方で検出した監視異常は、もう一方の運用管理サーバに通知されません。