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Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル
FUJITSU Software

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition3.3.33 共有ディスクファイル監視定義ファイル

ファイル名

opashrfmon

使用用途

共有ディスク上のログファイル監視を行う場合に、監視するログファイル名、通知するメッセージの形式、監視方法などを定義します。本定義は、監視を行うクラスタシステムの各ノードでそれぞれ定義する必要があります。

格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpopagt\etc

UNIX

/etc/opt/FJSVsagt

ファイル形式

【Windows版】

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share1\log\app1log" "AP:app1" ERROR ""
"H:\share2\log\app2log" "AP:app2" INFO "H:\share2\tmp\ap2_workfile"
"H:\share1\log\app3log" "" NOHEAD ""

【UNIX版】

# monitor-file  label  errclass  work-file  mount-point
"/share1/log/app1log" "UX:app1" ERROR "" “/share1”
"/share2/log/app2log" "UX:app2" INFO "/share2/tmp/ap2_workfile" "/share2"
"/share1/log/app3log" "" NOHEAD "" “/share1”

パラメタ

monitor-file:

監視対象とするファイル名のフルパスを""で囲んで指定します。

ファイル名の最後が“.+@”となっているファイルは監視ファイル名格納ファイルとして扱います。

label:

メッセージに付加するラベルを""で囲んで指定します。

※errclassにNOHEADを指定した場合だけ空文字列("")を指定してください。

errclass:

メッセージに付加するエラー種別を指定します。以下のどれかを指定してください。""では囲みません。

INFO

WARNING

ERROR

HALT

NOHEAD

情報

警告

エラー

停止

  

NOHEAD:

ラベル、エラー種別を付加しない(ログファイルに書かれた文字列をイベントとしたい)場合に指定してください。

また、labelには空文字列("")を指定してください。それ以外を指定した場合はエラーとなります。

charcode:

監視対象とするログファイルの文字コードを指定します。以下のいずれかの値を指定してください。省略した場合はSYSTEMとして動作します。

本定義は日本語環境に対してのみ有効となります。

指定する値

意味

SYSTEM

ログファイルの文字コードをシステムの文字コードとみなして監視します。

SJIS

ログファイルの文字コードをSJISとみなして監視します。

EUC

ログファイルの文字コードをEUCとみなして監視します。

UTF-8

ログファイルの文字コードをUTF-8とみなして監視します。

ポイント

常ログファイルに書き込まれる文字列は、イベント監視の条件定義で詳細な定義が可能となる形式『ラベル: エラー種別: メッセージ』となっていないため、定義された“ラベル”、“エラー種別”を付加したものをイベントとして扱っています。

アプリケーションがログファイルに出力したメッセージが『ラベル: エラー種別: メッセージ』となっている場合、アプリケーションが出力した情報を有効に利用するため、“ラベル、エラー種別を付加しない”設定にしてください。

work-file:

運用時に作成される、監視のための作業ファイル名のフルパスを""で囲んで指定します。空文字列("")を指定した場合は監視対象ファイルと同じディレクトリに以下のファイル名で監視作業ファイルが作成されます。

『“@”+監視対象ファイル名+“.fmon”』
【Windows版】

例:監視対象ファイル名がM:\xx\yy.txtの場合、M:\xx\@yy.txt.fmon

指定するファイルは、監視対象ファイルと同じ共有ディスク上にする必要があります。

指定して作成されたファイル(空文字列指定も含む)の属性(セキュリティ設定で“Administrators”、“SYSTEM”グループが共に割り当てられ、“書き込み”、“読み取り”が許可されている)が変更されてアクセス権限がなくなると、共有ディスクのログファイル監視が行えなくなるため、属性の変更はやめてください。

“監視作業ファイル”のアクセス権が変更されている場合、以下の手順にて“監視作業ファイル”を再作成してください。

  1. Systemwalker Centric Manager を停止します。

  2. アクセス権が変更されている共有ディスクログファイル監視で使用する“監視作業ファイル”を削除します。

  3. Systemwalker Centric Manager を起動します。

  4. 起動後に監視作業ファイルが自動生成され、生成された後にログされたメッセージから共有ディスクログファイル監視を始めます。

【UNIX版】

例:監視対象ファイル名が/xx/yy.txtの場合、/xx/@yy.txt.fmon

指定するファイルは、監視対象ファイルと同じ共有ディスク上にする必要があります。

指定して作成されたファイル(空文字列指定も含む)の属性(ファイルの所有者が“システム管理者(スーパーユーザ)権限”で、所有者の“書き込み”、“読み込み”が許可されている)が変更されてアクセス権限がなくなると、共有ディスクのログファイル監視が行えなくなるため、属性の変更はやめてください。

“監視作業ファイル”のアクセス権が変更されている場合、以下の手順にて“監視作業ファイル”を再作成してください。

  1. Systemwalker Centric Manager を停止します。

  2. アクセス権が変更されている共有ディスクログファイル監視で使用する“監視作業ファイル”を削除します。

  3. Systemwalker Centric Manager を起動します。

  4. 起動後に監視作業ファイルが自動生成され、生成された後にログされたメッセージから共有ディスクログファイル監視を始めます。

mount-point【UNIX版】:

監視対象とするファイルがある共有ディスクのマウントポイント名のフルパスを""で囲んで指定します。

参照

opasfmon(共有ィスクファイル監視制御コマンド)

opashrfmonext(共有ディスクファイル監視拡張コマンド)

監視ファイル名格納ファイル

注意事項

【UNIX版】

【Windows版】

使用例1

【Windows版】

“H:\share1\log\app1log”を監視対象ファイルとして監視します。

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share1\log\app1log"  "AP:app1"  ERROR ""

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

AP:app1: ERROR: message

監視作業ファイル名は空文字列("")が指定されていますので、自動的に“H:\share1\log\@app1log.fmon”という名前が割り当てられ、作成されます。

【UNIX版】

“/share1/log/app1log”を監視対象ファイルとして監視します。

# monitor-file  label  errclass  work-file  mount-point
"/share1/log/app1log"  "UX:app1"  ERROR "" "/share1"

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

UX:app1: ERROR: message

監視作業ファイル名は空文字列("")が指定されていますので、自動的に“/share1/log/@app1log.fmon”という名前が割り当てられ、作成されます。

使用例2

【Windows版】

“H:\share2\log\app2log”を監視対象ファイルとして監視します。監視作業ファイルは、“H\share2\tmp\ap2_workfile”という名前で作成します。

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share2\log\app2log" "AP:app2" INFO "H:\share2\tmp\ap2_workfile"

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

AP:app2: INFO: message

【UNIX版】

“/share2/log/app2log”を監視対象ファイルとして監視します。監視作業ファイルは“/share2/tmp/ap2_workfile”という名前で作成します。

# monitor-file  label  errclass  work-file  mount-point
"/share2/log/app2log" "UX:app2" INFO "/share2/tmp/ap2_workfile" "/share2"

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

UX:app2: INFO: message

使用例3

【Windows版】

“H:\share3\log\app3log”を監視対象ファイルとして監視します。ラベル、エラー種別は付加しないものをイベントとして通知します。

# monitor-file  label  errclass  work-file
"H:\share3\log\app3log" "" NOHEAD ""

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

message

【UNIX版】

“/share3/log/app3log”を監視対象ファイルとして監視します。ラベル、エラー種別は付加しないものをイベントとして通知します。

# monitor-file  label  errclass  work-file  mount-point
"/share3/log/app3log" "" NOHEAD "" "/share3"

監視対象ファイルに“message”というテキストが書き込まれると、以下のメッセージがSystemwalkerに通知されます。

message