Systemwalkerシングル・サインオンエージェントのインストール方法について説明します。
以下の、F4AMsetup(Systemwalkerシングル・サインオン機能セットアップコマンド)を実行して、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントをインストールします。
複数のSystemwalker製品が導入されている場合は、1回だけ実行してください。
F4AMsetup -i -p <インストール製品名> -s -o SSO |
F4AMsetupコマンドの実行場所、格納先、およびインストール製品名に指定するパラメタは以下のとおりです。
【コマンド実行場所】
Systemwalker製品名 | インストール種別 |
---|---|
Systemwalker Centric Manager | 運用管理サーバ |
Systemwalker Operation Manager | サーバ |
Systemwalker Service Quality Coordinator | 運用管理クライアント |
【格納先】
OS | 格納先 |
---|---|
Windows | %F4AM_INSTALL_PATH%\F4AMidmg\client\setup |
UNIX | /opt/FJSVswaic/client/setup |
【インストール製品名に指定するパラメタ値】
Systemwalker製品名 | インストール製品名に指定するパラメタ |
---|---|
Systemwalker Centric Manager | SWCMGR |
Systemwalker Operation Manager | SWOMGR |
Systemwalker Service Quality Coordinator | SWSQC |
F4AMsetupコマンドの詳細については、“F4AMsetup(Systemwalkerシングル・サインオン機能セットアップコマンド)”を参照してください。
注意
Solaris 11以降の場合、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントのFJSVisasパッケージのインストール中に、以下のメッセージが出力されることがあります。
WARNING: setting mode of</usr/lib/locale/ja> to default mode (755) WARNING: setting mode of</usr/lib/locale/ja/LC_MESSAGES> to default mode (755) |
上記のメッセージが出力された場合、以下のディレクトリが自動生成されますが、動作には影響はありません。
/usr/lib/locale/ja
/usr/lib/locale/ja/LC_MESSAGES
ポイント
Systemwalkerシングル・サインオンエージェントをインストール後に、Systemwalkerシングル・サインオンサーバあるいは、Interstage Application Serverを導入する場合は、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントをアンインストールしてください。
System V IPC資源のIPCキー値のカスタマイズについて
Systemwalkerシングル・サインオンエージェントでは、プロセス間通信のために、OSが提供するSystem V IPC資源(メッセージキュー、セマフォ、共有メモリ)を使用しています。
このIPC資源は、作成時に指定する値(IPCキー値)により、システムで一意に識別されます。
IPCキー値は、システムで一意でなければなりませんが、任意の値を使用することが可能なため、ほかのIPC資源を使用する製品およびアプリケーションプログラムと重複することがあります。
IPCキー値の重複が発生した場合、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントでは、以下のようなメッセージを出力して、IPCキー値の重複を通知します。
[メッセージ]
SSO: ERROR: sso00205: Could not get IPC resource due to duplicated key. ServerKind=(%s1) Kind=(%s2) Id=(%s3) Detail=(%s4) Code=(%s5)
SSO: エラー: sso00205: 必要なIPC資源が使用中のため獲得できませんでした。 ServerKind=(%s1) Kind=(%s2) Id=(%s3) Detail=(%s4) Code=(%s5)
[可変情報]
%s1:サーバ名、またはコマンド名
%s2:サーバ種別
%s3:業務サーバID0
%s4:保守情報
%s5:保守情報
この場合、IPCキー値に対応したIPC資源を使用しているSystemwalkerシングル・サインオンエージェントのサービスの各機能は使用できません。
このような状態に対処するため、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントでは以下に示す方法で、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントが使用するIPCキー値をカスタマイズすることが可能です。IPCキー値の重複発生を通知するメッセージが出力された場合は、この対処により運用することができます。
IPCキー値は4バイト(32ビット)で構成されますが、そのうちの下位12ビット(16進3桁)に任意の値を定義することで、ほかの製品が使用するIPCキー値と重複しないようにします。なお、上位残りの20ビットは、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントが決定します。
以下のIPCキー値定義ファイルを新規に作成し、16進3桁でIPCキー値の下位12ビットを指定します。
IPCキー値の定義は、システム間で重複することのないように定義してください。
また、定義ファイルの内容が16進3桁以外の場合は、IPCキー値の指定がない場合と同様に動作します。
[共通定義ファイル]
OS | 共通定義ファイル |
---|---|
Solaris | /var/opt/FJSVisas/system/default/FJSVisas/etc/ipc_key |
Linux | /var/opt/FJSVisas/system/default/FJSVisas/etc/ipc_key |
例)
以下のように定義ファイルを作成した場合、Systemwalkerシングル・サインオンエージェントが使用する上位20ビットを"0x01280"とすると、IPCキー値は、16進表示で、"0x01280FFF"となります。
FFF |