クラスタシステムを構成する任意のノードで次を実行し、RMSのコンフィグレーション名を確認します。後ほど使用するため、<コンフィグレーション名>を記録しておきます。
# hvdisp -a | grep Configuration <Return> Configuration: /opt/SMAW/SMAWRrms/build/<コンフィグレーション名>.us
RMSを使用している場合は、RMSを停止します。
# hvshut -a <Return>
各クラスタノードをシングルユーザモードに移行します。
# shutdown now <Return>
既存の環境から基本ソフトウェアのアップデートを行う場合は、本手順で実施します。アップデート手順については、各一括修正説明書を参照してください。
各クラスタノードにおいて、以下の手順を実行します。
バックアップディレクトリを作成します。
# mkdir /<mydir> <Return>
PRIMECLUSTERの動作環境をバックアップします。
# cp -p /usr/opt/reliant/etc/hvipalias /<mydir> <Return> # cp -p /var/opt/FJSVclapm/etc/Tuning_Param /<mydir> <Return> # cp -p /opt/FJSVwvbs/etc/Plugin.html /<mydir> <Return>
GLSの動作環境をバックアップします。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetbackup -d /<mydir> <Return>
バックアップファイル名は、"hanetYYYYMMDD.bk"です。なお、YYYYMMDDはコマンド実行日の情報です。(YYYY:西暦、MM:月、DD:日)
CDをCD-ROM装置にセットし、マウントします。
# mount /media/cdrom <Return>
以降で、CDのマウントポイントを<CDROM_DIR>とします。
以下のスクリプトを実行し、一部のPRIMECLUSTERパッケージを削除します。
# cd <CDROM_DIR>/Tool <Return> # ./upgrade_uninstall <Return> Are you sure to remove a part of PRIMECLUSTER from your system (y or n) ? y <Return> ・ ・ The uninstallation finished successfully.
以下のスクリプトを実行し、パッケージを新規または上書きインストールします。
PRIMERGYの場合
# cd <CDROM_DIR>/Tool <Return> # ./cluster_install -e HA-PG <Return> ・ ・ The installation finished successfully.
PRIMEQUESTの場合
# cd <CDROM_DIR>/Tool <Return> # ./cluster_install -e HA-PQ <Return> ・ ・ The installation finished successfully.
注意
cluster_installスクリプト実行の結果、上記のようなメッセージ出力とはならず、次のようなメッセージが出力されることがあります。
# ./cluster_install -x xx <Return> INFO: no package to update
このメッセージは、インストールしようとしたすべてのパッケージについて、CDに収録されたものよりも新しいバージョンのパッケージがすでにシステムにインストール済みであり、アップグレードの必要がないことをあらわします。
問題ではありませんので、手順は継続して実行してください。
cluster_installスクリプト実行中下記のようなメッセージが出力されることがあります。
# ./cluster_install -x xx <Return> Installing package <XXXXXXXXXXX> ... skipped.
このメッセージは、インストールしようとしたパッケージについて、CDに収録されたものと同じバージョンのパッケージがすでにシステムにインストール済みであり、アップグレードの必要がないことをあらわします。問題ではありませんので、手順は継続して実行してください。
CDをCD-ROM装置から取り出します。
# cd / <Return> # eject cdrom <Return>
2.で保存したPRIMECLUSTERの動作環境をリストアします。
# cp -p /<mydir>/Plugin.html /opt/FJSVwvbs/etc <Return> # cp -p /<mydir>/Tuning_Param /var/opt/FJSVclapm/etc <Return> # cp -p /<mydir>/hvipalias /usr/opt/reliant/etc <Return>
3.でバックアップしたGLSの動作環境をリストアします。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetrestore -f /<mydir>/hanetYYYYMMDD.bk <Return>
/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localファイルを編集し、HV_RCSTART変数の値を"0"に設定します。また/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localファイルが存在しない場合には、以下の1行からなるファイルを新規に作成します。この設定により、ノード起動時のRMS自動起動が抑止されます。
export HV_RCSTART=0
クラスタシステムを構成する全ノードにおいて手順 5. を終了した後、各クラスタノードをリブートします。全てのノードのシステムが起動したことを確認してから次の手順へ進みます。
# shutdown -r now <Return>
RMSの設定を有効にします。この操作は、クラスタシステムを構成する任意のノードで実行します。
以下のコマンドを実行し、RMS Wizardを起動します。ここでコンフィグレーション名は手順 1. で確認したものです。
# hvw -n <コンフィグレーション名> <Return>
1. で表示される"Main configuration menu"から"Configuration-Activate"を選択し、RMS設定のActivateを実行します。
2. が完了したら、RMS Wizardを終了します。
アップグレード手順で変更した設定を元に戻します。以下の手順はクラスタシステムを構成する全ノードで実施してください。
/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localファイルを編集し、手順 5. の 10. で"0"に設定したHV_RCSTART変数の値を"1"に変更します。この設定により、ノード起動時にRMSが自動起動します。
export HV_RCSTART=1
RMSを起動します。
# hvcm <Return>